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「影の棲む城」

ロイス・マクマスター・ビジョルド「影の棲む城」東京創元社

「チャリオンの影」の続編。五神教シリーズ三部作の二作目。
五つの神を信仰する神殿が並び立ち、チャリオン国民は皆どれかに属するという設定の世界。
というとわかりにくいですが~中世スペインがモデルのようです。
前作は、王女イセーレを助ける宰相カザリルが主人公でしたが、今回はイセーレの母イスタが主人公。

イスタは狂える王妃として長く軟禁状態にありましたが、実際には神の手が触れた聖者だったのです。
チャリオン王家に伝わる呪いの影響も強く受けながら、その意味もすぐには知らされずに孤立を強いられた若き日。
我が娘が王位についた今、自由を求めて巡礼の旅に出るのですが…

何かに導かれるように、進路は変わっていくのでした。
ジョコナ大公国との国境に近いポリフォルス郡で、国太后イスタは攻防戦に巻き込まれます。
郡侯アリーズ・ディ・ルテスは、イスタと深く関わりのあるかっての宰相ルテスの息子。
このアリーズが実は、3ヶ月前すでに命を落としながら、妻の魔法によって、昏睡状態にある異母弟のイルヴィンの生命を貰うことで動き回っていました。
そして、イルヴィンこそ、イスタの夢に出てきた男性。
再び神の手が触れたイスタは、ジョコナから放たれた魔を退治する役割を担うことに…?

宰相府の急使という馬での飛脚のような仕事に就いていたリナという娘がイスタの侍女兼馬丁となり、さっぱりした気性がすがすがしいです。
前作にも登場したフェルダとフォイのグーラ兄弟という騎士2人も活躍。
この若者組と、アリーズとイルヴィンの中年組と、ハンサム兄弟を二組も従えつつ、イスタは華麗な復活を遂げるのです。

「影の棲む城」っていうタイトル…まあ、そうなんだけど。
子供を2人生んだ40才の女性がヒロインというのは珍しいでしょう。
ここを売りとして題に出せたら、その方が良かったんでは。難しいですかねえ…?
大人の女性にぜひお勧め。

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