フォト

おすすめ本

« 桃のパフェ | トップページ | 晩夏の着物姿 »

「詩人たちの旅」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「詩人(うたびと)たちの旅 デイルマーク王国史1」創元推理文庫

英国ファンタジーの女王、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのデイルマーク王国史4部作の一冊目。
1975年の作品、この本は2004年刊。
この夏は少しファンタジー気分だったので、あ、これ読んでなかった~というわけで、読んでみました。
中世風のファンタジーで、重厚な設定です。

デイルマークは王亡き後、伯爵が各領地の実権を持つ封建時代。
主人公は11歳の少年モリル。
町から町へ、家族で旅して回る一座の末っ子です。
父親は詩人(うたびと)クレネンとして知られ、陽気で押し出しがいい人物。母親レニーナは元は南部の貴族の出だが、愚痴一つ言わない物静かな色白の女性でした。
暮らしは貧しいけれど、ピンクと金に塗った派手な馬車を賢い馬オロブに牽かせていくのは楽しそう。歌の才能のあるまじめな兄ダグナーと気の強い姉ブリッド、まだ不確かだが才能の片鱗を見せる赤毛のモリルは仲良く暮らしていました。

ところが、身分が高いらしい少年キアランを北へ届けるために馬車に乗せてから、空気が一変します。
偉そうな新顔に子供たちがいらだっていたのは、ほんの始まり。
立派な服装をした数人の男に襲われて父が殺され、兄は投獄されてしまいます。
子供たちは初めて、父親が南部と敵対する北部を巡る政治に深く関わっていたことを知らされます。
そして母親にとっては、これまでの結婚生活が決して幸せではなかったことも…
母の故郷から子供たちだけで脱出しますが~!?

モリルが父に譲られた楽器クィダーには、不思議な力があるらしいのです。モリルは使いこなすことが出来るのか…?
スリリングでストレートな危機感あふれる展開、後半はファンタジーらしい大がかりな事件になっていきます。
時代設定のせいか、初期作品のせいか、ジョーンズにしてはオーソドックスな作風。
登場人物はジョーンズらしく生き生きしていて、特に兄弟げんかや辛口な家族関係はいかにもです。
後の作品ほどはっちゃけてないのが~かえって読みやすい。
一作目なので、どう展開するのか、先が楽しみです。

« 桃のパフェ | トップページ | 晩夏の着物姿 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145558/42302227

この記事へのトラックバック一覧です: 「詩人たちの旅」:

« 桃のパフェ | トップページ | 晩夏の着物姿 »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック