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「ゴールデンスランバー」

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」新潮社

2008年本屋大賞を受賞したばかりの作品。
直木賞も本命?だったみたいだけど候補を辞退してたんですね。

仙台での凱旋パレードで新首相が暗殺され、犯人に仕立て上げられた青年・青柳が逃げ回ります。
首相公選制があるという架空の設定を取り入れ、いろいろな要素をほどほどに入れて、スリリングで、わかりやすく。
エンタテインメントとして、とても良くできています。

優男だがぱっとしない青柳雅春は、かって恋人の樋口晴子に物足りなく思われて振られていました。
宅配ドライバーの仕事をしている時に、たまたまアイドルの女の子がストーカーに襲われているのを助け、一躍時の人となったことがあります。
そのせいなのかなんなのか、大がかりな陰謀のスケープゴートにされてしまうのですが。
携帯からの発信で居所が知られてしまうような状態をいかに乗り切るか?
陰ながら力を貸す元恋人まで含めて、彼の人柄を信じる何人かの人に助けられ、これまでのすべての経験と人脈を使って対抗し、逃走するのです。

ゴールデンスランバーとは、黄金のまどろみ、といった意味。
もとは子守歌にあるんだけど、ビートルズのナンバーに使われているんですね。
解散が近づく時期にメドレーとして作られた曲の6曲目だとか。

今の時点では一番完成度が高く、伊坂ワールド集大成の感もあり、一般的にオススメでしょう。
初めて読むのにも良いですが~「グラスホッパー」を読んでいれば、なお面白いです。
あの殺し屋たちが登場してますから!
(女性には、これを読んでから「グラスホッパー」の順がよいかも)
国家的陰謀の怖さを感じさせて、重みもありつつ、テンポ良く展開。
ほっと泣き笑いするような結末で、締めくくってくれます。

「このミステリーがすごい!」でも1位に選ばれました。

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コメント

> もとは子守歌にあるんだけど、ビートルズのナンバーに使われているんですね。

ってーか、わたしはビートルズしか思い浮かびませんでした

『アビィロード』に入っていて、けっこう大仰なオーケストレーションのアレンジです。サビの「ごぉ~~~るでーんすらんばぁっ」のことろではティンパニまで入っていた気がしますわ。たしか、曲の最後の方の音を引っ張っておいて、そのまま「キャリーザットウェイト」の冒頭の歌い出しに入るんじゃなかったかな。
この辺の音は後のウィングスの音に近くて、なるほどなーとか思ってしまいます。

この作品があまりおもしろいので、伊坂幸太郎にはまることになりました。主人公、じれったくなるようなお人好しで、こんなんで大丈夫かと(笑)彼に絡む人々がみんな個性的でおもしろい。晴子の娘もいい根性してましたね。
殺し屋さんが「グラスホッパー」とかぶっているなんて、初めて知りました。本、もう人に貸してあってないんですよ~

しあんさん、
そんなに盛り上がる歌なんですか!
ゴールデンスランバーという言葉は子守歌にあるらしいですが~
作者はビートルズの歌が好きなんでしょうね。
もう解散秒読みなのに、ポールがまだビートルズでいたいという思い入れがあったみたいなことが書いてありました。
でもそれがウィングスに繋がっていくんですね…

私も昔どっかで聞いたことぐらいあるんじゃないかと思うのですが…曲名と結びつけられませんわ~?
曲がかかっている雰囲気でクライマックスを読めばいいのかもね~

marieさん、
あ、これが最初だったんですか!
私は「死神の精度」が最初で、わりとあっさりした作風なのかと思いましたよ。
そしたら作品ごとに雰囲気が違うんですね~でも、リンクもしていて。

あ、殺し屋のこと、気づきませんでしたか?
名前が出てないから確かとは言えないかな…でも外見の描写など、もろかぶりですよ

こんばんわ

死神の精度とグラスホッパーをよんだことあります
好きな作家さんのひとりだと思います(まだあんまり読んでないので)

そろそろ図書館に行きたかったので・・・探してみようかなとおもいます

またおじゃまします♪

むぎこさん、
いらっしゃいませ~
「死神の精度」は私も最初に読んだ作品です。
「グラスホッパー」は割と最近~基本的にはずれがない作家さんと思います。
「ゴールデンスランバー」いいですよ~。
またどうぞ~おいでくださいね

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