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「カツラ美容室別室」

山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」河出書房新社

サラリーマンの淳之介は、風来坊の梅田さんと知り合い、梅田さんの住む高円寺が気に入って引っ越して来ます。
人好きのする梅田さんは、親が転々としていたため小学校卒、30過ぎて結婚もしているけれど、定職はなく出来る範囲のバイトをやっているんですね。
淳之介は梅田さんの行きつけの美容室に行き、なぜかいつもカツラとはっきりわかるカツラをかぶっている店長や、美容師の女の子たちと、花見に行ったりの仲間づきあいが始まるのでした。

美容師のエリは生き生きしていて、存在感があります。
大柄で、途中から美容師になって3年目、がんばっているけど、年下の同僚にちょっとかなわないところがあったりして。
淳之介とちょっと惹かれあうが恋愛まで発展はしない~青春というには遅い、大人の別れが来るまでの何てことない一時期の話。
高円寺は確かにこんな雰囲気の町のような気はするし、あり得そうなリアルな出来事がほどよく書かれています。
それがなかなか心地よいけれど~傑作というにはちょっと…何てことなさ過ぎ?
恋愛未満の人間関係はたくさんあるはずで、わざとそこを描いているのでしょうね。疲れたくないときに読むのには良いかも?

人を食ったペンネームと題名の何とはないおかしみがバランスぴったり。
作者は1978年生まれ、2004年「人のセックスを笑うな」で文芸賞を受賞してデビュー。
この作品は芥川賞候補になっていたはずです。

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