フォト

おすすめ本

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月

「HAPPY AGE」

吉野朔美「HAPPY AGE」集英社

先日、押し入れを捜索中に出てきたコミックスの一つです。
これ、大好きだったんですよ~!

1926年のニューヨークを舞台に、繊細なペンタッチで描く、小粋でお洒落で、ちょっと不安定な~都会の若者達のお話。
新聞社のカメラマンで人の良い、赤毛のオーガスタスが主人公。

一章目の「キャバレーN.Y.」では、撃たれて入院中のギャングのボスの写真を撮りに行き、その情婦と目される気の強い少女カルラと出会います。
20年代のボブカットと、すとんとしたドレスが可愛い。
二章目の「10セント・ダンス」というのは、10セントでお客と踊るダンサーの仕事。半ばホストのようなもんですね。
仕事が少ないオーガスタスが上役のサーにバイトを紹介されて、ダンサーの仕事をしに出かけます。
そこで再会したのは、不思議な魅力を持つ中性的な美少年アレックス。
頻発する放火事件の現場にたびたび居合わせる彼は、亡命したロシア貴族で、カルラと同じく孤児の身の上でした。

昭和59年の連載、コミックスは1985年発行…つまり翌年ですね。
この間の「銀流砂宮殿」と同じ年!同じ棚にあったわけだわ~昭和48年デビューの文月さんとはキャリア違いますが。
吉野さんは昭和55年にデビューしてるので、まだ5年目。

ライザ・ミネリ主演の72年の映画「キャバレー」がベルリンの1930年頃の話でした。ヒロインの髪型が似ています。
最近だったら「シカゴ」の方がわかりいいかな?
これも元は「キャバレー」と同じ頃の大ヒットミュージカル、同じボブ・フォッシーの振り付けです。
ダンスの方は確か大スターのルドルフ・ヴァレンチノが若い頃やっていた商売です。
バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフが主演した映画「バレンチノ」(77年)もありました。
どっちも見に行きましたよ~懐かしいです。
映画のパンフが「スティング」の手前に置いてありました!「スティング」は1936年の設定なのかな。

他に近いのはボウイ主演の「ジャスト・ア・ジゴロ」
これは風邪をひいて見に行けなかったんですが、友達がパンフをお見舞いにプレゼントしてくれましたconfident

「信長の棺」

加藤廣「信長の棺」日本経済新聞社

「信長公記」を書いた太田信秀(後の牛一)を主人公に、本能寺の変の謎を解き明かしていく物語。
信長に事務方として仕えていた牛一は、本能寺の変の直前に信長からひそかにある物を託されたという設定。
凶報に衝撃を受けながら、逃げまどう家臣達の中でいかに行動するべきか考える緊迫した描写が面白い。

信長に傾倒する彼は、隠居後も一人で信長記を書き続けていました。
秀吉の正式な依頼で、それを秀吉の意図に添うように書き直していかなければならなくなります。
信長の残酷な面はあまり書きたくなかった牛一。
秀吉は自分の残酷な面を目立たせないために、信長のそういった部分は書かせたがるという~さもありなん?
秀吉には見せない部分をひそかに書いていたり、一部が盗み出されて流布したり、かくて色々なバージョンが出回るわけです。

子供の頃は秀吉が好きだった事を思い出しました。残酷な面は子供向きの「太閤記」ではほとんど書かれていませんからね…
信長は好きというのではないけど~カッコ良くあって欲しいキャラかな?

牛一は信長の遺体がどこにあるのか見つけてちゃんと葬りたいという気持ちも抱きながら、ひそかに光秀謀反の真相も探り続けるのです。
信長の遺体を廻る謎があるとは知りませんでした。
秀吉が探し回っていたが見つからなかったとか、遺体を見た人が綺麗な顔だった(つまり本能寺で焼失してない)という証言がどこかにあるのでしょうか?
どの辺が史実で、どれぐらい根拠があるのか?どこからが独創なのかが解りませんが~変わった角度から描いてあって、なかなか面白かったです。
地味な人間同士の信頼関係がしだいに生きて来るという話の展開だから、夢がありますね。

作者は1930年東京生まれ、経済経営畑の著作の多い人だそうで、05年発行の本書が作家デビュー。
年末にテレビでやっていたのを録画したのに、見切れずに消してしまいました~しまったなぁcoldsweats02

「幸運は誰に?」

カール・ハイアセン「幸運は誰に?」(上下)扶桑社ミステリー

このミスなどで名前を見かけたカール・ハイアセンの作品を読んでみました。

ジョレイン・ラックスは動物病院に勤める黒人女性、美人でタフだが男運には恵まれず、男と別れた年齢の数字でロトくじを申し込み続けたら~これが大当たり!
ところが、同じ数字を書いたのがたちの悪い2人組のチンピラで、半分ずつになるところを全額を我が物にして当然と根拠なく考えてジョレインを襲ってくる。
当たりくじの取材に来た新聞記者トムがジョレインと意気投合して、対抗手段をこうずるが…?!

ジョレインの住む町はいささかインチキな宗教がかった客寄せで有名で、宣伝に協力を求められたジョレインは可愛がっている亀をその店に預けるが、その亀に奇跡が…?
トムが別れようとしている妻はミュージカル版の「羊たちの沈黙」に出ているとか、ちょっと笑えるくすぐりもたくさん。
悪役はちゃんとした家庭に育ったのに悪くなってしまった白人優越主義者というサイテー男。言動が気色悪いけど~言い訳のきかないアホでまぬけなアメリカ人っぷりが痛烈に書かれてます。
奇人変人大集合のはちゃめちゃなコメディーです。
イヴァノビヴィッチより皮肉だけど~キャラがぶっ飛ぶ所がちょっと似てるかな。頼りになる脇役も出てくるし。

作者は53年マイアミ生まれ。
マイアミ・ヘラルド紙の辛口コラムで知られ、自然保護運動にも力を入れているそうです。
それでヒロインは動物好きで、自然を守ろうとするんですね。
トムは作者の分身&願望なのか?新聞社の中間管理職の情けなさや意味のない賞など、妙な実感こもってます。
97年の作品で、こちらでは05年発行。

オムライス

Vfsh4980ドミグラスソースのオムライスです。
オムライスはずっと食べていなかったんですが、先日オーロラソースのオムライスを食べたら美味しくて、もっと典型的なのも食べたくなったんですね。
お好み食堂のものだから子供向けなのか~ソースは甘めでした。
卵はとろとろ~私が子供の頃のはこういうのじゃなかったですけどね。
中身はチキンライス風だけど玉ねぎが少し入っているだけでチキンは入ってない!?ので違う~トマト味のライス。バターライスでもないし、なんていうんでしょ。ケチャップライス?
こちらは甘くはなく、脂っこくもなく、なかなか良いバランスでした。

2月のケーキ

Vfsh4986ケーキ屋さん3店から選んだもの。
迷いに迷いました!
決めた順は~左下のチョコクリームが美味しそうなミニュイというケーキがまず当確。ムースの中にバナナとヘーゼルナッツのジャンドゥヤ~とろりとしてます。
川越氷川会館パティスリー・フロワベールのもの。
次が右下のカライブというケーキ。ヨーグルトとココナッツを合わせたというふわふわのもの。中にはパイナップルも。
保谷アルカションのもの。
右上は同じ、保谷アルカションのバカラ。マロンクリームに柑橘類の風味。
左上はふじみ野ブロンディールのもの。
ケーキ部分が面白い食感で、間のクリームにはコアントロー漬けブリオット。好みでした。

Vfsh4988左はPCで作った風のチラシ。
去年はスイーツ・セレクションというコーナーだったのが、パティスリー・モードと微妙に様変わりしていました。
おつかいものにフロワベールのクッキーとチョコのセットも買い、一つは自宅用に~ショコマカというマカダミアナッツ入りでした。
これもいけますdelicious

「天璋院篤姫(上)」

宮尾登美子「天璋院篤姫」(上)講談社

今年の大河ドラマの原作。
テレビで見やすいホームドラマ調の展開に慣れていたため、漢字が多い!と思ってしまった。
新装版は字が大きくて読みやすいです。
それに平家物語などよりは時代が近いので~まだ解りやすいですけどね。
150年前かぁ…

すぐに濃厚な語り口にぐっと引き込まれました。
桜島を見るのも最後になるだろうと思う出立の日から回想していきます。
幸せそうな家庭でしたが、実は父親には側室が2人もいたりしたんですねえ。そういう経験もあった方が御台所になるには良いかも知れませんが。

乳母の菊本のエピソードは原作通り。
他は幼い頃の話は少なく、尚五郎は影も形もありません…
西郷は篤姫の輿入れの道具を揃える仕事をしたんですね!似合わないけど~史実なので、どこかでも聞いた覚えあります。

養女の話が出てから御台所になるまでには何年もかかったとは、驚きました。
南の果ての薩摩の分家から、段階を踏んで出世街道を上がっていく、ところがその頂点の将軍家というのが~豪華な暮らしはしていてもねえ…
夫となる将軍は病弱で変わり者…篤姫の戸惑いや愛情がよくわかり、自然に感情移入出来ます。
世継ぎを誰にするかという激しいせめぎ合いが一段落しそうな所まで。以下、下巻!

身分制度がはっきりあって、皆がそれを受け入れていた感覚というのはどんなものでしょう。
そして、それがもろくも崩れ去っていく…
ちょうど黒船も来航したとドラマでもやっている所ですが。
明治になるまでもうあと、ほんの15年ぐらい?
どっちへ転ぶか~難しい時代だったんですねえ。

「贖罪」

イアン・マキューアン「贖罪」新潮社

ちょうど公開になる「つぐない」という映画の原作です。
イギリスでは2001年の発表、日本では2003年発行。

13歳の少女ブライオニーの誤解から、姉と幼馴染みの恋が無惨に壊されてしまう。
裕福だが実は色々な問題のある家庭で起こった思いがけない出来事。
空想的で感性はあるが思い込みの激しい少女と、周りの人間の抱えている性格的な弱さや置かれた立場による苦しみがどのように作用したか。
登場人物の一人一人が生々しいまでの存在感があり、真実に迫ろうとする筆致は迫力に満ちています。

おりしも時代はまもなく第二次大戦に突入、戦争によってまた人は翻弄され…
戦時中のフランスでの行軍やロンドンの病院での勤務の実態もすごいものがあります。「双生児」の爆撃や「夜愁」での空襲の描写を思い出しました。あちらでは当時の事を描くのがある意味、流行っているのか?日本ではあまり最近の作品ではこれと言って思い浮かばないのですが…

探偵はいないけど、ミステリ的に読む事も出来ます。
実際には何が起こったのか、犯人は誰か、そして小説はどのように展開するのか?
中盤いちおうの解決を見そうに思われるので、確か一生をかけた償いという話じゃなかったかなぁと考えつつ読んでいたら、その意味は次第にわかって来ました。
重いけど、勇気ある生き方で、人の尊厳の感じられる物語です。

作者は1948年生まれ。
76年作家デビュー、98年の作品「アムステルダム」でブッカー賞を受賞してます。

小さめの草餅

大きめの草餅もいただき物をして食べましたが~
Vfsh4982これは追分団子本舗の草餅。
小さめですけど、みっしりと歯ごたえがあって~
美味しゅうごさいましたdelicious
豆大福が一番のごひいきですけど、
みんな美味しいです~。

「終末のフール」

伊坂幸太郎「終末のフール」集英社

小惑星の衝突で8年後に地球が滅亡すると宣言されてから5年後、という設定。
一時は大荒れだった世の中が少し落ち着き、思い思いに最後の時期を過ごそうとする人々を描きます。

第一話「終末のフール」
そんな宣言よりも早い10年前に家庭が崩壊していた一家。
頑固な父は人を馬鹿呼ばわりすることが多い男で、弟の死をきっかけに決裂して家を出たきりの娘が、住む者も少なくなった実家のマンションを訪れます。感激の再会とはいかないが、控えめだけどしっかりした母親と三者三様の思いにじわじわと来るものがあります。

優柔不断な男が年上の妻に妊娠を告げられて悩む第二話「太陽のシール」引きこもっていた娘が恋人を見つけようと決意する「冬眠のガール」といったように章のタイトルが韻を踏んでいるという凝りよう。

5年の間に喪った人も物も多いわけですが…奇妙な設定にあぶり出される家族の葛藤はかなりリアル。
たまには、こんな事を考えてみるのも良いのかも?特に若い人だったら…
もうすぐ世界が終わるとしたら、何が一番大事か。

このトシになると、身近な人が数年でいなくなるような可能性は現実そのものなので、そのへんがちょっと解りすぎるようで邪魔にもなって微妙。
しかし、伊坂幸太郎は上手いです。

にゃんにゃんにゃん

Vfsh49292月22日は猫の日だそうです。
ということで~3連発。
口元が面白いので、おひげのアップ。
Vfsh4932いなせな帽子が似合いそう?
「よせやい、照れるじゃないかぁ」
Vfsh4931なんてね?

映画「エデンより彼方へ」

映画「エデンより彼方へ」

ジュリアン・ムーアがブルジョワ家庭の理想的な妻を演じて、とても美しい。
「めぐりあう時間たち」の後の作品みたいですね。
たまたま最近見た映画で、歴代ベストというほどの大作ではありませんが。
監督はトッド・ヘインズ(って知らないけど)
夫役はデニス・クエイド。黒人の庭師は「24」の大統領役!?

舞台は1950年代後半のアメリカ、コネチカット。
美しく優しくセンスの良いキャシー・ウィテカーは理想的な主婦。
夫のフランクは一流企業の重役で、2人の子供にも恵まれ、豪邸の建ち並ぶ高級住宅街でも花形の一家でした。
まだ公民権運動もウーマンリブも動き出さない頃の差別が強い時代、豊かな生活は実は偽善に満ちて、夫の秘密と周囲の偏見のためにやがて崩壊していくのです。

まだ同性愛が病気だと考えられていた時代のことで、治療を決意する夫に喜んで尽くす愛らしい妻が悲しい。華やかに装っていたのも夫の気をひくためだったのかも知れないですねえ。
そんな努力も空しく、男性と真実の恋に落ちたと夫に告白されて泣かれてしまっては、妻は立場ないですよね~。

新しい庭師のレイモンドは黒人なので親の仕事を継ぐしかなかったのだが、知的で包容力があり、彼とのさりげない会話に慰められるキャシー。
だが黒人の車に乗っていたというだけで、あっと言う間にとんでもない噂が立ち、爪弾きにされてしまう。
それは誤解だったのだが、窮地に立たされて、ますます心は傾いていく…
無邪気なキャシーの言動があまりに無防備で痛々しい。

スカートが広がった当時のファッションを当時のテクニカラーの味わいで再現し、完璧にきちんとした見た目と内実のギャップが強烈。
大画面で見たらまた綺麗だったでしょうね。
ジュリアン・ムーアは「ゆりかごを揺らす手」の脇役の頃から注目していた女優さん。クラシックな美貌とまっとうな感性を生かせる役って案外少ないですよね。
人妻のはかなく散る恋を抑えた表情で演じて、世界で15の主演女優賞を獲得したそうです。

お蔵入りのお菓子

「お蔵入り」という名前のお菓子があるんですね。
お土産に貰いました~最中です。
会津が幕府の直轄領になり、年貢がお蔵に入るようになった事から、この地方をお蔵入りと呼ぶようになったのだそうです。
Vfsh4967形は胡桃を模したもので、3種類~土地の名産の胡桃と栗、ぶどうというのが変わっています。栗は漉し餡で一番普通かな。胡桃が美味しかったです。
右に切ってあるのは、しっとりジューシーな白餡の中に山ぶどう!
ぶどうが少ないので拍子抜けでしたが、味は意外に合うもんでしたよdelicious

「とっても不幸な幸運」

畠中恵「とっても不幸な幸運」双葉社

時代劇の「しゃばけ」シリーズで人気の作者の短編連作。
現代物です。
新宿の古いビルの地下にある「酒場」という名の酒場。商売気のない強面の店長となぜか入り浸りの常連ばかりで成り立っているのでした。
30代でやもめの店長が義理の娘を引き取ることになったというので、似合わない家庭生活をちゃんと過ごせるのか~!?と危ぶむ常連達。
中学生の娘のり子が100円ショップで買った「とっても不幸な幸運」という缶を開けた時…?

現代物も書けるのねと思わせます。
ちょっとした謎を解きながら明かされる、それぞれの人生…
軽い味わいですが、不幸な幸運てのは~確かにあるかもしれないですよね。

石焼きカルビ

Vfsh4909風邪をひかないようにスタミナをつけなくちゃあ~というわけで、石焼きを頼んでみました。
ご飯がお焦げになりかけるのが美味しいですね。
韓国料理は滅多に食べないので、ちょっと前にテレビのクイズで料理名を当てるのを見かけたら、ほとんどわかんなかったのが実はちょっと悔しかったりして…ヨン様、見てるのに~あのドラマは料理なんか出ないけどね。
チャングムを見ていたせいで、わかったのもあったけど。
私が毎週歩くテリトリーにはないのよね。
焼き肉も食べに行かないので、カルビってこういう感じかと思う有様なんですよ…肉は嫌いというわけじゃないけど、毎日はなくて平気、たくさんは食べないの。delicious

「でかした、ジーヴス!」

P・G・ウッドハウス「でかした、ジーヴス」国書刊行会

ジーヴスものは楽しい!いつものパターンでも吹き出します。
人は良いけど怠け者でお気楽な若主人バーティと、何でも解決する有能な執事ジーヴスは名コンビ。
お気楽な生活を脅かす自分の縁談や仕事口の脅威を撃退しつつ~身近な友達の恋は取り持ってやろうとします。

国書刊行会のウッドハウスコレクションの5冊目。06年7月発行。
ウッドハウスの作品は文芸春秋からも出ているので、どれを読んだのか、だんだんわからなくなりつつあります~!?

原作は1930年。
いぜんは世紀初頭ぐらいの古き良き時代のイメージで読んでましたが、もうクララ・ボウにグレタ・ガルボが少年の憧れという時代なんですね。
すさまじい女性が車を飛ばしたりしているわけです。
おっかない親戚が多いバーティですが、一番理解のあるダリアおばさんの出番が多いので、今回はそんなに怖くないですね。

作品中に投影があると言われる義理の娘のあとがきやウッドハウスの結婚のいきさつなども興味深いです。
結婚した相手は当時としては奔放というのか?一人で出かけちゃうような強い奥さんだったらしいですが、案外上手く行っていたのは外の世界から夫を守っていたんだとか。
奥さんの連れ子の娘さんはいきいきとした魅力のある人で、仲が良かったんですね~。
ウッドハウスは幸せに生きていてくれて良かった!と思う作家さんですねconfident

二つのエキシ

深夜に四大陸の後のエキシビションをやっていて、気づいた時には終わりかけ。
優勝した真央ちゃんからの録画ですが~見ました。
今シーズンのエキシに着ている青いドレスはみずみずしい乙女といったムードでイメチェンになっていて、曲にもピッタリで、良いですね。

高橋君、堂々たるもんでした。
男子同士で、バトルの腰を長身のライサチャクが軽く抱えてスロージャンプをやって見せたのには受けました!

アイスダンス優勝はカナダのバーチュー&モイヤー組だったのね。
若手ですが、ずんずん成長してますね。

全日本のエキシ「メダリスト・オン・アイス」を全部見ていなかったので~
続けて(こちらも後半を)やっと見ました。
音楽が生のフルオーケストラというのが良かったです!

友加里ちゃんの白鳥、とても柔らかい動きで、優雅~素敵な演技でした。
真央ちゃんはこの時はショートの衣装だったのね。あれは最初のよりも綺麗ですね。(最初のが良くないわけじゃないですよ。似合ってました。ただSPとフリーと両方を寒色にしない方が良いんじゃないかな)
ほんとはお姉ちゃん用に作ったのだったらしく、確かに舞ちゃんに似合いそうなんだけど。四大陸のより良かったんじゃないかなぁ。あれはもう少し飾りを付けた方が。

みきちゃんは髪を下ろしただけでショートをそのままやったんだけど、余裕があるのと髪を下ろしただけでもけっこう変わって見えますね。
友加里ちゃんと小塚くんがビートルズナンバーを一緒に滑るというのが楽しかった~。

「映画篇」

金城一紀「映画篇」集英社

映画のタイトルにちなんだ連作集。
作者はコリアン・ジャパニーズ。読むのは初めてですが、映画「GO」はテレビで見ました。窪塚君がコウ嬢に恋する話ね。

一作目の「太陽がいっぱい」
デビュー作が映画化されるので撮影現場に出向いた小説家が幼馴染みの女性と再会し、中学時代の親友・龍一の事を思う…
一緒に映画を見まくった親友どうしなので、映画のタイトルが続々~男の子が好きそうなのばかりで、私には思い入れがないのが多くて笑っちゃいました。(「スティング」は入ってました)
アクション物はけっこう見ているけど、それについてえんえん喋るなんて事はないもの。
どっちも父親がいないので、ヒーローの条件に父親がいない事をあげていたりするんですね。

総じて映画への愛たっぷりの本ですが、つまらないフランス映画というのが何度も出てきて、タイトルがないのが気になる…(ゴダールか!?)
特定の作品じゃないのかも知れないけど、そんなにつまらないのって妙に見たくなりますね。

映画にちなんだ短編にうまく繋がりを持たせてあり、最後の「ローマの休日」の自主上映で、それまでに登場した人々がすれ違うのがさりげなくて雰囲気あります。
最後がまたいい話~!
長年連れ添ったお祖父さんを亡くして元気のなくなったお祖母さんを心配して、ちょこっと問題ありの従姉弟達が結集して頑張る話で、おバカな小さな従弟や、口は悪いけど根が人の良い主人公の恋愛も自然体でイイ感じ~心があったかくなりました。

映画を知らなくても楽しめますが、まだ「ローマの休日」を見ていない若い人はぜひ見てみて!
本屋大賞の候補作だったと思いますが、あれ、まだ決まってなかったっけ…?

四大陸・放映の前半

ゆうべ放映された四大陸選手権の録画を見ました。
女子のSPで真央ちゃんとミキちゃん~真央ちゃんはまた衣装を替えてきて、色はあまり変わらないんだけどこれもけっこう良く、動きが滑らかに出ていました。
ミキちゃんはこの衣装が綺麗だから確かに替えなくてもよろしいでしょう。気持ちが落ち着いているようなのが見ていて嬉しい。
ただ番組は4回転とあおりすぎ!
放映の時には跳ばなかったの、わかってただろうに…?

それと男子は高橋君優勝のフリーのみでしたが。これが素晴らしい出来でした!
何だか前に見た時よりも腰が締まったみたい。
最初の4回転、次の4回転のコンビネーションを鮮やかに決め、トリプルアクセル、トリプルアクセルを含むコンビネーションと絶好調。

女子フリーの最初の方は、アメリカの16歳ワグナーも、なかなか快調でした。
村主さんは緩急のある大人の演技~個性的なプログラム。ジャンプの決め所で上手くいかなかったので、キビシイ順位。27歳という年齢は、波があっても続けているだけでも意志が強くて立派という所がありますね。

2位につけたカナダのロシェットはこれがまた腰が締まった感じで、男子のような力強いジャンプでした。
真央ちゃんもトリプルアクセルが完璧だったのは最近では珍しく、二度見ても良い出来でした!happy01

四大陸

四大陸選手権が9時から放映~って珍しいですよね。
後半だけ、見ました。(明日録画で前半を見ます)
高橋君、真央ちゃんが金メダルと男女アベック優勝でした。

女子は地元のキムヨナが欠場、新星といっても同じ年のキム・ナヨンが出ていました。
黒にオレンジの衣装で、キムヨナと似たタイプのすらりとした外見で~まだ垢抜けない雰囲気も少しだけあるけど、ちょっと見では大差ないぐらい、なかなか達者な演技でした。

ロシェットが好調で、2位。
真央ちゃんは衣装をガラッと変えてきて、ショパンの曲に合わせたクラシックなドレス風のものに。
やや大人っぽ過ぎるぐらいだけど、初めて見るタイプなので楽しい~同じ振り付けでも印象が変わるのは面白いですね。

みきちゃんは好調と伝えられていましたが、4回転は飛べず。
演技全体はまとまっていて、さすがちょっとお姉さん~世界チャンピオンの表現力のある所を見せました。
魅力のあるプログラムです。

四大陸は、世界選手権には出られないランクの選手が出場する方が普通なんですよ。今回は世界選手権へ向けての調整のために上位選手を送り出したようです。
ヨーロッパ選手権に対抗して、レベルアップを狙っているってのもあるのかな?
しかし、四大陸って、アジアとアメリカだけ…?あとはアフリカとオセアニアでしょうね~上位選手はいないようですが~。
片寄った結果になってました。
ウズベキスタンの珍しい選手を見られたのは四大陸ならでは、だったかも。

映画「マイ・フェア・レディ」

映画「マイ・フェア・レディ」

今のベスト1は何だろうと考えてみたら、これかな?
名作です!
映画館では見ていないんじゃないかと思うけど、長年通して大好き!いつどんな気分の時にも見て楽しめる、何の気なしに思い浮かべたり~曲を口ずさむ事もある、素敵な映画です。
「スティング」が長い間ベスト1映画で、部屋にポスターも貼ってあったんですが~他の何かが取って代わったというわけではありません。最近見るまで何年も見直す事がなかったから、今の1位とまでは言えないかな、と。ベスト5には入ります~それも1位が5作品て感じかも。

さてオードリー・ヘップバーン主演「マイ・フェア・レディ」を知らない人は少ないと思いますが…
1964年(昭和39年)の映画ってことはパッと出ないですよね。
監督はジョージ・キューカー。原作はジョージ・バーナード・ショウ。
オードリーは1929年生まれで、この映画は「ローマの休日」から11年も後とは思ってなかったです。若く見えるけど~演技に幅が出ているのも当然かな?

舞台は、20世紀初頭のロンドン。
下町訛りの強い貧しい花売り娘イライザが、ふとした出会いから賭の対象になり、ヒギンズ教授の発声指導を受けて、美しい淑女に変身していくロマンチック・コメディ。
オードリーが生き生きしていて、何ともキュート。
皮肉屋の教授に当時大人気だったレックス・ハリソン。めちゃ口が悪いんですが、次第にイライザに惹かれ、それを素直に表現出来ずにケンカになるのも楽しい。大ヒットした舞台でも、この役だったんですね。

イライザのお父さん役もすごく良くて~歌も最高!娘の出世にあやかろうとしたのが上品に生きなければならなくなったとぼやくのが面白い。
ホームズ役者のジェレミー・ブレットが若い頃に出演していて、イライザに恋する若者を演じています。これに気づいた時にはビックリしたもんでした。

第37回アカデミー賞で作品、監督、主演男優、編曲、録音、撮影、美術、衣装デザインの各賞を受賞。
セシル・ビートンの衣装の役割は大きく、当時の流行も取り入れながらシーン毎に変化させ、オードリーの魅力を引き出しつつ、画面全体が実に美しく仕上がっています。
特に、競馬場のシーンは忘れられません。社交界のご婦人方が大きな帽子とモノトーンの装いで勢揃いし、とってもお洒落な描き方でした。
主演女優賞がなかったのはオードリーの歌が吹き替えだったのが主な原因だとか。本人も下手ではなかったんだけど、舞台で成功したジュリー・アンドリュースのようにはいかないということで。まあ「ローマの休日」でもう主演女優賞もらってたし。
しかし~ここまで歴史に残る歌となるとはね。

大地真央のミュージカルを何年も前に見ましたが、これも当たり役で、柄の悪い町娘も気品あるレディも完璧でした。

映画「スティング」

映画「スティング」

先週、アカデミー賞受賞作品をいくつか、BSで放映していました。
その中に大好きな作品があったので、取り上げてみたいと思います。

ジョージ・ロイ・ヒル監督、1973年アメリカ映画。
出演ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、ロバート・ショウ。
第46回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本、映画音楽、美術、音響、衣装デザインの7部門を受賞。
1925年生まれのニューマンが円熟期に入った代表作と言えるのに、賞は縁遠くて貰い損なってますね…どうもハンサムで人気のある俳優はなかなか貰えないようです。(後にハスラー2で受賞)
レッドフォードは主演男優賞にノミネートされたけど、逃してます。36年生まれだから、この時はまだ若いですねえ!

物語は、1930年代のシカゴを舞台に、気のいい詐欺師達が力を合わせて、大ギャングに一泡吹かせるという~小粋でしゃれた復讐劇。
けちな仕事で日銭を稼いでいた若者ジョニー・フッカーが、ひっかけた金がギャングへの支払いだったことから、親代わりの師匠を殺されてしまう。
自分も命を狙われながら、敵討ちのために伝説的な賭博師ヘンリー・ゴンドーフを探し出し、手を組む事を依頼する。ひょうひょうとしたゴンドーフに信用しきれないものを感じつつ、次第に仲間が集まって、仕事は盛り上がっていき…

監督と主演2人は69年の「明日に向かって撃て!」と同じコンビ。
息の合ったチームで、ニューシネマと言われた前作とはまただいぶ違った大人のコメディとなっています。
敵役のロバート・ショウも貫禄があって、いい味してます。
ヘンリーの愛人も姉御肌で、大人の魅力。
詐欺師の中でも紳士的な風貌の人なんかも好きでした。
軽快なテンポで、とにかく楽しい~大好きな映画です。長い間、ベスト1でした。
ラグタイムピアノの音楽も最高!

これ、なあに?

Vfsh4941「これ、なあに?」
くんくん…
実は今日のために~もう一つ、あるんです。
みゅん用に…?ではなくて~
Vfsh4942包みが素敵でしょ?
「芸妓はんのお稽古箱」っていう名前が付いているセット。
Vfsh4950何をお稽古するのかな?
つまり、これがね…箪笥の形で、
お人形サイズなんですよ!
Vfsh4954真ん中に置いてみました~。
ほら、ぴったり。
正座出来ないから、和室にならないのが残念だけど。
左端のは和小物売り場で以前にゲットした鏡台。
右端のは100円ショップの園芸コーナーにあったテーブルです。
Vfsh4956撮影の最後にはもう眠たくなってシャッター音に「うるしゃいから、もうやめてよ~」とか、うにゃうにゃ言いながら寝てました。そんなら、すぐ側で寝なければいいのにね?~見逃したくないらしいbleah

今年のチョイス

チョコレート好きには欠かせない?
チョコレートの祭典~
何カ所か見て回り、試食もした末に…今年のチョイスは!?
Vfsh4938宝石にちなんだという見た目の美しいデルレイのひと箱。
この時期ならではの高級品です~。
あっと言う間に平らげられるのを見て、値打ちわかってんのかなぁと半ば後悔しかけましたが…
開けた時の嬉しそうな顔を見られたので、良いとしましょう。
青は幸運の色とか言って喜んでましたdelicious
Vfsh4936右側はスーパーで、心おきなく食べられるタイプをひとまず買っておいたもの。
チョコレートは普通ですが~違う味のお酒入りなので、寒い季節には良いかなと。上はアップルブランデー入りの普通品、下のはいちおうバレンタインのパッケージで、瓶の形のチョコレートにチェリーブランデーとラム酒の2種類。
他にショコラ・ドゥ・ショコラのフレンチトリュフというのも買っておいたんですけど~撮る前になくなってしまいました。お値段が可愛いわりに、けっこういけましたよhappy01

「似せ者」

松井今朝子「似せ者」講談社文庫

江戸時代の歌舞伎役者をめぐる短編集。
テンポの良い語り口で、読ませます。
帯のコピーに「芸に生きる人間達の愛、業、切なさ、人情」とあります~なるほどね。

一作目の「似せ者(にせもん)」
名優・坂田藤十郎の番頭を30年もつとめた与市が、藤十郎の没後、そっくりな旅回り役者に二代目を継がせる顛末を描きます。
「狛犬」
悪役の似合う助五郎とぼーっとした広治。
対照的な若い役者2人の微妙な葛藤と皮肉な盛衰を、幼馴染みの女性を絡めて、助五郎の視点から描きます。
「鶴亀」
一世一代のはずの引退興行を繰り返す人気役者・鶴助と、仕打ち(興行師)亀八の奇妙な関わり。
「心残して」
囃子方の見習い・巳三次とたまさかお囃子に加わった若いお侍の出会いと別れ。「心残して」というのはお侍の歌った幕切れのせりふ。切ないです。
どの作品も情景が生き生きとしていて、まるでその時代に生きていたよう?

作者は53年京都生まれ、松竹に入社して歌舞伎の企画製作に携わった経歴。97年小説デビュー。この作品は直木賞候補にもなっています。

「ガラスの宮殿」

アミダヴ・ゴーシュ「ガラスの宮殿」新潮社

1885年、ビルマ最後の王がイギリス軍に追放される所から、百年以上に渡る大河小説。
ビルマとインドの3家族3世代の物語です。
重量級の作品ですが、文章はわかりやすく、エピソードが生き生きしているので、広範囲の方にお勧め出来ます。
私にとって上半期ベスト1になるかも。

インド系の孤児ラージクマールは、ビルマに置いていかれ、王宮の前にある屋台で働く事になります。
折しもイギリス軍が侵攻し、光り輝く宮殿(グラス・パレス)に仕えていた幼い侍女ドリーは、王一家と共に追放されてインドの孤立した館で軟禁状態に。
ラージクマールは2度見かけただけのドリーを忘れられず、中国系のサヤー・ジョンに雇われて材木商として金持ちになってから、初恋のドリーにはるばる会いに行きます。

追放の地で、孤独なドリーは大人になっていました。
王家を見張る立場の高官の妻ウマと親友になります
。ドリーと終生助け合うウマは、後にアメリカへ渡り、やがてインド独立を目指す活動家へ。
サヤー・ジョンの息子夫婦は農園をモーニングサイドと名付け、そこへ集う子や孫の代までの恋愛や不思議な縁がありありと描かれます。
映画的なシーンも多く、鮮烈。

後半、第二次大戦中に日本軍が侵攻してくる時、イギリスからの解放になると期待する人に、ドリーの次男がまだ十代で、独逸や伊太利亜のようなファシストになりたがっているだけと切って捨てるように言い放つシーンがあります。
同じ頃に日本の十代の子は全然わかっていなかったんじゃないか。報道管制があり、偏った知識しか与えられていませんからね。
当時のビルマもインドも政治情勢は複雑です。

ウマの甥は、イギリス軍に入隊してインド人初の士官となりそれが名誉と思っていたが、独立の気運も起きてきた時に、何が忠誠か?どう生きるべきか?引き裂かれてしまう…
どう転ぶかわからない時期には何とも難しい問題で、何が正しいかは時代によって変わり、解決策というのはなかなか見つからない。しかも置かれた立場によって、決断する間もなく流されてしまうことも多いんですね。
現在でも、情報はあるけれども、あり過ぎるのか~真相は見極めにくい難しさ。
アウンサンスーチーもちらっと登場する時代で終わります。

互いに葛藤し、時には運命に押しひしがれながらも生き抜く人間達。
年月を経た後のミャンマーでの出会いと、思いがけないエピソードのおまけが余韻を残します。
どの人物にも血の通った存在感があり、、心があたたまる読後感でした。

作者は1956年カルカッタ生まれ、新聞社勤務を経て文化人類学で博士号を取得、ニューヨーク在住。
2000年にこの作品を書いて世界的ベストセラーに。
日本では07年10月発行。

ショコラ・ポワール

チョコレートの季節の到来~
Vfsh4902ケーキもそんな気分で。
上にとろりと濃いダークなチョコがかかっていて、中のムースはまったり。
洋梨を挟んだ薄い2段のケーキ部分はしっとり甘い~絶妙なバランスdelicious
ちょっと奮発したティータイム、トロワグロのショコラ・ポワールです。新宿・小田急ハルクB2。

大河ドラマストーリー「篤姫」

NHK大河ドラマ・ストーリー「篤姫」前編

篤姫関連の物を幾つか見ていたんですが~これがわかりやすいようでした。
薩摩の事はあまり知らないんで、少し何か読みたかったんですよ。
いぜんの大河ドラマ「翔ぶが如く」も面白かったんです(西郷と大久保が西田敏行と鹿賀丈史というのが適役でした)が~1990年なので、細かい事はすっかり忘れてしまいましたし。
高橋英樹が島津斉彬を前にも演じたような気がしていたんですが、斉彬は加山雄三で、英樹氏は久光をやったんですね~。
外様でありながら大大名の薩摩が海外に目を向けるいきさつ、幕府との婚姻政策や反発…時代のうねりが感じられる所です。

その後に、年の初めは多く出ている着物関連の本や雑誌を見ていて、またここに行き着きました。
篤姫だけでなく主な登場人物の着物姿が綺麗に写っていて、なかなかの見応え。奥方様の着こなしも品が良いですが~奥女中は当時トップクラスのキャリアウーマンですよね。
衣装考証担当の人の話も載っていて、興味深いところ。
大奥で一番華やかになるように、その前は少しずつ引き算してデザインしているそうです。
篤姫の衣装は、白生地を選ぶところから始めて、染めて貰い、刺繍もするので、三ヶ月もかかるとか。
普通の反物は三丈あるそうですが、裾を引きずる振袖は四丈五尺も必要だとか。

丈って!?…調べたら、一丈は十尺で、約3メートルというのを見つけましたが、これは建築の場合。
ところが着物の場合、一尺は38㎝となっていました。えっと、そういえば八寸名古屋ってのが30cmぐらいですもんね~一尺には足りないんだ。
尺には二通りあるとは!
3.8mの4.5倍…すごい~勉強になりました~。

「朝日のようにさわやかに」

恩田陸「朝日のようにさわやかに」新潮社

ひさびさの短編集。
どっちかといえばミステリー&ホラー系のちょっと怖い雰囲気ですね。

最初の話は人里離れた寄宿学校に起きる事件で大金持ちで美形のヨハンが主人公~「小鳥の巣」などのコミックの影響を受けた世代なんだなと今さらのように思い出します。
「寂しいお城」は童話風。みどりおとこというイメージが面白い。

本人は短編は苦手とのこと、そのせいか~ずいぶん色合いの違う話が入っていて、恩田陸オードブル味見集みたいな。
こっそり覗き見するように、一人静かにつまみ食いする気分ですね。

「銀流砂宮殿」

文月今日子「銀流砂宮殿」小学館FCコミックス

とうとつですが~懐かしい少女漫画のご紹介です。
「エロイカ」の原作を探していて、掘り返した物の一つ。
これ、大好きだったんですよ!
パルミラの女王ゼノビアの波乱の生涯を一冊で描ききった作品です。

文月今日子さんは、もともと絵はスゴク上手いのですけど~可愛らしい絵柄で、さばさばと明るいコメディを得意としている漫画家です。
この作品は大人の女性を描いた例外的な作品。
私が持っているのは昭和60年発行の初版~文月今日子作品集の⑤。アマゾンでは3種類出ているみたいでした。

アラブの遊牧民の首長ザッバイの娘として生まれたバト・ザッバイ。
この作品では異母兄ハッサンとの複雑な愛憎を経て、子連れでパルミラの王ウダイナに嫁いだ事になっています。
パルミラは隊商都市で、砂漠の真ん中にあるためにどんな強国からも容易に支配されず、独自な位置を保っていました。
夫ウダイナと共に戦列を率いて戦場にも出て、夫亡き後に幼い息子を擁して女王となったゼノビア(ギリシア名)ことバトが数カ国語を解し、知的で美しく、古代ローマ帝国の勇将も恐れさせたほどだったというのは史実。
大したもんです~。
強い光を放つ黒い瞳、堂々とした立ち姿に、傷ついた頑なな表情、たくましい母性、戦う烈しさと、これまでにない魅力がありました。
流麗なペンタッチが生きるイスラム風の薄布の衣装のライン、砂漠の光景…
題材が特殊なせいもあって、今見ても少しも古くないですね!

夫ウダイナの代にパルミラは最強となり、ローマ帝国もそれを認めますが、数年後にゼノビアは敗れる事になります。
晩年には異説もあるようなので、史実も気になる所です~。

春らしい?いちご大福

いちごの旬って、昔は4~5月頃でしたっけ?
だんだん早くなって、最近は冬ですよね~ほとんど。
Vfsh4900早くも桜餅も出てますが、それより前にこっちが気分かな、と。
これ、そんなに食べないんですが~新鮮で美味しかったですよ。
追分団子本舗のもの。

お昼は、にしん蕎麦

Vfsh4898たまには変わったメニューをと、にしん蕎麦を頼んでみました。
京都の名物という気がしますが~
ここのは、おつゆが濃いです。
ニシンって甘辛く煮付けてあるのね!?
なかなか美味しかったです。
きっと京都ではもっとおつゆが薄いんでしょうね。

「水底の骨」

アーロン・エルキンズ「水底の骨」早川書房

懐かしい気がするアーロン・エルキンズ。
スケルトン探偵ギデオンのシリーズの最新作です。
初期の物は大好きだったのだが、途中から熱が入らなくなった…のは、何故だったんでしょう?
これはなかなか佳作です。

ハワイで成功した牧場主一家で起きた謎の死と失踪。
スケルトン探偵の異名をとる文化人類学者(でいいんだっけ?)ギデオンは、ハワイ出身の親友ジョンと休暇を過ごしに訪れた先で、水没した飛行機から発見された骨を鑑定する事になります。
北欧系のハワイ移民というのが面白く、長老格の伯母のかくしゃくとした様子が存在感あって良かったです。
大富豪と癖のあるその一族、過去の謎、美しい風景と変わった料理、ジョンとの捜査に愛妻ジュリーも途中で合流し、色んな要素がほどほどに組み合わされ、なかなか上手くできています。
後味もよくて、読みやすい。

これの前の作品を読んだのかどうか、別シリーズのクリス・ノーグレンものはどうなっているのか?さだかではありません~そのうち、調べておきましょう。

味噌うどんと牡蠣のいため煮

写真は撮らなかったんですけど~美味しかったので、今日のお昼と夜のメニューをメモしておきます。
昼は味噌ラーメンが食べたいと親が言い出したのだがなかったため、「味噌うどんでいい?」と言ったものの、讃岐うどんしかなかったので、煮るのに時間がかかる。
大きな鍋で、親の好みに柔らかく煮て塩出しし、讃岐うどんらしからぬ物に変身させました。
別鍋で、蕪を薄く切ったのと葉も一緒にお酒と出しで煮て、ハム一人1枚を足し、めんつゆを少し入れて下味をしっかり付けておいて、最後に白みそを溶きました。白みそは京都の物で甘いので下味を付けたの。
卵にシラスを入れて卵焼きにして乗せました。
最後に花かつおも入れて、関西風?
デザートは苺とアーモンドチョコ。
冷え性にはタンパク質をたくさん摂った方が良いというので、タンパク質強化メニューです。

夜は大根と人参と里芋とガンモドキを入れた煮物を一鍋。
メインディッシュは牡蠣!(生食用)といっても8個だけなので、牛肉も添えました。
牡蠣は洗ってから水気を取り、片栗粉を振って軽く焼き、たれを絡めるという~しあんさん伝授の作り方。
たれは醤油、お酒、甜麺醤、針生姜~量や火加減など細かくは聞いてないので、どうだったかな~牡蠣が小さくならない程度に作りましたが、たくさん作るならもっと火を通した方が良いのかな?
ともあれ、美味しくできました!

牛の薄切れ(切り落とし)は、軽く塩胡椒して、細く切った玉葱と生姜を炒めた所へ入れ、じーっと焼いて、焼き肉の垂れを少しかけ、牡蠣のたれの残りを回しただけ。
これも簡単な割にいけます。たれで少し複雑な味になりました!
みそ汁は、ニラとえのきとお豆腐で、あっさりとhappy01

オーロラソースのオムライス

Vfsh4887珍しく、オムライスなんか食べてみました。
写真じゃ、ちょっとわかりにくいかな…?
丸いライスを卵がすっぽり覆っていて、オーロラソース(トマトソースとクリームソースを合わせた感じ、魚貝が入ってます)がたぷたぷとかかっています。
中のライスは、ケチャップ味のチキンライスかと思ったら、そうじゃなくて~白い御飯かと思ったほどあっさりしたバターライス。
ソースにトマト味が入っているからかな?
オムライスは一度こってりし過ぎで胃がもたれたことがあって、それ以来何年も頼んでいないメニューでした。これなら、もたれなくて~良いです。
さらに~コレステロール問題が浮上してからは、こういう雰囲気のは滅多に食べない…
久しぶりっぽさと、実はこんなの初めての面白い作りで、楽しめましたcat

似てるかな

Vfsh4880似てるかな~(^^)
え、何に?

Vfsh4876_2あ、これ?
(くんくん)小っちぇーの…
口元の柄がそっくりじゃん!

Vfsh4883_2ええ~そっかな…(まだ撮るの?)
Vfsh4882「いい顔して~」
うんっ、
ボクの方がハンサムだよ(^^)

「竜と竪琴師」

アン・マキャフリイ「竜と竪琴師」ハヤカワ文庫

パーンの竜騎士のシリーズ、10作目。07年6月発行。
作者は60年代からこのシリーズを書いているんですから、すごいもんです!
ジャンル的にはSFでしょうが~ファンタジーが好きな人向きの話も多いです。
惑星パーンは地球人類が植民した星。科学は忘れ去られ、人々は岩山を生かした城塞と巖洞に住み、中世的な暮らしをしています。

いくつもの作品に登場し、老いた賢者という印象のある竪琴師ノ長ロビントンの生い立ちから描いた作品。
パーンは長い間、宇宙からの糸胞に襲われる事がなく、糸胞の危険に備える貴重な竜と竜騎士や竪琴師の存在意義が失われつつありました。
ロビントンはそういう時代に生まれ、難解な曲を書く気むずかしい父親に愛されずに育ちます。
母親はすぐれた歌唱師でもあり、とてもあたたかい女性なので、この母と周りに守られながら才能を伸ばす少年ロビー(!)
父との葛藤を底流としながらも、淡々と話は進んでいきます。

竜を感合することは残念ながらなかったけれど、竜の声を聞くことが出来る特異な才に恵まれ、ベンデンの竜騎士のフ-ロンと親友になります。
フ-ロンの息子達、フ-ラルやフ-ノルの時代になると、感合の時にシリーズの最初の方を思い出して、微笑ましくなりますよ。

若い時のみずみずしい恋愛と波乱の展開、各地の城塞を転任し、竪琴師に対する誤解や反発にもあいながら経験を積み、可愛い弟子に恵まれる中年期。酸いも甘いも噛みわけた長ロビントンはこうして現れるわけですね。
そして、幼いレサと劇的に出会うまで。
このままシリーズの最初になだれ込んでも楽しいかも。

「名もなき毒」

宮部みゆき「名もなき毒」幻冬舎

「誰か」の続編~事件は違うので、独立して読めます。
1年ぐらい前の話題作かな。

財閥の娘と結婚した杉村三郎が主人公。
いたって欲のない、人が良いだけの若い父親という~探偵役としては異色の設定。
若く美しい金持ちの妻を持つ人も羨む境遇だが、会社は継がないと決まっているのに金目当てという誤解から非難も浴び、親には勘当される始末~嫉妬の視線にも晒されて実は気苦労の日々なのでした。
この普通の男が妙に事件を呼ぶ?日常に潜む悪を描くシリーズのようです。

バイトに雇った娘の異常な行動を調べているうちに、コンビニでの無差別殺人の被害者一家と知り合い、二つの事件に対応する羽目に。
クレーマーとでもいうのか、この娘の嫌がらせや凝りなさかげんには閉口します。
名もなき毒というのは、飲み物に入れられた毒と、ハウスシックの原因になる土壌汚染などの毒、そして人の心に中にあり周りを害する毒…という三つの毒のようです。
ハウスシックの症状は、不定愁訴と言われたり他の病名がついたりしやすいような、ごくありがちなものなので~え、私の症状も?と考えてしまったりして。
穏やかなタッチで淡々と描かれますが、すぐそこにあるようでリアル~!で怖い…
リアルすぎて後味はさっぱりはしませんが、読んだ甲斐はありました。

主人公とは違って?プロ意識の感じられるルポライターや、新入りのバイトになるゴンちゃんなど、新しいキャラが新鮮。
主人公はだんだん探偵になりそうな感じですが、どうでしょう~見るからに幸せそうな人って、犯人や被害者の反発を買いそう?事件にも向き不向きがありそうですね!?

「紙の迷宮」

デイヴィッド・リス「紙の迷宮」ハヤカワ・ミステリ文庫

これ一時話題になっていて、読んだつもりになっていてすっかり忘れていたわ~、と思って読み始めたら~実は読んだのを忘れていた、という…(爆)
2001年アメリカ探偵作家 クラブ最優秀新人賞を受賞した作品でした。

18世紀初めのイギリス。
元拳闘家の主人公ベン・ウィーヴァーが捜し物を手伝う探偵業の走りのような仕事を始め、やがて金融界の闇に立ち向かいます。
まだ警察もない時代、盗品を取り返す仕事をして英雄と目されているのが実は盗賊の大本締めという有様。これは実在人物です。
主人公は堅物で冷たい父に反発して家出、若い頃は非行を重ね、裏事情にも通じているという設定。大本締めのライバルとなっていきます。

落ちぶれた貴族のバルフアの訪問を受け、バルフアの父が馬車に轢かれた事件はウィーヴァーの父の死とも絡んだ殺人事件だと言われます。
久々に家族の元を訪れ、成功した株屋だった父の関わった南海会社の株偽造事件を調べる事に。
気の良い外科医の親友と共に進める調査は、(何しろ探偵小説もないわけだから)何のノウハウもないので、なかなか進みませんが~
ユダヤ人社会の様子や当時のカフェや仮装パーティーなど、歴史好きなら興味が尽きません。
時代的には「トム・ジョーンズの冒険」あたりと近いですね。そのちょっと前になります~。

「大河の一滴」

五木寛之「大河の一滴」幻冬舎文庫

10年前からのベストセラー。
戦後50年を過ぎ、阪神大震災後3年という時期だったんですね。
それまでは言わないようにしていた事をなぜか言いたくなったという著者。やむにやまれぬ思いがあったのでしょう。
中国の故事や親鸞、蓮如の教えを引用しながら縦横に語ります。

生まれて幸せになれるのが当然と思っていると、なかなかそうはいかなくて、不満ばかりになってしまう。
この世は辛くて当たり前と覚悟した方が良い、だからこそ良い事が少しでもあれば輝いて見える。
人間は生まれた時から既にいつかは死ぬと決まっている。
皆いずれは海に流れ込み天に上る、大河の一滴に過ぎないと。

普通で幸せな人がうっかり読むと、重すぎるかも?
ひどい事件も多い昨今、世界を見渡せば~さらに手に負えない出来事がいくらでも起きています。
頑張ろうとしても頑張れない時がある…ポジティヴに考えようがない事態に直面した時、この重さが救いになるかも知れません。
語り口は穏やかで、日常のぼやきも含めて具体性に富んでいて、わかりやすいです。

「エル・アルコン」

青池保子のコミックを原作とした宝塚の舞台を見てきました。
星組で、主役のティリアン・パーシモンは安蘭けい。
女海賊ギルダに遠野あすか。
ルミナス・レッド・ベネディクトに柚希礼音。
宝塚は久しぶりなので、すっかり代替わりしていて、知らない人ばかり…

16世紀後半、イギリスとスペインとフランスが海の覇権を争う時代。
イギリスはエリザベス女王の治世、スペイン系の母を持つパーシモン家の御曹司ティリアンはスペインに憧れていました。
多くの愛人を同居させている父は、自分の事は棚に上げて妻とその従兄の不貞を疑い、見るからにスペイン系の黒髪のティリアンは父に疎まれて、友達もなく育ちます。
野望を秘めて海軍に入り、異例の昇進をとげて大佐となるティリアンは、船乗りとしては優秀で部下には尊敬されるが、人を愛さない冷たい目をした男。
大商人ベネディクトを陥れてスペインのスパイとして処刑させ(自分がそうなんですが)、ティリアンを恨むベネディクトの息子のルミナスは、海賊レッド(といっても義賊)となってティリアンとの対決を目指します。
女海賊ギルダはもともと貴族として所有するウェサン島を守るためにスペインと争い、ティリアンとは良きライバル?として何度か邂逅を持ちます。傷だらけの誇り高い女性に、いつになくティリアンの心も動き、ウェサン島は侵攻すまいとするのですが…
実の父かも知れない母の従兄までも反逆罪として葬り去り、ティリアンはついにスペインに亡命、間もなくイギリスと無敵艦隊との闘いが始まり…

舞台は主要人物総登場のシーンから、まず少年時代のエピソードへ。
一気に派手な赤い衣装の大人になったティリアンへと転換し、レッドの父を陥れる場面へ。時代色の出ている衣装は特にマントが素敵です。
細面の暗い美貌のティリアン、目元が原画に似ていました。レッドは明るい存在感があって、声質も違い、良い対比になっています。
海軍としての活躍は多少はしょってありますが、愛憎半ばするギルダの存在はクローズアップされてます。娘役トップ、しっかりした演技でした。
付き従う少年ニコラスが可愛いんだけど~セリフは少ない。若手なためらしいですね。

ティリアンは悪い男なので、昔の宝塚では出来なかったでしょうね。
青池さんの絵だとめちゃくちゃ迫力があってセクシーなのです。
ストーリー的には、レッドを主人公にした「七つの海七つの空」でティリアンを敵役という展開もありかな?
でも、圧倒的な魅力を持ち作品世界を支配するティリアンは、トップ男役にふさわしい役柄ですね。
劇評で「次々に女性をレイプし、その女性が恋に落ちてしまう展開」みたいな書かれ方をしてましたが~それは違う!レイプじゃないんですよ。
途中でクラッとさせているので、強引ではありますが~ちゃんと口説き落としてるわけです。
悪い男だから、恋しても幸せになれるってわけじゃないですけどね(^^;

宝塚を最後に見た時(4年前?)とはそんなに劇場は変わっていないと思うのですが、10年以上前の印象の方が強いので、昔よりずっと音響が良いのに感心。音そのものをちゃんと聴いていられますね。
全員のスタイルが良くて顔も小さく、漫画とのギャップが大きくないから見ていて何となく楽ですね(^^)
ショーは夢の世界だわ~。
カラフルで、次から次へと繰り出されるドレスやかっこいいタキシード…
ラインダンスが大人っぽくて良かったです。
タンゴ調で黒い衣装のせいもあるけど、昔は健康的で可愛いダンスの方が多かったと思うの。今はずっとハイレグになった衣装で脚の長いこと~みんな綺麗でした!

カプチーノとドライカレー

Vfsh4889久々の観劇を機会に、4人でミニ同窓会。
シャンテでの早めのご飯です。
小綺麗なお店で、店内が細長くカーブしているのが面白い。
ふだんには高めだけど、こういう場合ならちょうどかな。(でもセットならもっと安いのに、最初にカプチーノだけにしたのが失敗でした~コーヒーにすれば良かった…)
Vfsh4892茄子と挽肉のドライカレーが妙に美味しい!(カップ入りのみそ汁付き)
どうやって作るのかなあ??
生姜が入っているのは確かだけど…この香料は何だろう~?
銀座は久しぶり~お喋りが楽しかったです(^^)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック