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「銀流砂宮殿」

文月今日子「銀流砂宮殿」小学館FCコミックス

とうとつですが~懐かしい少女漫画のご紹介です。
「エロイカ」の原作を探していて、掘り返した物の一つ。
これ、大好きだったんですよ!
パルミラの女王ゼノビアの波乱の生涯を一冊で描ききった作品です。

文月今日子さんは、もともと絵はスゴク上手いのですけど~可愛らしい絵柄で、さばさばと明るいコメディを得意としている漫画家です。
この作品は大人の女性を描いた例外的な作品。
私が持っているのは昭和60年発行の初版~文月今日子作品集の⑤。アマゾンでは3種類出ているみたいでした。

アラブの遊牧民の首長ザッバイの娘として生まれたバト・ザッバイ。
この作品では異母兄ハッサンとの複雑な愛憎を経て、子連れでパルミラの王ウダイナに嫁いだ事になっています。
パルミラは隊商都市で、砂漠の真ん中にあるためにどんな強国からも容易に支配されず、独自な位置を保っていました。
夫ウダイナと共に戦列を率いて戦場にも出て、夫亡き後に幼い息子を擁して女王となったゼノビア(ギリシア名)ことバトが数カ国語を解し、知的で美しく、古代ローマ帝国の勇将も恐れさせたほどだったというのは史実。
大したもんです~。
強い光を放つ黒い瞳、堂々とした立ち姿に、傷ついた頑なな表情、たくましい母性、戦う烈しさと、これまでにない魅力がありました。
流麗なペンタッチが生きるイスラム風の薄布の衣装のライン、砂漠の光景…
題材が特殊なせいもあって、今見ても少しも古くないですね!

夫ウダイナの代にパルミラは最強となり、ローマ帝国もそれを認めますが、数年後にゼノビアは敗れる事になります。
晩年には異説もあるようなので、史実も気になる所です~。

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コメント

いやーん、なつかしいぃぃぃっ!
ミステリの方にそのうちコメントを付けたいなあと思っているうちに一週間、二週間たってしまっているところに、こんな隠し玉とは。

ゼノビアのかっこよさも、ウダイナの懐の深さも、もう少女漫画という範疇にいれられなくなった感じで、わくわくした覚えがあります。前後関係があやしいのですが、SF系のクレドーリアとか、アルルの女がモチーフのファランドールとかもこの頃でしたよね。その後は、あたたかくて洒脱なレディースに完全に移行されてしまったみたいで、ちょっと残念というか。

1980年代って、私自身の年齢的な感受性のタイミングもあるかもしれませんが、その他の漫画家も、ものの見方や表現の成長が感じられるというか、表現がすごく自由になっていったなあという記憶です。

あ~わたしこれ持ってるし、わたしも文月今日子さん、すっごく好きな漫画家さんですよ。
何だろう、当時から女の子はキュートな絵なのだけど、書かれている男の人が皆素敵に懐の広い男が多いし、実際に大きくて(わたし痩せている男があまり好きじゃないのだ~)カッコいいのですよ。

「銀流砂宮殿」は何回も何回も読んで、余韻が残ってますねぇ~。
わたしってば独り暮らしの引越し何回もしているので、その度にマンガも整理しちゃうのだけど、これは絶対に売ったり捨てたくない愛蔵本ですよ~。

Kさん、
懐かしいでしょ~うふふ、どなたかにそう言ってももらえるんじゃないかと思ってね。
クレドーリアは一緒に出てきました!SFなんですよね。
え、ファランドール?知らない、どんなのかしら…持ってないのかも。当時は多分、知ってたんでしょうが…??

>ゼノビアのかっこよさも、ウダイナの懐の深さも、もう少女漫画という範疇にいれられなくなった感じで、わくわくした覚えがあります。
~そうですよねえ!
入魂の作品でしたねえ…
しょっちゅう描ける物ではないのはわかりますが~もう少しこういう路線も描いて貰えたら嬉しい!ですね

Melusineさんもお好きでしたか。
そうそう、女の子は大抵ころころした丸顔で小柄でキュートなんだけど、男性の肩幅が広くて、性格もどことなしに悠々としているのね。う~ん、素敵

文月さんの初期の作品も大好きで、切り抜きもとってあります!
この作品は印象が強くてねえ…私もずっと忘れられないでいた大事な本でしたよ~絶対、捨てられません!

文月今日子さんのマンガすごく好きだったのに、なぜか記憶にありません、なぜ~?? 今度探してみます。
おでこが出ていてサラサラロングヘアのさわやかな女の子が主人公という印象があります。どっちかというと、文月さんの描かれる男の子は彼氏というより友達にしたいタイプ~

marieさん、
文月さん、お好きでしたか~
文月さんは別冊少女フレンドが多かったけど、この作品はプチコミックに84年4回連載でした。コミックス1冊だけだったから、変わり種ですね。

>どっちかというと、文月さんの描かれる男の子は彼氏というより友達にしたいタイプ~
お~なるほど!新しい視点ですね。
さっぱりした性格だからかしら?

文月さんの作品は、最近また復刊が続々出てますね。
懐かしいなぁ、やっぱり。
本屋さんで見かけると、初めて文月さんを意識して読んだ「エトルリアの剣」のことをつい思い出しちゃったりするんです。
エトルリアって、あのころはなんの知識もなくて、てっきり文月さんの創作だと思っていたんですよ(←使ってみました)。
文月さんは他の作家さんのように記事や評論にたびたび取り上げられることがないせいか、正当な評価がされていないような気もします。影響を受けた作家さんは多いのにね。

しあんさん~
文月さん、良かったですよね~。
続々出ているなら、欠けているのも手に入るかな?

あ、「エトルリアの剣」!
ありましたねえ…ああいうのが好きだったんですね。
時期が違うせいか、一緒にはなかった…ひょっとしたらコミックス持ってない可能性も。
影響受けた作家さん、確かにきっと多いですよね!

「エトルリアの剣」、「地中海のルカ」は私がここに来てから2000年頃に文庫化されているので手元にあります。ご希望でしたらお貸ししますよ~。
地中海がらみでいえば、「金のアレクサンドラ」もベネチアが栄えていた頃の元気な良家の女の子が海へ出て行く話で、神坂智子「蒼のマハラジャ」(こちらも最近文庫化されましたね)とともに女の子が主役の歴史冒険物の少女漫画の個人的ベスト5に入ります。

ファランドールは、ペーパームーンから出てますが、第二次世界大戦中に出征した恋人に見つけてもらうために、女優としてのし上がる(映画監督と直接交渉したり)田舎娘の話で、大人の話という感じです。

多分、デビューの頃の「フリージアの恋」、「トロイメライ」を雑誌で読んでいるんですよね、小学生だったのに(小学生だったから?)よく覚えています。

Kさん、
ありがとうございます~。
「エトルリアの剣」は持ってるような気がしてきたので、もう一回り探してみますね。なかったらお願いするかも知れません~。
「地中海のルカ」!?今の今まで忘れてましたが~絵は覚えています!
「ファランドール」…そういえば、そんな話、あったかしら…じょじょに思い出しそうな??

「フリージアの恋」超なつかし~~!可愛い絵柄で、すごい完成度でした。おでこが大きかったなあ。
「トロイメライ」うっとり
う~ん、良かったですよね。
小学生の頃というのは~~覚えているかもね!

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