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「奇跡の自転車」

ロン・マクラーティ「奇跡の自転車」新潮社

主人公のスミシー・アイドは43歳の男性で、126キロ。
昼間は単調な仕事をこなし、夜はビールを飲んでテレビを見るだけの生活をしていました。
両親の交通事故をきっかけに、衝動的に家を飛び出します。十代の頃に愛用していた自転車で、姉のべサニーが最後にいたと知らされた土地へ向かうのでした。

姉は精神を病み、ハイスクールの頃から時々「あの声」が聞こえてくると奇怪な行動をとるようになっていきます。症状は痛々しいけれど、どこかしらユーモアもあり、重すぎない筆致で描かれています。
発作の起きていない時期には美しく魅力的だっただけに、家族は希望を抱き、はらはらと見守り、振り回されて、へとへとに。
ついに行方が知れなくなった後は、両親も弟スミシーも次第に無気力に…
これが自転車で旅するうちに、自然に痩せて来るというおまけ付きのロードノベル。

主人公は出会う人々にはホームレスかと誤解されますが、善意の人も多いのでした。
奇妙でおかしな、やがて切なくなる展開。
付き合いが途絶えていた幼馴染みのノーマとの電話での繋がりもあり、ほのぼのします。
風邪のひきはじめにはチョイ無理だけど~治りかけの時に読むにはちょうど良かったです。

作者は長年投稿を続けては没になっていたそうで、これが大ヒット。
主人公と同じ年頃に両親が交通事故にあった経験を元に、後に書き上げて、亡くなった糟糠の妻に捧げた作品です。

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コメント

sanaさんこんばんわ(^^)。お久しぶりです。
TBありがとうございます(^^)。
なかなかよかったでしょう?この本。
しんみりとして,主人公と女性の淡い恋もいいかんじで描写されてました。
地味で,とても大ヒットする話でもないけれど…人に勧めたくなる本です(^^)。

さとかさん、
この本は、さとかさんのご紹介で知って、読んだんですよ~!
そうそう、淡い恋も可愛らしいですよね。
ユーモラスで、しっとりしたところもあって…なかなか読後感もいいし、勧めたくなる本ですよね!

だいぶたってしまいましたが、トラックバックのやり方をやっと覚えたので、してみました

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