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「ギフト」

アーシュラ・K.ル=グウィン「ギフト(西のはての年代記1)」河出書房新社

このシリーズがあったの、すっかり忘れてまして~あわてて読んでみたら、かなり好みでした!
「ゲド戦記」よりもわかりやすいかも知れませんね。

ギフトという特殊能力を持った一族の物語。
都を遠く離れた奥地に住む村人は、家系によって違うギフトを持ち、伝統を大事にしながら互いに牽制し合ってもいました。

主人公の少年は、なかなかギフトが現れず、ある時ふいに統御出来ない強い力を発揮したために、何年も目を封印されてしまいます。
自分の能力に実感が持てないまま、恐ろしい力があると思われていることだけが存在価値という難しい立場で、思春期を送ることになる辛さ。

忍耐強い父と息子が思いやりながらも行き違い、近在の危険なギフトを持つ一家との争いに巻き込まれます。
複雑な設定のようで、普遍性も感じさせるのがさすがです。
幼馴染みの少女とは家系が違うので、ギフトを守るためになかなか結ばれないのですが、ゆっくり育っていく愛情と分かちがたい絆も好もしいです。

エメラルドの島といった表現があるのはアイルランドのイメージなのか~ケルト的世界なのでしょう。
厳しさもある展開ですが、救いのある結末です。
読み応えがありました。

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コメント

これは面白そうですね。ハードカバーでしょうか?図書館にいかないとムリ?

超能力のようなちからを「gift」という単語で示すのは一般化しているのかしら? 一般英語でも何か才能のある子のことはgifted childと言いますが…いえ妙なことにこだわってるのは、ブラッドリーのダーコーヴァ・シリーズの超能力の英語がgiftだからなのですが、

もしこれがgifted childと同じ意味で使われていたら、才能という意味のプラス評価(異能のちからというマイナスな意味ではなく)があるのかなぁと思ったり、

小学館ルルル文庫の秋頃に出た翻訳ファンタジーで、そういうちからを持った子が異能として隔離されるみたいな話があったので、そのあたりちょっと気になったり、

由比さん、
これ良かったですよ~。
ハードカバーです…!
ル=グウィンなら買っても良いんだけど、待つこともなく借りられたので、とりあえず図書館で(^^)

ギフトって、あちらでは一般化しているかも知れませんね。
映画でも「ギフト」というのがあったし。捜査に協力する超能力者の話でした。
贈り物という意味の普通に使う短い言葉に、天の賜といったニュアンスが入るのが、タイトルとしても良いのかな?

私にはピンと来る言葉だけど、もう少しどんな能力なのか説明した方が良いのかな~なんて考えていた所でした。
動物を呼び集める力や、生命を弱らせる力、見るだけで焼けこげさせる力など…大変ですね(@@;

ダーコーヴァではギフトなんですか!もしかしたら、走りだったのかも?
この作品の場合はギフトがあるのは大事なことで誉れだけれど、個人の評価というより一族の存亡に関わるといった感じですね。

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