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知られている額田王

ちょっと、まとめておきます~。
額田王は7世紀に生きた女性で、万葉集に取り上げられている歌人です。
大海人皇子(おおあまのみこ・後の天武天皇)の若い頃の妻で、間に娘の十市皇女がありますが、後に兄の天智天皇の妻となったらしく、この兄弟2人に愛されたことで有名~。
でも詳しいことは案外わかっていないので、諸説あるんですよね…

額田王は「ぬかたのおおきみ」と読みます。
額田女王と書いて「おおきみ」と読むこともあるし、「ひめみこ」と読むこともあるみたいですね。額田姫王という表記もあります。
これはどっちの表記もアリの過渡期だからだそうです。
皇女や妃っていちおう、名前は残っているんですけど、固有の名というよりも、生まれた場所や育った場所、または乳母の出生地などから呼び名が決まるらしい。

生没年不詳ですが、たいてい推定で633年と書かれてます。
これだと大海人皇子のちょっと下。
最後の歌が60代半ばぐらいになるのかな…

一番有名な歌は、5月5日に蒲生野で遊猟した時の
「あかねさす紫野ゆきしめ野ゆき 野守は見ずや君が袖振る」
に対して、大海人皇子が応じたという
「紫の匂える妹を憎くあらば 人妻ゆえにわれ恋いめやも」
の一組ですね。
人妻というのが、額田が天武の元を去って天智の妻となった証拠とされています。
大海人といつ別れたかはわからないんですが、この歌の時はおそらく数年たっていて~35、6歳にはなっている。
(天智の妃の位にはついていないので、既にその仲も終わっていたという説もあります)
額田の歌の方は美しい技巧的な歌で、情景が浮かぶようですが、とりようによって返歌は色々出来そうな感じ。宮廷人の気遣いが感じられます。
でもこの返歌はストレートな恋歌ですね。思わず好感を持ってしまいますよ。

天智への恋歌とされる歌や亡くなった時の追悼の歌もありますが、女らしい素直な内容だけど、額田でなければならない情熱や才気のほとばしりは感じられません。
もう落ち着いてしまったからか、それほど恋してはいなかったのか?
(それで後世の作とも言われてます)

一番有名な本は井上靖の「額田女王」でしょうね。
文庫一冊で手に入りやすいし。大海人が近づきにくい巫女の額田に恋をする所から始まります。変革に揺れる都の様子や歌人として成長するあたりは丁寧に書き込んであります。
黒岩重吾の「茜に燃ゆ」上下巻もあります。
ハードカバーを図書館で借りて読んでますが、文庫も出ているらしい。
額田は女帝のお気に入りの巫女ですが、若い大海人との恋が燃え上がります。
このあたりの小説を大量に書いているみたいですね。…読んでしまうかも~。
杉本苑子の「天智帝をめぐる七人」も今回読みましたが、短編で構成されていてわかりやすいです。

コミックで代表的なのはまず「天の果て地の限り」大和和紀のだいぶ前の作品です。
コミックス1冊で、額田の揺れる恋心と巫女としての強い生き方をたくみに描いています。
里中満智子の「天上の虹」は持統天皇(天智の娘で天武の皇后)を描いた大作。ほとんど未読です~。(追記:後に読みました!)

少し時代はずれますが、山岸凉子の「日出処の天子」は聖徳太子と蘇我家の葛藤を実感溢れる筆致で描いた、すごい作品。
長岡良子の古代幻想ロマンシリーズというのも色々ありました。少しファンタジックな味わい。額田王は脇役で登場します。
藤原不比等が一番長く登場していましたね。有間、大津など魅力的な登場人物がいっぱいで、ややこしい事件もわかりやすいです。読み始めると、止まりません~。

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