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「林檎の木の下で」

アリス・マンロー「林檎の木の下で」新潮社

短編の名手として名高いカナダの作家の自伝的長編~先祖の色々な人物の足跡を辿りながら書き継いでいるので、短編集のようでもあります。
短編集の「イラクサ」を読んだばかりですが、雰囲気はけっこう違いました。
これもなかなか濃厚で面白かったです。

何とも個性的なご先祖達!
手紙なども多く残されていて、貧しい労働者で移民という境遇にはふさわしくないほど頭のいい人が多かったらしいとは。
遺伝的に伝わった語り部の才能があったのかも。

農園を経営する真面目な父親と商才のある野心的な母親。
そして普通ではおさまりきれない個性的な少女だった作者の子供の頃の思い出と、家を脱出しようとする結婚前夜のありあり浮かぶような描写。
ほとばしるような才能も、花開くには年月がかかったのですね。
余韻の残るまとめ方で、短編とはまた違う重みがありました。

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