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「目くらましの道」

ヘニング・マンケル「目くらましの道」創元推理文庫

前から気になっていたマンケル、初めて読んでみました。
2007年2月翻訳発行。
クルト・ヴァランダー警部を主人公とするスウェーデンの警察シリーズ、5作目にあたります。
事件は1994年の設定。
本国では1995年発表、イギリスで2001年に発行されCWA賞を受賞した作品です。

スウェーデン南端のスコーネ県のさらに南端のイースタ。
元法務大臣が斧で殺され、頭皮の一部がはぎ取られるという事件が起こります。
ついで画商が…連続殺人の様相を呈してきます。
同じ時期に、菜の花畑をさまよっていた少女が焼身自殺を図るという事件も起こり、それも気にかかる警部。

仕事にのめり込む質らしいヴァランダー警部は、難事件の捜査にじりじりと能力を発揮します。
私生活では、老いた父のしだいにおかしくなってきた行動を案じ、いまだ進路の定まらない娘リンダを気遣い、旅行する約束をしてある恋人にもなかなか連絡が取れないまま~日が過ぎていきます。
犯人は比較的早くわかるのですが、綿密な描写で飽きさせない。
哀切な結末。

スウェーデンの警察小説と言えば、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー夫妻のマルティン・ベック・シリーズが有名です。
1960~70年代が舞台だったので、国情がだいぶ違っているとか。
読んだのがだいぶ前なので、背景など詳しくは思い出せませんが。
マルティン・ベックも夫婦仲は破綻していたけれど、こちらはちゃんと次の恋人が出来たのが現代風?
娘のリンダが意外や警察官になる!という展開になるらしいです。

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