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「あやし」

宮部みゆき「あやし」角川ホラー文庫

単行本は2000年、この文庫は2003年発行。
宮部さんの時代物短編集。
最近出版された「おそろし」が評判良いのですが、こっちを読んでいなかったと気づいて~読んでみました。
タイトルが似ているけど、別にシリーズではないので、こちらを先に読まなければならないということはなかったです。
タイトル通り、あやしい話…

「居眠り心中」「安達屋の鬼」など、うまさに舌を巻きます。
「居眠り心中」は、源氏物語にちなんだ手ぬぐいを作ったところ、まずいことになった過去の例があるのに、甘やかされた若旦那が新しい企てをしたくて、手ぬぐいを作ろうと試みます。
もてもての若旦那に何かと用を頼まれてついて歩く、下働きの少年の視点で描かれます。

「安達屋の鬼」は、女中上がりのお嫁さんの視点。
前の奉公先での介護経験を見込まれて、離れにこもる姑の世話を任された嫁は、姑につきまとう怪異に気づくようになります。
姑も元を正せば貧しい出で、そんな姑をないがしろにしないようにと、大店からの嫁はとらなかったのでした。
商売繁盛のきっかけは姑にあり、心中に良からぬ物を抱いた取引相手は、かってに恐ろしい物を見て、逃げていくのです…

哀しい過去や残酷な事件もちらつくのですが、ほわっと救いもあります。
表紙は今市子さん~たしかに、ふと今さんの世界を思い出すような内容。

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