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「少年のはるかな海」

ヘニング・マンケル「少年のはるかな海」偕成社

ミステリで知られる作者の~これは、1990年作の児童文学。
スウェーデンの北部の小さな街。
少年ヨエルは、森で木を伐る仕事をしている父親サムエルと、二人だけで暮らしています。
学校の帰りに買い物をしてジャガイモをふかして、父の帰りを待つ生活。
かって船乗りだった父が元に戻ればいいと思いつつ、一人で想像を巡らす孤独がちで多感な少年でした。

夜中に走っている犬を見かけたことから、一人で家を抜け出すようになり、トラックで走る変わり者のシモンや、鼻のかけたイェルトルドなどと知り合いになります。
新任の判事の息子トゥーレと出会い、秘密クラブの活動と称して、夜中に冒険を始めるのです。
出て行った母を思い、父が酒場に勤めるサラと付き合いだしたことに悩みますが、しだいに…?

不満や寂しさも抱えている男の子の、初めて経験することが、いきいきとした手触りで描かれています。
甘くはないけれど不思議な味わいの、なかなか素敵な作品でした。
作者は1948年ストックホルム生まれ、作家・舞台演出家として活躍とのこと。

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コメント

こういう作品も書いてたんですね、ヘニング・マンケル。

中年を描いてても、世間に関わりながら感じるセンチメントの描写がうまかったので、子供成長も説得力をもって描かれているんでしょうね。読む機会あるかしら?

昨年出た「タンゴ・ステップ」で初めて(多分、でも南アものの狙撃シーンは読んだ記憶があったんですよね~)読んで、人も風景も社会も描けてて話にも勢いがあってすごいなあと感心して(それまでは国際謀略ものかと思ってほとんど読まず嫌い)、昨年後半は、創元文庫をランダムに遡って読んでました。

Kさん、
>人も風景も社会も描けてて話にも勢いがあってすごいなあと感心して
そうなんですよ~。
ヘニング・マンケル、筆力ありますね!
昨年、「目くらましの道」を読んだ後、初期作品を読もうと図書館でチェックしたら、こんなのが。
子どもの頃に暮らした街が舞台なので、自伝的要素もあるようです。船乗りになった時期もあるらしいし、海外への憧れがあったのかな。
賞をとっている児童文学なので、図書館にあると思いますよ。
私もマンケルは重そうな気がして、いぜんは手に取りませんでした。
さかのぼって文庫もぼちぼち読むつもりです~

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