「ちんぷんかん」
畠中恵「ちんぷんかん」新潮社
2007年の新作、シリーズも6作目~(他に絵本「みぃつけた」があります)
安心して読めますね。
火事で煙に巻かれた若だんなが気がついた時には三途の川の河原に。なぜかついてきてしまった鳴家たちを帰そうとするうちに…「鬼と小鬼」
お払いで有名な広徳寺の僧・寛朝の弟子となった秋英が、初めて依頼者の話を一人で聞くようにと任されたところ、お払いするはずの絵の中に入り込んでしまい…「ちんぷんかん」
他に、若だんなの異母兄・松之助の縁談をめぐっての作品が続きます。
松之助は普通の人なので、お江戸の人情物といった感じですね。
若だんなは大妖を祖母にもち、死んだ子の魂が生き返ったという運命的な生まれつきで異常に身体が弱く、長生きは出来そうもない身の上。
たとえ普通に生きたとしても、若だんなを大事に思っている妖怪の手代達から見れば、一瞬のようにはかない時間しか、一緒にいられない…
今回はそんな命のはかなさを感じさせる話が多かったような。
作者の心境を反映しているのでしょうか?
桜の花びらの精・小紅の話は季節柄ピッタリでした。
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「鬼と小鬼」は週刊誌で連載していたので、楽しみに読んでいました。あの世とこの世を行ったり来たり、とてものんびりゆったりしたほんわか~なお話でした。こんな妖怪たちに大事に守られていたら安心ですね。映画は見てないのですが、主人公をテレビで見ていかにも~と納得しました。
投稿: marie004 | 2008年5月14日 (水) 00時21分
marieさん、
あ~連載してたのをお読みになってたんですか。
あの世に行くのも容易じゃなさそうでしたが、のほほんとして人がよいのが若だんなの良い所ですね。
鳴家はきゃわきゃわとかわいいし~。
え、映画もあるんですか?
テレビでは一回、見ましたけど。はまってましたねえ。カツラを乗せればピッタリと良く気がついたもんだな、と感心しちゃいましたよ~。
手代の2人もピッタリ、大妖も妖怪ハーフの母もなるほどでした
投稿: sana | 2008年5月14日 (水) 21時19分
あらら、もしかして、あれテレビだったの?
てっきり映画かと思ってました。ジャニーズ系のコが主役でいかにも~だったわ。
図書館で借りようと思ったら、みんな出払ってました。
投稿: marie004 | 2008年5月15日 (木) 20時46分
marieさん、
映画的な映像で2時間だったけど、テレビ化第一作みたいな触れ込みだったような…??
同じキャスティングで映画化もあり得ると思いますけど~
私は図書館で前に借りたのもまた忘れた頃に順番待って借りたりしてます。売れてるから買って応援しなくても良いかと(そういう問題か?)
投稿: sana | 2008年5月15日 (木) 23時37分