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「美しきカサンドラ」

ジェイン・オースティン「美しきカサンドラ」鷹書房弓プレス

ジェイン・オースティンが12~18歳頃に書いた小品を集めた物。
ほとんどが家族を楽しませるために書かれ、ごく短いのですが、こういう積み重ねがあって、ああいう作品になったのかと思うと、興味深い。
献辞がついているのも伝記的面白さがありますね。

お話を聞かせて、まわりを驚かせたり、呆れさせたりするのが面白かったんでしょうね。
とうとつに人が死んだり、いきなり終わったりしてますが~若さ故に、後年のものより過激かも。
観察力がある、やや辛辣な個性はすでに表れています。

書簡体小説で、書き手がうぬぼれた発言をしているおかしさが良く出てきます。すでに得意技だったんですね!?
長々と婚約している話などは、皮肉~案外モデルがあるのかも?
「三姉妹」で長女の結婚を巡る騒動などは、後年の作品にも通じます。
スコットランドのメアリがごひいきだったらしく、歴史の解釈をまとめたものでは、エリザベスを批判しているのも面白かったです。

生まれが1775年なので、書かれたのはフランス革命が起きている激動期なのに、そういうことは一切出てこないんですね。
ナポレオンの妹たちがいたって穏やかに成長したというのを思い出しました。暴動が起きていない地域では、フランスでさえそうだったんですものね。
1996年翻訳発行。

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