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「天璋院篤姫」下巻

宮尾登美子「天璋院篤姫」(下)講談社

大河ドラマの原作、後半です。
御台所にはおさまったものの、将軍である夫は身体が弱く、たまのお渡りをただ待つしかない日々。
それでも篤姫には夫婦としての情がわいていきます。
ハリスに通商条約を迫られる中、夫・家定の急死。
それも将軍の死はしばらく伏せられる習慣で、既に亡くなっているのも知らされず、病と聞いても看病に行く事すら出来なかったのは、無念だったでしょう。そういった心の動きをぐいぐい描き込んで読ませてくれます。

次の将軍となった家茂はまだ少年で、いぜんから本丸に住んでいたので馴染みがあり、篤姫を母上と立ててくれます。
しかし、和宮降嫁で京都と江戸それぞれの女中達が対立、大奥を揺るがす騒動となります。
和宮は4年の結婚生活で同居は2年6ヶ月、これでも篤姫よりは少し長いんですね。

10歳しか違わない和宮とは、江戸城明け渡しに際して、力を合わせて奔走することになります。
晩年は、共に江戸の町見物もしたという~微笑ましいエピソードも。
国政の大変動期を内側から描いて迫力があり、面白かったです。

徳川家は一大名となり、後には公爵となります。篤姫がさっさと薩摩の迎えに応じて城を捨てていたら、扱いはもっと悪かったかも知れませんね。
跡取りを江戸屋敷で育て上げた後半生はけっこう充実していたでしょう。手狭になった暮らしも今泉で育った頃を思い出させて、大きな大名家で生まれたお姫様よりもずっと適応しやすかったのでは。
尊敬された一生だったという事で、何だかほっとしました。

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コメント

こんなのあり得ないだろう~とつっこみを入れつつ、なぜか毎週見ています、ドラマの「篤姫」。宮崎あおいちゃん、なんか憎めないし、カワイイし、庶民的で親しみやすいし、身近なトモダチ感覚で見てしまうのね。衣装も豪華ですよね。侍女たちが何かというとひれ伏すのも、篤姫になって見ている身には快感~(笑)
小説の篤姫はずいぶんしっかりしたお人柄で、こっちは感情移入しにくいんですが、武家の女性として人の上に立つ人はこうでなくてはという理想形ですね。

marieさん、
「篤姫」見ていらっしゃいますか!
あおいちゃん、のびのびしていて引き込まれますね
そうですね~ちょっと、あそこまで現代的というのはあり得ないでしょうね。
バイタリティのある人だったみたいだし、分家に育ったので、当時としては型破りのお姫様だったのかなとは思うけど。
きっと威厳のある人だったんでしょうね。

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