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「高円寺純情商店街」

ねじめ正一「高円寺純情商店街新潮社

作者自身が育った商店街をモデルに、昭和の時代ならどこにでもありそうな町での出来事が、中学生の男の子の目を通して、とても丁寧に描かれていて、好感が持てます。

江州屋乾物店は、商店街の中程にありました。
毎朝早くから、母がかつを節の汚れを落として並べ、祖母が絶妙なタイミングでふかし、起きてきた父がそれを削る。
一人息子の正一は、30分程ふるいに入れてかき回し、粉かつを一日分を作ってから、学校へ行くのです。

地道な暮らしがいかにも好ましいが、実は父親は俳句が好きで~商売には不熱心。息子もその血をひいた面があったのかな?
父親が持病で熱を出したときの様子など、父と息子の関係がほほえましい。
向かいの火事に(ふだんは仲の悪い人も含めて)町内が協力する有様、隣に出来た美容院の仮店舗の若い女の子達や景気の良い様が、町の空気をかき混ぜて行く様子など、面白いです。
純情商店街って、この本が出てからそう名前を変えたんですね。

作者は1948年生まれ、ねじめ民芸店を経営しながら詩人として活躍。
これが初の小説で、直木賞受賞。

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