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「茨文字の魔法」

パトリシア・A.マキリップ「茨文字の魔法」創元推理文庫

ファンタジーの名手・マキリップの作品です。
一時ほとんど翻訳されなくなっていたのが、最近になって「影のオンブリア」「オドの魔法学校」「ホアズブレスの龍追い人」「チェンジリング・シー」と続けて翻訳されているのは、嬉しい限り。

海辺の断崖に巨大な宮殿が築かれた王国・レイン。
崖っぷちで拾われた孤児のネペンテスは、地下の王立図書館の司書に育てられ、書記として翻訳に携わるようになります。
長身で、独特な目をした印象的な娘でした。
レインは十二邦を従える強国なのですが、王が急死したばかり。
跡継ぎの王女テッサラは、まだ少女で、ぼうっとしがち。反乱が芽吹き始めていました。
女魔法使いヴィヴェイは女王教育を任されて、苦労することになります。

第二邦の太守の甥・ボーンは、森に浮かぶ魔術師の学校で学ぶ学生。
ある書物を図書館へ納めるときに出会ったネペンテスに一目惚れ、密かに恋し合うようになります。
ネペンテスは書物の茨のような文字に魅入られ、解読に夢中になるのです。
三千年も前の大帝国エベンの伝説的な覇王アクシスと、共に行動した仮面の魔術師ケインの記録のようなのですが…
そこには秘密が?!

美しい言葉とイメージの奔流に、うっとりと巻き取られた心地。
重要人物が実は女性だったというパターンが再三出てくる、女性が活躍する物語です。
意外性もあり、ロマンチックでもあり、読み応えもイメージの美しさも程よくまとまっていて、おすすめできます。

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