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「殺人作家同盟」

ピーター・ラヴゼイ「殺人作家同盟」早川書房

ラヴゼイの2005年の作品。日本での発行は2007年。
ダイヤモンド警視が探偵役ではないが、前作で共演のヘンリエッタ・マリン警部が捜査の指揮を執ります。

チチェスターにあるアマチュア作家サークルに、妻を亡くして3年のボブが、娘に勧められて顔を出してみます。
いぜん講演に来たことのある出版者ブラッカーが家に放火されて死んだばかりで、なんとサークルの会長が事情聴取され、逮捕に。
どうもブラッカーというのがあくどい人間で、おだて上げて本を出すようなことを言いながら~実は詐欺まがいの自費出版だったらしい。
紳士的な会長モーリスは女性会員の人気者で、会長の無実をはらそうと、会員はてんでに捜査を始めます。
そして、また起こる殺人事件。

未解決の事件について書いていた会長のモーリス、伝記を書いていて会計と書記をつとめる地味な中年女性、ちょっとエロっぽい詩を書く元気な女教師、RPG風ファンタジーを書いているオタクな若者(実は一番才能がある)、暮らしの知恵をまとめた教会執事の未亡人、ロマンス小説を12作書き上げた女性、自分は作品を書かずに言葉の間違いを指摘するだけの役所勤めの男性、来てもメモにいたずら描きをするだけの金髪の若い娘…
癖のある会員を調べ上げる捜査員もまたそれぞれ特徴があり、両方の側から描かれる顛末がなかなか読ませます。

ラヴゼイほどの手練れにしては、ちょっと詰めが甘いというのか?ボブのキャラクターが掴みにくいので入りにくいのが難。
女性達にすぐ信頼されるほどの人間なら、もっと魅力的であっても良いのになあ…?
ミステリとして十分、水準は行ってます。

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