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「重力ピエロ」

伊坂幸太郎「重力ピエロ」新潮文庫

本屋大賞も受賞して、最近のりにのっている感のある伊坂幸太郎。
それぞれに工夫があり、重すぎないけれど血が通っていて、ハズレがないのがなかなかですね。
これは2004年の作品。

仙台の街で放火事件が相次ぎ、落書きを消す仕事をしている弟が事件解決の糸口を見つけたと、兄に連絡して来ます。
入院している父の元へ兄弟は見舞いに行き、一緒にゲーム感覚で謎を解こうとするが…

兄の泉水は、父親が違う弟・春に懐かれ、お守りがわりにと、大事な時には行動を共にしてきたのでした。
遺伝子を扱う会社に勤務する兄は、ひそかに弟を生ませた男のことを探っていました。
美しかった母に似たハンサムで、家族の誰にもない絵の才能を持ち、人を惹きつける並み外れた所のある弟。
母を強姦した犯人の子供という重い運命を背負った弟を囲んで、大事に築いてきた家族だったのですが…

失われるとわかっているからこそ、きらめくような家族の思い出が切ない。
お父さんが見所のあるいい人!なんですがねえ…
細かい章立てにしゃれたタイトルがつき、不思議な雰囲気もあって、いつもより重い内容の割に取っつきやすくなっています。
スタイリッシュなところが面白い。

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コメント

「ゴールデンスランバー」がおもしろかったので、なんとなく買って読んだのですが、内容はずんと重たかったです。でも、キャラクターがいいんですよね。いいなあ、こんな家族~と。伊坂作品に出てくるキャラって、ちょっといないよなあ、こんなふうな人って感じが好きなんです。その魅力で読ませてくれました。「死神の精度」に、ちょこっと春が出てくるんですよ。

marieさん、
「ゴールデンスランバー」が一番一般的にはオススメなのかな?
この作品はかなりテーマが重いんですよね。
家族がいい人で、エピソードがきらっとしてるんで読まされますよね。どっかやりきれない気持ちにもなるんですが…

「死神の精度」に春が出てましたか?
最初に読んだので、気づかなかったというか、もう忘れました。き、記憶力があ!?
でも、春という名前は覚えがあったんですよ。

そういえば、「オーデュポンの祈り」の主人公は、この作品で兄と邂逅してました。なるほど、そういう繋がりがあるように書いてるんですね~。

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