フォト

おすすめ本

« 「密林の骨」 | トップページ | かぼちゃのモンブラン »

高齢者家庭の風景

お昼ご飯を食べているときに
「なんで12チャンネルなんか、つけてるの?」と母(違う番組が見たいらしいけど、すぐそう言わない)
「別に、何も」と簡単に、父。
「…そういえば、さっき、何か見てたんじゃないの」と私。
「ああ~前にな…なんか、つけてたんだ…」と食事する手をとめず、父。
「鑑定団をやってたんじゃない?」と私。
「そうだな、そうだ、それでか」
しかし、テレビを見ると、ついているのは10チャンネルでした!?(これぐらいは序の口)

涼しくなってからは珍しく、テーブルの上にごくごく小さな虫が飛び交っていました。
父が果物の好きな母のために買ってきたミカンの袋に群がってきたようです。
母がビニール袋の上から虫を追い払おうと不自由な手でばしばし叩く。
いや、それじゃ、逃げ場ないし、ミカンがつぶれるだけ…
「虫がいる!」と母が繰り返し言うのを聞いた父は「いないよ、そんなもん!」と不機嫌に。
私がビニール袋から一個ずつミカンを取り出して、虫を払って並べ直しました。

母は、虫がいるという幻覚の起こる認知症の初期。
最初は症状と知らず、これにはずいぶん悩まされたのです。
(やたらと「虫がいる」「人がいる」とお年寄りが言い出したときには、脳神経外科を受診したほうがいいですよ)
記憶力などは父よりはっきりしているぐらいだし、耳も鼻もいいんですが。

そして、父は目が悪いので、そんな小さな虫は見えないのでした。
近視、乱視、老眼、白内障、緑内障で半ば以上失明しかかってるのです。人の顔も明るくて近くでないとわかりません。
耳もめっきり遠くなり、緑内障の薬の副作用で鼻もきかなくなってます。
3年前に軽い脳梗塞をやりましたが、今では毎日1万歩以上歩いていて~元気は元気なんですけどねえ。

夕方のテレビで薔薇園が映り、日がたつと黄色からピンクへ色が変わる珍しい品種の薔薇を紹介していました。
「黄色からピンクに色が変わるんだって!ほら、見て、すごーい!」と私は感嘆していたのですが。
画面ではさらに、薔薇園での優雅な演奏の様子が続いていました。
父が話を聞いていない様子なので「音楽、聞こえる?」と聞くと「いや、ぜんぜん」と父。
耳が遠いので、普通の音量だと聞こえないのです。
「音楽を聞かせると、花の色が変わるんですって」といきなり父にも間違いなく聞こえるような大声で、母。
「いやそりゃ~嘘だよ。音楽じゃ変わらないって」と驚いて私。
「ママにはそう聞こえたんじゃないのか」と夫婦の勘?ふいに鋭い指摘をする父。
「あ、そう?」さらに驚く私。
頷く母。番組の内容をかいつまんでそう解釈したらしい!?
花に話しかけるといいとか、音楽を聴かせるのもいいとか言いますよね~確かにconfident

« 「密林の骨」 | トップページ | かぼちゃのモンブラン »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/42893318

この記事へのトラックバック一覧です: 高齢者家庭の風景:

« 「密林の骨」 | トップページ | かぼちゃのモンブラン »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック