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「天平冥所図会」

山之口洋「天平冥所図会」文芸春秋

天平18年、奈良の朝廷の采女になるために都へ上る2人の娘がいた…という出だし。
珍しい時代を生き生きと描いて、しかも読みやすくて面白い!貴重な作品と思います。
主人公は光明皇后に仕えた実在の人物。
数年ずつ時がたつ短編集で、時代の変遷と共に、愛すべき登場人物たちの運命も大きく変わります。

葛木連戸主、藤野別真人広虫って名前に心当たりある人はどれぐらいいるでしょうか。(私はわかりませんでしたが~)この2人は微笑ましいご夫婦。
道鏡といえば、「ああ、あの…」とピンと来る人は多いはず。
最初は無邪気な恋人だったのが野心が出てきて、それが実は…!?という物語。
聖武の時代から仲麻呂の乱、道鏡の変まで、元気なお爺さん・吉備真備も左遷されながら生き延びて大活躍。

なき夫・聖武のために光明が東大寺に遺品を納めようとする、一途さ。そういや、そうでしたね…
正倉院が出来るまで、目録を作るだけでも大勢の人の手がかかる~残業どころか、命がけの大仕事というのがありあり。そりゃ当時の人は大変だったんでしょうね。
今見ても華麗な、水準の高い品々が、いたまずに残っているというのが素晴らしい。皇太后の想いの賜でしょうか。

第10回(1998年)日本ファンタジーノベル大賞を「オルガニスト」で受賞。

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