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「剣の輪舞」

エレン・カシュナー「剣の輪舞 増補版」ハヤカワ文庫FT

最近、この続編「王と最後の魔術師」「剣の名誉」が出ていて、綺麗なイラストの表紙なのが気になっていて。
これは前にも翻訳されましたが~この本は短編3作を加えて、井辻さんが訳文にも手を入れたという増補版です。
原題はSWORDSPOINT、1987年の作品。

18世紀ヨーロッパを思わせる異世界。
剣客が正式な決闘で人を殺すことは、罪に問われない時代。
伝説的な剣客となりつつあるリチャード・セント・ヴァイヤーは、鍛え抜かれた肉体で芸術のような技を放つ、黒髪の美青年。
貴族が見捨てた古い建物が建ち並ぶ下層階級の住む町リヴァーサイドで、依頼を受けては危険な仕事をしていました。
育ちの良さそうな学生のアレクを愛人として。
枯葉色の髪で痩せた長身のアレクは、高貴な家を出奔した身らしく、心に傷を負っている風情。敬意をこめた距離感もありながら、互いに認め合う二人の関係がユニークです。

貴族の住む「丘」では、贅をこらした優雅な宴が夜ごとに行われていました。
野心家の竜法務官フェリスは、誠実な三日月法務官ハリデイを追い落とそうと画策します。
権力者のトレモンテーヌ公爵夫人は齢を重ねても十分に美しく、フェリスを愛人にしていました。
一方、貴族の若者マイケルは剣客に憧れ、修行を望んで道場に通うのでした。
誰かわからぬ貴族に仕事を依頼され、いつしか陰謀に巻き込まれたリチャードは、投獄されますが…

三銃士やシェイクスピアや、華麗で陰影のある歴史物語世界を彷彿とさせるモチーフが楽しい。
特殊な設定だけど、意外に読者層広いかも?

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コメント

あ、なつかしい。以前に読んだ筈で、段ボール箱ひっくりかえして探さなきゃ新作読めないわと思っていたところでした。そうなのか増補版なのか、でもこれで買い直したら出版社の思うツボか。うーん。

>特殊な設定だけど、意外に読者層広いかも?
この本が出た80年代にはそう思ったんですけど、BL文庫が平積みになっている今の日本だとどうでしょう? しっとりとしすぎていると思われてしまうかも。あぁでも80年代のハヤカワって結構ありましたよね。エリザベス・A・リンとか。まぁある意味ブラッドリーもそうなのかもしれませんが。

続編が続いているのが嬉しいです。新作翻訳がひさびさに井辻先生なのも。

あ、そうそう。突然タニス・リーが出た小学館のジュヴナイル向けルルル文庫、9月1日新刊はパトリシア・A・マキリップです。さてどうなることやらですね。

由比さん、
しっとりしすぎ… な、なるほど。
いやあ~読者層、狭いんじゃないか、と最初は思ったんだけど、平積みになっているところを見ると、表紙が綺麗で映えているので、意外にいけてるのかな?とcoldsweats01
そうそう、ちょっと前に流行した感じかも。前の読者で、ああいうので良質なものが読みたいって人がいるんじゃないかしら。でも数は…

マキリップ、きっとわかりやすい作品を選んでいるんでしょうね。
タニス・リーも少女向けラインをいろいろ書いてるんですね。
マキリップのこの間のは私は好きだったけれど、詰め込みすぎで、わかりやすいとは言えなかったのよね…
今度は、どう出るか…??happy02

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