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「幸福大国ブータン」

ドルジェ・ワンモ・ワンチュック「幸福大国ブータン 王妃が語る桃源郷の素顔」日本放送出版協会

国民総所得ではなく国民総幸福GNHをめざしたブータン。
97%が幸福だと答えているとか。
テレビの特集を見た後で、図書館で借りました。
この本は、ブータン国王で特に英明だった第四代ジクメ・センゲの妃ドルジェ・ワンモ・ワンチュックの書いたもの。
海外へ向けたブータンの紹介と、のどかなノプガン村で過ごした娘時代の回想、ブータン仏教について日本でした講演で成り立っています。

二つの大国・インドと中国に挟まれた山がちの小さな国ブータン。
四国や、スイスと同じぐらいの大きさだそうです。
チベットに支配された時代もあるのですね。
王妃の子ども時代は、日本でいえば、明治の初め頃とでもいうか…
中世から近代へひとっ飛びという感じ。
農村で育ち、インドの寄宿学校で教育を受けたそうです。

王は教育を普及させ、環境破壊を食い止め、仏教の精神を基礎にした正しい生き方をめざしたという人。
公式の場では民族衣装を着ることと定めたことなどは知っていましたが。
観光客誘致は増えすぎないようにセーブしているなど、見識の高さがうかがえます。
国民の大半は農業に従事し、家族で働いて一緒に食事をして暮らし、生活は保障されているとか。
はっきりした理想の描き方と、それを実現する力はすごいです。

王妃の結婚は家同志の決めた事というか、王に望まれるままだったのでしょう。
ハンサムで人気のある若い王子ですから、否やはなかったのでしょうが。
かって暗殺された人の出た因縁のある名家から、王の妃にというのも、国を一つにしようという政策の一環でもあったらしい。
王家の結婚は私的なこととして普通は公開しない慣例だったとか。姉妹4人が同時に妃になったそうなので、それはちょっと驚きますが。
作者はその一番上。姉だから権威があるのか、積極的な性格なのか?あるいは他の妃も国では活躍しているのかも知れませんね。
病院などの慈善的な活動に力を入れているそうです。

国王は国民に絶大な人気があり、国民の熱望により王妃も式典で披露したそうです。
親政を願われながら自ら辞退して議会を開き、後に50代で息子に譲位。
確かに立派な人のようです。
うらやましくなりますねえ。
日本ですぐに真似できることといっても、国情が違いすぎて、なかなか思い浮かびませんが~国民を幸福にしようとする精神には学びたいところです。

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