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「時の彼方の王冠」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「時の彼方の王冠」創元推理文庫

デイルマーク王国史・四部作の完結編。
ミット、モリル、キアラン、ヒルディの父ネイヴィス、モリルの兄ダグナー、呪文の織り手センノレスなど3作の登場人物が集結。
しかも、現代の少女メイウェンが、過去に飛びます。

少年ミットは船で北へわたって、アベラス女公爵の庇護の元、親衛隊の訓練を受けていましたが、ノレスを暗殺するように命じられます。
18歳の娘ノレスは、「唯一の者」つまり神を父とすると公言していて、王位につくために立ち上がろうとしている噂があるのでした。
前作ではぱっとしなかったネイヴィスが意外に能力を発揮して活躍しています。
ネイヴィスの娘ヒルディは、つんとした娘になってしまって、あれれ?という感じなのですが。若気の至り?辛口な描写がジョーンズらしい。
いやみな女公爵の夫アルクがもと弁護士で発明家という現代に通じるキャラ設定で、実直な人柄を見せます。

一方、現代のデイルマーク王国。
13歳になったメイウェン・シンガーは、両親が離婚して以来初めて、父親に会いに行きます。
タンノレス宮殿の館長となっている父は、歴史的建造物の最上階に住んでいるのでした。
メイウェンは助手のウェンドによって過去へ連れ去られ、行方不明になったノレスの身代わりに。血を引いているのか、そっくりなんですね。
思いがけないところで懐かしいような人物が登場、おやっと思わせます。
大胆な構成、ダイナミックな展開、さすが細部まで入念に考え尽くされていましたよ。

人にはいろいろな面があるという見方は辛口だが、メイウェンの初恋物語としてはロマンチックな部分も。
響き合う物語~カルテットと名付けたわけがわかりました。
1993年の作品。この本は2005年発行。

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