「天山の巫女ソニン2海の孔雀」
菅野雪虫「天山の巫女ソニン2海の孔雀」講談社
生まれてすぐに巫女として見い出され、天山に連れて行かれて修行を積んだが12歳になっても才能が開かず、親元に戻された少女ソニン。
私物を持たない修行の身から、ごく普通の貧しい庶民の暮らしに入って戸惑ううちに、社会の歪みが幼い目にも自然に目につくという展開になっていました。
目立たない末っ子の王子と出会ったことから宮殿の侍女に上がり、王子達が姿を変えられた事件で思わぬ活躍をすることになったのが前作。
2作目では、子供ながら意外な才覚のある侍女として注目され、元巫女は何をするかわからないとやっかみ半分の視線も浴びているソニン。
王子と共に異国に招かれ、その地での跡継ぎ争いに巻き込まれます。
大人の世界はドロドロですが~落ちこぼれ巫女のぴかぴかの素直さが良いですね。
12歳にしてはしっかりし過ぎかも知れないけど、目の前のことに真っ直ぐ突き進むだけで、ぜんぜん恋愛にはならないのが12歳かな。
色々な要素がうまくまとまっていて、好印象でした。
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