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「赤毛のアンの翻訳物語」

松本侑子・鈴木康之「赤毛のアンの翻訳物語」集英社

この春、NHKで赤毛のアンの英語番組を放映していたので、読んでみました。
村岡花子さんの翻訳したものになじんでいるので、松本さんの訳した本は読んだことがないのですが。

私が子どもの頃は、抄訳はあったかと思いますが、シリーズを全部訳されているのは村岡さんしかなかったように思います。
最近はいろいろな絵入りのが出ているようで…ちょっと興味をひかれつつ、村岡さんに義理立てしているような気分もあったりして。
だって、暗記するほど読んだから、もう血肉となっていますもの。

「赤毛のアン」の翻訳を頼まれた松本さんが、当初は訳されていなかった部分に注目し、調べていく過程がつづられています。
当時流行の文学からの引用された部分の意味を解明していくんですね。
深くはまっていく様子に勢いがあって、ぐいぐい読ませます。
現地に飛んで、研究者と親交を深めていくのも面白い。こんな事、やってみれたら~楽しそうですよねえ!

モンゴメリが引用した文献の意味が、16歳のきらめくような若さや幸福はすぐ失われる、といった暗い内容だったという~衝撃の事実。
赤毛のアンの元気でチャーミングな印象からは、かけ離れていますね!
モンゴメリの人生にいろいろあった~思うに任せないことのつらさが、反映している可能性もあります。
でも、アンも悲劇的な詩が好きだったし、うんとロマンチックで泣かされるか爆笑するしかないような小説を書いていたりしました。
そういう美しい文学的なものに憧れる気持ちが、あったのじゃないかしら~。

この本は、ジャンルとしては小説ではありませんが…翻訳小説に興味のある人が読む本かな。
パソコンを使っての調べ物が詳しく書かれ、その点は専門家が別記事でもまとめているので、パソコンの利用法や発展の歴史についての本として読むことも出来ます。

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