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「荒野」

桜庭一樹「荒野」文藝春秋

直木賞受賞の直前に書かれていた作品かな?
最初はライトノベルだったようで、加筆されて2008年5月に単行本化という意味で、受賞後第一作と書いてある紹介もあります。

ヒロインは、恋愛小説作家の父を持つ少女・山野内荒野(こうや)。
まっすぐな黒髪で日本的な容姿。
中学1年の最初の日に、先生に学級委員に指名されてしまったのが、どうもメガネをかけていたためらしい。
電車の中で出会ったのが、クラスメイトの神無月悠也。

12歳から16歳まで、やや奥手の女の子がゆっくり成長していく様を描きます。
舞台は鎌倉。着物を着て友達と一緒に街を歩くアルバイトなど、楽しくなる要素が色々。

築百年の古い家に住んでいる~風変わりだが静かな暮らしが、しだいに揺れ動いていきます。
父親は実体験を元に小説を書いていて、細身できざで娘の目から見てもけっこういい男だが、何かにとりつ取り憑かれたような所があるのでした。
母はとうに亡くしていますが、がりがりに痩せてぶっきらぼうだが個性的な家政婦がずっといてくれたので、家族同様でした。
ある日、父が再婚し、家政婦が出て行くことに。
そして、連れ子の少年というのが…

父を巡って、ねっとりしたものを発散してバトルを繰り広げる女性達。
大人達は紛糾しているが、荒野本人はおっとり、地味目というのが親しみやすい?
他の作品を思い出して、とんでもない転調があるのかと思ったらそうでもなく、少女漫画的で幸福なまとまり方でした。
元・少女にも楽しく読めます。

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