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「ヒストリー・オブ・ラブ」

ニコール・クラウス「ヒストリー・オブ・ラブ」新潮社

これが2作目という若い作家ですが、これが世界的ヒットとなりました。
錠前屋だった孤独な老人が若い時に、幼馴染みの恋人のために書いた、たった一作の小説。
それがある事情で南米で発行され、巡り巡って人々を動かしていた…

その小説にちなんで名付けられた14歳の少女アルマは、父をなくしてから少し調子の狂った母親と、自分をユダヤの義人と信じる風変わりな弟と暮らしています。
アルマの母に翻訳を依頼してきた謎の人物や、翻訳されたその内容、アルマの日記と、最初は何の繋がりもないかのような人々が交互に語られ、構成はやや複雑ですが、だんだんとわかってくる切ないその真相とは…!?

からくもナチスの手を逃れてポーランドからアメリカに渡り、ひっそりと生きてきて今は心臓を病む80歳の貧しい老人レオが、何とも生き生きしていて良い味わいのあるキャラクターなんです!
アルマも初恋のBFとなかなか上手くいかない不器用さなのに、謎を追って奮闘するのがけなげでチャーミング。

日常的な描写の端々に浮かび上がる年月…
ポーランド、南米、アメリカと広がるスケール感が良いんです。それが極まって、ラストに一瞬の邂逅。うわぁ…って迫るものがありました。
最近評判良いのを探して読んでいるので傑作が多いんですが、これは下半期ベスト1か2になると思います~。

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