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「死体にもカバーを」

エレイン・ヴィエッツ「死体にもカバーを」創元推理文庫

ヘレンの崖っぷち転職記シリーズ第2弾。
今度の仕事先は書店です。
かっては高給取りのキャリアウーマンだったヘレンですが、別れた夫から身を隠したい事情があって、記録に残らない安給料の仕事ばかりを探しているのでした。

へんてこな本屋の客たちと、もっと困りもののオーナーに悩まされます。
オーナーは大金持ちの家柄だが本人は商才がなく、やたらに女好き。
そのオーナーが殺され、同じアパートに住む友達ペギーのベッドに死体が!
今ではオウムを唯一の恋人にしているペギーは、実はオーナーに騙された過去があったと知って驚くヘレン。書店に怒鳴り込んだことがあったとは。
大家のマージョリーは、70過ぎて紫のホットパンツといった格好の脚の綺麗な元気な女性。一緒に事件を探り始めます。

コージー(気楽に読めるミステリ)というには辛口で、愚痴や悪口が多い感じではありますが、どっか抜けている愚かさも含めて~面白おかしく書けています。
一作目では高級ブティックが舞台で、その内幕の描写が新人としては鮮烈でした。ヘレンの抱えている事情がだんだん小出しにわかってくるあたりも上手かったけど~わかってしまうと今一つ共感できないところもあり、読後感は微妙。
まだ人間不信でぴりぴりしていたって感じなんでしょうか。その後、友達も恋人も出来、問題があってもたくましく向かっていく元気が出たよう。
南フロリダで面白い人間に囲まれた今の暮らしの方が、かっての見栄を張っていた生活よりも自分らしいと思っているあたり、前よりも好感持てます。

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