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「百年の誤読」

岡野宏文・豊崎由美「百年の誤読 海外文学編」アスペクト

20世紀の世界の文学作品を、10年につき10冊として、100冊選んで語り尽くす企画。2008年3月発行。
やや辛口で面白おかしく。
名作と言われてきた物が、今読み返す価値があるのか?といった観点で論じられます。
読んでない物でこれはというのがあれば読もうと手に取りました。
岡野宏文は55年生まれ、豊崎由美は61年生まれ。
個人的偏見の炸裂する欄外の注が笑えたりします。

取り上げられている作品で評価が高いのは
「三人姉妹」「変身」「ユリシーズ」「アクロイド殺し」「燈台へ」「ガラスの動物園」「伝奇集」「うたかたの日々」「遠い声遠い部屋」「ゴドーを待ちながら」「時間割」「ブリキの太鼓」…
このあたりだと読んでないのは「時間割」だけ。
古い方が得意なので、20世紀前半は10冊のうち8~9冊読んでました。でも内容全然覚えてないのも…3割ぐらいあるけど~。

「三人姉妹」などは、高校の時に最初に読んだ時には、さっぱりわからなかったですね。
20代後半になってからチェーホフははまりました。こんなに枯れてどうするってぐらい共感しちゃいましたね。

「どん底」とか「神々は渇く」とか~読む必要がない、確かに…
私は読んだけどさ。
「怒りの葡萄」も取り上げられていましたが評価は高くなく、今の人が読むほどでもないだろうとの意はわかりますね。スタインベックは好きだし、高校の頃に読んで感動したけれど、重すぎ真面目すぎてとても読み返せない。
若い人はぜひ「エデンの東」を映画で見て「二十日鼠と人間」が薄くて読みやすいので、読んでいただければと思いますわ。泣けるし。「エデンの東」は原作も好きです~。

クリスティは大好きだけど~「アクロイド」なんて嫌いなのでビックリ!
でも確かにエポックメイキングな作品ではあるのかな。それに嫌なヤツが上手く書けている作品て文学的なことが多い…

新しい方では、どちらも五つ星評価をしている作品は例えば…(いつか読もうと思ってメモしておきます)
「アメリカの鱒釣り」「百年の孤独」「スローターハウス5」「モモ」「シャイニング」「ガープの世界」「冬の夜一人の旅人が」「薔薇の名前」「ヴァリス」「僕が電話をかけている場所」「ニューロマンサー」「存在の耐えられない軽さ」「悪童日記」「羊たちの沈黙」「日の名残り」「アメリカン・サイコ」「海の上のピアニスト」「アムステルダム」
このブログに取り上げた作品は見事にありませんねえ。
いぜん読んだのは「百年の孤独」「スローターハウス5」「モモ」「シャイニング」「悪童日記」「羊たちの沈黙」「日の名残り」「海の上のピアニスト」
確かにどれも良い作品ですね!

そもそも作品名ではブログに取り上げたのは百冊中「ライオンと魔女」だけかな。これはあまり高く評価されてませんでした。私は評価するけれども、アスランが死ぬ所が嫌いというのは同感です!
そういえば「ゲド戦記」も評価低すぎのような気が…でも今読み返すと、どうなのかな…??

取り上げた作品が違うけれど~作家なら、マキューアンとかカズオ・イシグロとか。
21世紀に入ってからだったら、一年一作だと何になるんでしょうね?

日本篇の方が前に出ているんですが、読んでないのが多そう…
百冊も良い作品なんて思いつかないわ~??

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コメント

「百年の誤読」は、ダ・ヴィンチの連載で「テレプシ」以外で読む唯一のものでした
私は名作と言われているものをほとんど読んでいない偏った本読みですので、読んだことある本はすごく少なかったんだな~~。
それでも作品名ぐらいならほとんど知っていますから、それらの評価を読むのは面白かったです。とくに、昔読んで、これのどこが名作なのか分からん、と思ったものが、同じ評価だったりすると、妙に嬉しかったりね(笑)
毎回必ずは読んでいなかったので、「ニューロマンサー」や「シャイニング」が取り上げられていたのを知りませんでした。
「シャイニング」はともかく、「ニューロマンサー」が取り上げられたとはねぇ。だって、サイバーSFですよ。しかも5つ星なんて。私は大好きですが、どこが評価されたのかはきっとものすごく違う気がするなぁ。そこだけ立ち読みしてみようかしら(←買って読め!)あと、「アムステルダム」もなんで評価高いのかなぁ。ここも立ち読みし・・(←買え!)

しあんさん、
「ダヴィンチ」に連載されてたんですねえ。初めて知りましたよ。テレプシしかチェックしてなかったので…
この2人も今回の企画で初めて読んだ本がけっこう多かったみたい。そりゃ、大変だったろうな~。
ナンじゃこりゃと思ったことのある本の評は笑えますよ!
あと新訳で良くなったらしいのとか読んでみてもいいかな。
私は有名な作家なら一冊は読む方針なので、抜けてるのはぼちぼち読んでいこうかな…と。

「ニューロマンサー」はエポックメイキングな作品なんじゃないですか?SF代表というか。
流行というか歴史の流れみたいなのは押さえておこうという感じありますね。
ギブスンは映画の原作「電気羊…」の「ブレードランナー」と違う強烈しさしか頭に残ってないです。[追記:ここ大間違いです!申し訳ない。お詫びして訂正いたします。フィリップ・K・ディックでした]
それでもSFをほとんど読まなかった時期にトライした数少ない作家ではあるんですよ。(微妙…)

「アムステルダム」は読んでないけど、賞を取ったということや制作年の都合で代表なのかも…?

>どこが評価されたのかはきっとものすごく違う気がするなぁ。
どう違うんでしょう?しあんさんの感想、知りたいです。
その前に自分が読め!って

>そこだけ立ち読みしてみようかしら(←買って読め!)
あはは、私これ、図書館から借りたんです(爆)海外物は買っても良いんだけど~ほとんど待たずに読めるから(爆爆)もう一度読みたくなった時には買います…

あのぉ~~、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」はギブスンじゃないっす・・・
こっちは私の偏愛するフィリップ・K・ディックだす・・・
サイバーパンクとはかなり隔たりのある作家ですだ・・

> 「ニューロマンサー」はエポックメイキングな作品なんじゃないですか?SF代表というか。

サイバーパンクSFというジャンルを世に知らしめたという意味ではエポックメイキングです。
彼が始めた流れではないですが。
今の日本の近未来もののアニメにでてくるバーチャル環境と実生活が渾然となっていたり、ネットの中に入ってなにかするとか言う設定も、実はギブスンがこの作品でそれらにリアリティを持たせたからということもできるでしょう。
でも、私はそれ以上に文体が好きというのもあります。でもここがギブスンの好き嫌いの分かれ目でもあるようですが。

ぎゃあああ~すんまそん!
ほんとだ~ディックだよ…げほごほ。失礼いたしました。とほっほ…

もうSFについては何も言わないことにしよう!
ごく初期を除き

手元にない本について語ったのも敗因ですかね…
映画の話題出てたかも…「マトリックス」かな。原作じゃないけど。

ミステリーからは「薔薇の名前」「羊たちの沈黙」はいいとして、「アクロイド殺し」ですか……うむうむ。「そして誰もいなくなった」とどっちかというところなんでしょうか?
「三人姉妹」に「かもめ」懐かしいです! わたしも読んだのは少女時代ですね。「どん底」「怒りの葡萄」読んじゃった…… あのう、わたしの卒論ドストエフスキーはないのでしょうか? この頃、「カラマーゾフ」とか再評価されちゃって、ちょっとびっくりしています。

marieさん、
「羊たちの沈黙」「薔薇の名前」は確かに納得です。
「アクロイド」は当時騒がれた作品なんでしょうね。
大好きな本100冊というセレクトじゃないので、ビッグネームな存在というか~?
「そして誰もいなくなった」だったら薄い本だからミステリ読まない人でもオッケーかな…でもこれ一冊だけじゃ味も薄くないかな~もったいない!?

え、ドストエフスキーが卒論?すご~~い!marieさんて露文?
あ、この本は20世紀の100年間に出版された本を扱ってるので、19世紀の名作は対象外なんですよ。
正確な制作年だと選択がきついので、多少のずれはあるんですけどね

「カラマーゾフ」は新訳が評判良いですよねえ。
私は「白痴」が好きでカラマーゾフはゼンゼン面白くなかったんです。ひょっとしたら面白いのかしら…??

こういう本って読むと自分がいかにはずれた本ばっかり読んでいることを思い知らされるので、反省材料になるんですけどね。
ギブスン、ディックで思いっきり反応してしまいました。
お互い大ファンの友人がいて大騒ぎしている者です。映像になっているものの方が強烈に印象に残るので、たぶん本と混同してしまいがちですね。
『ニューロマンサー』の設定がある意味『マトリックス』とかぶる部分があるので引用されたのかも(元ネタ知らないのにいいのか、こんなこと言って〜(爆))。
ギブスンはとっても寡作なのが残念ですし、ディックはもう亡くなってしまったのがとっても残念です。

JULIKAさん、
いや~はずれた本っていっても名作のうちかもしれませんよ?
100年間の本、世界中ので100冊は少なすぎるもの…
本を紹介する時にアマゾンでチェックすると、売り上げ順位は桁を数えるのが面倒なぐらい下のことが多いのよね~海外物だと平積みでもこれだから

SFはこのリストでは少なかったと思います~。
で私が読んだのはスゴイ昔なの…
竜騎士シリーズを除けば、数年ごとに1冊、ってぐらいなペース。大人になってからは、作家の特徴を覚えるほど読んでないのよ~~。

お友達に大ファンがいらっしゃるんですか!
きゃはは、その人達にはいわないでえ~!
「百年の誤読」では「マトリックス」よりずっと前に「ニューロマンサー」でこれだけ書かれている、この方がスゴイみたいな取り上げ方だったと思います。
それはもちろん先駆的というか?
何年もたつと、パクリじゃなくてみんなの常識になって来るんでしょうね~

sanaさんの記事、ちょっと読み飛ばしていたみたいで、ディックもちゃんと入っていたんですね。しかし、それが「ヴァリス」ってのが・・・たぶん遺作だからですね、これは。私はディックファンの間でもあまり評価されない「流れよ我が涙と警官は言った」が好きなんですが、これはかなり珍しいらしい。いつか読もうと思っていらっしゃるなら、正直「ヴァリス」はおすすめしません。とっても読みづらいです(笑)
もともとディックは読者をおいて行ってしまう作家なのですが、「ヴァリス」はほんとに人に読んでもらいたいと思ってる?っていう感じ。

> 「マトリックス」よりずっと前に「ニューロマンサー」でこれだけ書かれている、この方がスゴイみたいな取り上げ方だったと思います。

実は「ニューロマンサー」も映画化の話、あったんですよ。初版の後書きに書かれています。でも、おそらく当時のCG技術では無理だったんでしょう。いつの間にか立ち消えになってしまいました。まだどこかが映画化権を持ってはいるのでしょうが。

> 何年もたつと、パクリじゃなくてみんなの常識になって来るんでしょうね

その通りだと思います。実際「ニューロマンサー」以後、サーバースペースが舞台の作品はSF小説に限らずたくさん出てきましたよね。だけど、この考え方自体、もともとギブスンが一から考え出したものではなく、ネットワーク社会が進んだらこうなるだろうという、かなり正確な推測に基づいたなんというか、ギョーカイの総意(笑)みたいなもんだと思うんですね。だから、そういう作品がどんどん出てくるのは時代の趨勢としては当然でもあると思うんです。
ただ、そうなった社会をどう描くかが作家の腕な訳で。それはもういろんな描き方がされています。ギブスンみたいに暗いのから、もっとスピード感あふれる冒険ものっぽいノリのものとか、逆に全くありふれて日常としてわざと埋没させて書くとか。
あとね、「ニューロマンサー」と比べるのに、「マトリックス」持ってくるのは、違うと思うんですよね。だってあの設定自体は全然新しくないもの。それこそ胡蝶の夢の時代からね。まぁ、そこは長くなるので割愛しますが。

しあんさん、
>ネットワーク社会が進んだらこうなるだろうという、かなり正確な推測に基づいたなんというか、ギョーカイの総意(笑)
なるほど!

そうそう、あれディックはなかったかな、と思ったら「ヴァリス」があったんですよ。これ面白いのかどうか聞きたかったんです・…

>もともとディックは読者をおいて行ってしまう作家なのですが、「ヴァリス」はほんとに人に読んでもらいたいと思ってる?っていう感じ。
……読まなくても良さそうですね~

胡蝶の夢?ああ、そうですか~。それを言ったら色々ありそうな…

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