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「小袖日記」

柴田よしき「小袖日記」文藝春秋

源氏物語を題材にした、軽いタッチの小説です。
不倫相手に振られた、30前のごく普通のOLが主人公。
本気であるようなないような感じで自殺を考えていたら~落雷に遭い、なぜか平安時代にタイムスリップ!

気づいたらおかめの集団に囲まれ、異様な香りにびっくりという。
源氏物語を執筆中の香子(紫式部)の小間使いの侍女・小袖として、ネタを提供する役割をするのでした。
正確には過去に戻ったというより~パラレルワールドに来たのかも?という設定になっていて、まあ細かいことはいいじゃないっていうことですかね。

源氏物語のもとになったという想定の、当時の恋愛事情を幾つか語る趣向。
末摘花のモデルが実は美人で、わざとブスに見せた理由があったりと、金持ちの男性の哀れみを受けるだけじゃないのよっという面白いひねりを効かせています。
食欲のない姫にアイスクリームのような物を作ってあげたり、ちょこっとずつタイムスリップ物の楽しさも入れてあります。
紫式部は賢いので、タイムスリップのことも理解するわけです。

源氏物語に最初は不満を感じるようなポイントを、うまく突っ込んでいるところもなかなか。
縁のあった女達を自分の屋敷にみんな引き取るのは、慈悲深いようだが、所詮ハーレムじゃないのか、とか…
これは、敷地が想像以上に広大なので、一ヵ所に集めた感じはしないということに。
源氏の評価としてはどうかと思う点もないではないですが、元気でとっつきやすく、読みやすい。

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