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「異人館」

レジナルド・ヒル「異人館」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

ヒルの新作が出てるっ!?~ダルジール物かと思ったら違いました。
特異な設定で、いつも以上に展開の予測が出来ない~何やり出すかわからない人なんですけどね。

舞台は現代ですが、何百年も同じ家系が暮らしているような小さな村に、自らのルーツを求めて運命的に引き寄せられた男女が主人公。
かたやスペインとイギリスの血をひいたワイン商の息子。子供の頃から幽霊を見て、召命を感じて司祭を目指すが挫折?
ヒロインはオーストラリア移民の子孫で、数学の才能がありケンブリッジに留学してきたサム。赤毛で少女のようにほっそりして生きが良く、霊感などは全く受け付けません。
水と油のような2人が出会い、お館の妖艶な孫娘などと絡みながら、すべてが筒抜けのような村で、じりじりと真相に迫っていきます。

400年前の事件と40年前の事件とが連鎖して明らかになっていくという趣向。
カトリックとプロテスタント(というかイギリス国教)の対立のあたりは、映画の「エリザベス」やアリスン・アトリーなど思い出したりしつつ読みました。
どう転ぶか全くわからない複雑な要素と、こってりと魅力的な登場人物の交錯がやがて大団円へと…面白かったです!
後味もかなりよいので、オススメ出来ます。

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コメント

読んだのが一月だったのですっかり失念していましたが、ダルジールのシリーズではなかったんですよね、これ。

幽霊とか、魔術めいたこととか、孤児移民とか、おどろおどろしく、あるいは暗く隠蔽されていきそうな要素が、常識的に楽天的に解消されていって、なんだか目出度い作品でしたね~。

ところで、最近p.d.ジェイムズのダルグリッシュもの「灯台」を読んでいて割と前の方で出てきた描写になんだか見覚えがあって、最新刊なのに何故だろうと思ったんですけど、某掲示板で原作を読まれた方から話題が出たんでしょうね(結局、当該の書き込みはまだ見つけていませんけど)、といいつつ読み終える頃には、何だったっけ?という忘れっぽさですが。

Kさん、
Kさんはお読みになったな~とは思ってました(^^)
え、1月でしたか!そんな前に出てたんだ…(^^;

>幽霊とか、魔術めいたこととか、孤児移民とか、おどろおどろしく、あるいは暗く隠蔽されていきそうな要素が、常識的に楽天的に解消されていって、なんだか目出度い作品でしたね~。
そうそう、19世紀かと思うような暗い要素が入ってるのに、何だか気分が明るすぎてどうしても沈めないみたいな。前向きな人だ…(^^;
村中が快哉を叫ぶ結末とは~予想出来ませんでした。

ジェイムズは最近面白いですか?
ここ何冊か読んでないんですよ~。なんか固いというか…ダルグリッシュはともかく、事件の関係者に関心が持てないのが2冊ぐらいあったんで(@@;

ジェイムズ「灯台」は、外部からの出入りを考慮しなくていい小島での事件なので古典的な雰囲気があります。ダルグリッシュ警視が出てくるからにはもちろん複雑な人間関係の機微に起因する殺人事件はあるんですけど、丸くなったというか、お気楽になったというか、定番の重苦しさがなくなった感じです。特に謎解きはかなり淡白でした。それでもP.D.ジェイムズらしい人物の肉付けが活きていますけれど。そうそう警視の周りにもいろいろ変化があります。

クロンビーの「警視の週末」(こちらは荒涼とした雰囲気のスコットランドのウィスキー蒸留地帯とそこでの過去が絡んで、少し嵐が丘風味でした)と続けて読んだので、少し印象に補正が入っているような気もしますが。

Kさん、
ダルグリッシュの身辺にも変化あり、ですか?
なるほど~そのうち、めくってみましょう(^^)

クロンビーも出てるんですね!
二大ハンサム警視シリーズで。
印象は違いますよね…続けて読むと、どうなんでしょう。
嵐が丘風味ですか~こっちはすぐ読むかも(^^)

ココログがメンテナンス中になるのに気づかないでいて、レス遅くなりました~すいません。

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