フォト

おすすめ本

« 「西の魔女が死んだ」 | トップページ | ふわふわの白い服 »

「ウォリス家の殺人」

D.M.ディヴァイン「ウォリス家の殺人」創元推理文庫

1981年の作品。2008年8月発行。
「このミス」で連続して上位に入ったので、読んでみました。
日本では知られていなかったディヴァイン。イギリスの本格ミステリを楽しめます。
「悪魔はすぐそこに」に続いての翻訳。

物語の舞台は1962年。
歴史学者のモーリス・スレイターは、幼なじみで作家になっているジョフリー・ウォリスの邸宅に招待されます。
妻のジュリアとも旧知の仲、そこの娘の美しいアンと、モーリスの息子クリスは婚約中。もっとも、ジュリアはこの婚約に反対しています。
その理由というのが、ウォリス家は大金持ちで、社会的地位に違いがあるかららしい…

ところが訪ねてみると、ジョフリーは急に老け込んだように見え、家庭は冷え切った様子でした。
長くスコットランドで暮らしていたジョフリーの兄のコンラッドが、村に滞在していました。なぜか、弟を脅迫しているらしいという…?
そして、事件が…!

主人公のモーリスは、兄弟同様に育ったジョフリーの優秀さの陰になりがちで、きつい性格のジョフリーとは離れた時期もあったんですね。
息子のクリスとも疎遠でしたが、それというのも、離婚した妻が息子に父の悪口を吹き込んで育てたから。
ややこしい人間関係をどう解きほぐしていくのか?という話でもあります。

辛口の描写で、主人公がいい人なのかどうか判然としないのですが、まあ学者にはありがちなぐらいの普通の人で、周りが強烈すぎる!ということのよう。
往年の大邸宅ものミステリという感じですが。
もし、主人公が実はすごくいい人だったら~ディック・フランシスみたいな話にもなるかも。
1962年が舞台というのは、本格ミステリへのオマージュ的な面もある作品でしょうね。
ミステリが好きで読む物がなくて困っている~という人にはお勧めです。

« 「西の魔女が死んだ」 | トップページ | ふわふわの白い服 »

コメント

展開がゆるやかなので、なんとなくジリジリしながら読んでいくうちに… 古いタイプのミステリなので、今のジェットコースター型ミステリに慣れていると物足りない。で、結局、見事にだまされてしまいました。言われてみると、犯人ははじめから明らかでしたね(笑)

marieさん、
あ、さすが~お読みになってましたか!
そうなんです~いろいろな要素が入っているので、この時期はどんな時代だったんだろうとか、いろいろ気を取られているうちに騙されますね。
終わってみると、あ、そーかーって

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ウォリス家の殺人」:

« 「西の魔女が死んだ」 | トップページ | ふわふわの白い服 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック