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「平成大家族」

中島京子「平成大家族」集英社

子ども達が巣立ったはずの家へ、いろいろな理由で再び家族が舞い戻ってくるという話。
夢に描いたようには、なかなかうまくいかないもの…
幸福な人生とは?
試行錯誤しつつ、にぎやかに展開する家族の行方。

一家の主・緋田龍太郎は、歯科の仕事をほぼ引退して、悠々自適のはずでしたが…
2006年、30歳になる長男・克郎は引きこもり~父親はふだん忘れようとしているその姿を見かけると、いらいらしてしまう毎日。

長女・逸子は期待をかけた愛娘でしたが、勝手に結婚して(父の観点からすれば)出て行ったのが、夫が破産して、親子三人で転がり込んで来ます。
孫息子・さとるは、有名私立中学から地元へ転校することになって、いじめに脅え、狭い部屋で親と同居する生活から切れて、物置に立てこもります。

次女の友恵は、さばさばしたキャリアウーマンと思われていましたが、じつは不妊治療に苦しみ、離婚してやはり引き上げてくるのでした。
若手の売れないお笑い芸人と関係があり…

龍太郎の妻・春子は、ぼけかかった実母のタケを介護する生活。
こんな大変な家族はいないように思うのですが、同窓生と会うと、そんなのは大したことないと次々にもっと苦労している例を聞かされ、ほとんど話を封じられてしまう。まあ、そんなもんですか? coldsweats01
タケの言動がおかしみを添え、平穏な状況なら一番心配なはずだけど、けっこうほっとさせる要素に。

一方、克郎とヘルパーのカヤノとの間に思いがけない愛が…
それぞれの視点から本音が語られ、かなりリアル。
一時は危機的ですが、ユーモラスな描写で笑える余裕はあり、徐々に道が開けていく~救いのある展開になっています。
ちょっと元気が出るかも?
作者は1964年生まれ。03年、「FUTON」でデビュー。

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