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「猫にかまけて」

町田康「猫にかまけて」講談社

猫好きなら、とてもよくわかる内容。
平成12~14年「猫の手帖」、14~16年「フラウ」に連載したもの。
著者夫妻の撮った愛猫写真も多数、うちにもいるような普通の猫たちが可愛い。

ココアは、気の強い女王様タイプの長寿猫。
ぎゃあぎゃあと朝っぱらから鳴いて起こすんですね。
「馬鹿じゃないの」と言わんばかりのココアに叱られる作者がおかしい。
弟分のゲンゾーは、ご飯を食べるときには卑屈なのだが、なぜか寝場所には独占欲が強く、姉様のココアを追い出す。
いろんな個性があるもんですね~。
ココアは奥さんが結婚前から飼っていた猫だそうで、だから作者の方が新参扱いなんですね。

路上に捨てられたのか?弱りきった子猫が足下によろよろとやってきたのを拾い、病気があるので仕事場で飼ういきさつ。
身体の弱い子猫をヘッケと名付けます。
ヘッケの無邪気さ、闘病と十分なことがしてやれなかったと思う後悔。その後、生まれ変わりのようにそっくりな猫を拾い、奈奈と名付け…
泣けます。

うちにも昔、足下に寄ってきたのを拾って1年足らずで急死した猫がいて…うんと小さい頃に捨てられてしまうと内臓が育ちきらないことがあるそうで、元々身体が弱かったのだろうとは言われましたけど。たまらないものです。
その猫もヘッケみたいに、疑うことを知らない子で、とっても気だてが良かったんですよ。

猫を飼ったことがあれば、ほんとに身につまされます。
飼ったことはない猫好きの人には、普通はここまで大変じゃないですよ~楽しいことが多いですよ~!とは言っておきましょう。
私はこれまでにのべ十数匹と付き合いがありましたが~ココアほどいばってる猫はまだ飼ったことがないし、ゲンゾーほど服をぼろぼろにする猫もいなかったから。
ありうる、ってのはすごくよくわかるんです…
手間がかかるのも暮らしを豊かにしてくれますけどね。

作者は62年大阪府生まれ。
96年「くっすん大黒」でデビュー、2000年「きれぎれ」で芥川賞。
文体は知っていましたが、本一冊読んだのはこれが初めて。
がぜん印象が良くなったので、正解だったかも。

くだらないことにあくせくしていると、猫が気づかせてくれる…
猫の方が人間より、魂が仏様に近い存在なんじゃないか。そんな思いを込めて猫と暮らしているそうです。

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