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「夢の守り人」

上橋菜穂子「夢の守り人」新潮文庫

守り人シリーズ3作目。
1作目では、幼い皇子チャグムを守って戦ったことのある女用心棒バルサ。
宮廷に戻ったチャグムのことはもう別世界の人と思っていたバルサでしたが。それぞれの運命が交錯、つかの間の再会を果たすのが泣かせます。

ある日、バルサは、奴隷商人に追われていた青年を助けます。
若く見える彼~じつは妖精に魅入られた歌人でした。
一方、村では、バルサの親友タンダの姪カヤが眠ったまま目を覚まさず、魂が抜けている様子。
タンダは師トロガヤに相談しますが…老婆トロガヤには思いがけない過去があったのです。

一方、皇太子として宮廷に暮らすチャグムは、皇帝になりたいと思えず沈んだ気分でいました。
父である皇帝は家族らしい感情のない人で、かって国を守るためとはいえチャグムの命を取ろうとしたこともあるのですから。
そこへ、息子を失った一の妃が眠りから目を覚まさないという事態が…

カヤを助けようとトロガヤの言いつけを破って一人で魂を呼ぼうとしたタンダは、花守りに取り込まれてしまいます。
バルサやチャグム、トロガイら、皆が力を合わせて事態を解決しようと動くのが心地よく、ダイナミックに展開します。
子どもでも読める文章ですが、内容的には~貧しい農家の嫁だったトロガヤの人生や皇帝の立場など、大人の視点も含まれていて重層的になっています。
夢見て眠る世界もたしかな存在感有り、さすがです。

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