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おすすめ本

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2007年7月

「池袋ウエストゲートパーク」

石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」文芸春秋

石田衣良のデビュー作、オール読物推理小説新人賞受賞。
今さらながら読んでみました。

池袋西口公園にたむろする若者達。
小さな果物屋の息子マコトは補導歴数回の元不良みたいなもんで、高卒後稼業を手伝いながらナンパしたりぷらぷらしているが~しだいに地元のトラブルシューターとなって行きます。
売春、殺人、薬の売買、引きこもり、虐待、グループの抗争など現代的な荒廃した要素を網羅した事件をテンポ良く展開し、それぞれに小さな救いの方向を持たせて、一気に読ませます。
マコトがだらだらしてるようで奥に熱いものを秘めた、すれていそうですれていない、なかなか良い奴なのがだんだんとわかって来る感じで、うまいもんでした~なるほどね。

ドラマはほとんど見ていませんが、暴力シーンが実写だとキツイからだったかな。
最初マコトは岡田君だったっけ?と読み始め、途中でこれは長瀬だわとイメージ修正。長瀬なら他の役も出来るわね~とさらに想像を膨らませたのでした。
窪塚くんがリーダーのタカシ。そっかぁ~。
イケメン俳優の成長株が揃って出ていたのね。

池袋ってこんなんだっけ?
一部しか知りませんが、十数回行ったことはあります~ちょっと通りを曲がると目つきの怖いお兄さんが歩いていましたが。
むろん小説だからドリーム入ってるとも言えますが~新宿では大き過ぎて十代がこんなに頑張る余地がなさそうだし、まだドリームの余地があるのかもね。

「オラクル」

キャサリン・フィッシャー「サソリの神1 オラクル-巫女ミラニィの冒険」原書房

エジプトとギリシャを合わせたような古代世界が舞台の物語。
神殿に仕える9人の巫女の一番下っ端だったミラニィが「神の運び手」に抜擢されますが、これは捧げ持つサソリに刺されなければ神意にかなうといった危険な役。
神の宿るアルコンが代替わりする時に将軍の陰謀と戦い、真の少年を探し出す役割に。神が10歳の少年に宿るというあたりはチベットみたいでもありますね。
最高位の巫女と将軍を向こうに回し、書記や老楽士と共に大立ち回りすることになります。

知らない作家で、どの程度の物かわからなかったのですが~なかなか面白かったです。
まあ翻訳が井辻さんですからね~ファンタジー作家としてちゃんとした人ということでしょう。
個人的に~7月は女性ファンタジー強化月間だったりして。
なんかミステリよりも元気が出るかな?という気がしたのと、読んでない作家が沢山あることに気づいたからです~。

「プラダを着た悪魔」

映画「プラダを着た悪魔」

アン・ハサウェイ主演の楽しい映画をDVDで見ました。
ジャーナリスト志望のアンディは、ニューヨークへ出てきたものの就職に苦労し、畑違いのファッション誌にやっと採用される。
センスのかけらもないと悪魔のような編集長にこき下ろされ、しごかれながら何とか頑張ります。
ヴォーグ編集長がモデルのメリル・ストリープの役は強烈。貫禄があって面白い~これは一見の価値ある名演技!

アンディの学生っぽい服装や甘い考えは、社会に出たばかりの若者として普遍性があるかも。
ジャーナリスト志望にしては口べたなんでは…?
最初からかなり可愛いので変化はそれほど劇的ではないのがちょっと期待はずれ~この場合は十分キレイだからなまじ自信があって努力していなかったって事かしら。
スタイリストにブランド物を丸ごと借りて洗練されるってのはどうなのかねえ…?という気もしますが。
鬼編集長の無茶な要求は映画的には面白いですが、必ずしもファッションに関係あることじゃないので。
ファッションて何なんですかね…

面白いシーンだけでつないだって感じかな。
でも十分に楽しい時間を過ごせましたよ~。
(その昔、バイトの面接に行った時に私も~場違いな服装だったことを思い出しました)

石田散厄ってぇと…

歳三さんが若い頃に売って歩いていた薬~
何にでも効くという触れ込みで、実は特に何も効かないという代物!?
Vfsh4056地元の和菓子屋さんで、ちなんで作った新作のようです~。
黒いお菓子を集めていたら、これに出くわしまして。
105円がタイムサービスで60円になってたの。
ゴマをまぶした薄い餅の中は餡。
私がぼた餅を作る時には胡麻の中にあんこを入れるので、似ています~好みでした。

「鏡の森」

タニス・リー「鏡の森」産業編集センター

しばらく読まないでいるうちに、たくさん本が出ていたタニス・リー。
読みやすそうなのから物色してます。

これは白雪姫がメインのストーリーで、さらにルーマニアの伝承、ギリシア神話など、様々なモチーフを駆使して織り上げた、きらきらと妖艶でダークな物語。
お姫様ではあるけれど親の愛を知らずに育つ母娘2代の白雪姫の波乱の人生~相変わらず女っぽい雰囲気です。
しかし女の人生をリアルに描いたあげくに童話の残酷さが加わってくると、ちょっとどうかな~て気も。
特に母親の方に感情移入したら大変ですよ~略奪されて生んだ実の娘に何の愛情も感じず、継母と誤解されるという展開ではね。
シガーニー・ウィーバーが継母役をやった映画の方がまだ立つ瀬があったかも。
王子のサイテーぶりには笑っちゃいますが。白雪姫の王子はどんなもんか?というのはありますよね。

タニス・リーで一番有名なのは「闇の公子」でしょうか。薄いので初めての方にはオススメです。
評価が高いのは「タマスターラー」とかかな。

寒天寄せの和菓子

Vfsh4036ピンクのは「いちご淡々」
淡雪かんってやつですよね。
味がけっこう濃くて、ふわふわした四角いのとつるっとしたゼリーの食感が共に良くて、美味しかったです~。

もう一つは栗ひかり、だったかな…
色が涼しげで良いでしょう。ちょっと見にくくてすいません。味はまあ普通かな?普通に美味しい(それって褒め言葉?)
伊勢丹地下の週替わりのコーナーで買いましたが金沢のお店のようです。

「風林火山」

井上靖「風林火山」新潮文庫

2007年大河ドラマの原作を読んでみました。
文庫1冊だけと短いので、話はぐっとシンプル。
印象的なエピソードやせりふはかなり生かされてます。

今川家に士官を認められず9年も飼い殺しにされた山本勘助は、軍師の才はあるが小男ですごく醜いという~内野さんとはちょっと違うわ。
内野さんなら振り幅あるので、これだけの影を含んだ役も出来るとは思いますね。
登場の時が既に50歳でその後20年が語られます…。ドラマだと子供の頃からで士官かなった時40ぐらい?

武田晴信(後の信玄)はおおらかな主君で勘助を信用し続けます。勘助が仰ぎ見る形でしか描かれていないので、会う以前の話は無し。
勘助を気に入る様子を見ている板垣が、父に愛されず不遇だった晴信の心中を思いやる所がありました。

由布姫はほぼ原作通りなんですね。烈しい美しさ、イメージぴったり。
出産の時期が違うぐらい~他の愛妾への嫉妬と和解の話はたぶん今後出てくるんでしょうね…

先週の大河ドラマで同じ上田原の戦いで壮烈な討ち死にをした重臣・甘利と板垣。この本では(村上との戦闘ではありますが)時期が別々。
晴信の転機として印象的にするためにドラマでは一度にまとめたのか、元々異説があるのか、あるいは井上靖が時代物専門の作家ではないので、他の理由でこうしてるのか??
おいおい関連本を探してみようと思ってます。

初めて戦った時の景虎(後の謙信)は18歳だったとか。
両雄がお互いあまり戦いたがらないのが面白いですね。
三浦しをんのブログに、もっと西へ出て行けばいいのに何でここで戦う必要があるのかわからないとありましたが、いやもっと手前で決する必要があって、でもまあ確かにえっと…
だから睨み合うけど、すぐ激突はしないってところもありますかね。

川中島で勘助は討ち死にするんですが~どうせ改変するなら?お館様の後まで生き延びる設定にしてはどうでしょうか。だめ?

ベークド野菜とカレーのサンド

出先でちょっと休憩~甘い物よりも栄養があって良いかな?と試してみました。
Vfsh4032カレーは黄色であまり辛くなく、少なめだけど~
カレーのかかっているズッキーニが美味しかったです。
一番下に敷いてある玉ねぎがすごく大きい…
甘くて美味しいんですけどね、何年か前までは苦手だったんで~もっと味が付いてないと、食べきれなかったかも…?

放蕩猫の帰還

Vfsh40372晩家を空けて帰ってきた後の写真です。
さすがにくたびれたのでしょう。
ぐっすり眠ってます~。

いろいろアイスクリーム

Vfsh4011最近買ったアイスクリームで~す。初めて食べるのばかり。
右上はチョコミントのラクトアイス。
チョコミントはふだんは食べないけど、たま~に食べたくなる味なんですよ。昔、初めて食べた時の衝撃が忘れられないらしくて。
右下というか手前がハーゲンダッツの胡麻。
これは何となくさっくりした歯ごたえ~想定外の味でしたが、食べていると確かに香りもゴマではある!
ふしぎに美味しい物でした(^^)

次がアズキミルク。
これは色が白いのにビックリ~確かに蓋の絵もそうなんですけど…
食べてみると混じりけのないミルク味!
下の方に煮た小豆が丸ごと10粒ぐらい入ってるのです。
美味しいことは美味しいけど、もう少したくさん入っていても良いんでは?
左端がマンゴー、これはクリーミィで品の良い味、普通に美味しいかな。

「異人館」

レジナルド・ヒル「異人館」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

ヒルの新作が出てるっ!?~ダルジール物かと思ったら違いました。
特異な設定で、いつも以上に展開の予測が出来ない~何やり出すかわからない人なんですけどね。

舞台は現代ですが、何百年も同じ家系が暮らしているような小さな村に、自らのルーツを求めて運命的に引き寄せられた男女が主人公。
かたやスペインとイギリスの血をひいたワイン商の息子。子供の頃から幽霊を見て、召命を感じて司祭を目指すが挫折?
ヒロインはオーストラリア移民の子孫で、数学の才能がありケンブリッジに留学してきたサム。赤毛で少女のようにほっそりして生きが良く、霊感などは全く受け付けません。
水と油のような2人が出会い、お館の妖艶な孫娘などと絡みながら、すべてが筒抜けのような村で、じりじりと真相に迫っていきます。

400年前の事件と40年前の事件とが連鎖して明らかになっていくという趣向。
カトリックとプロテスタント(というかイギリス国教)の対立のあたりは、映画の「エリザベス」やアリスン・アトリーなど思い出したりしつつ読みました。
どう転ぶか全くわからない複雑な要素と、こってりと魅力的な登場人物の交錯がやがて大団円へと…面白かったです!
後味もかなりよいので、オススメ出来ます。

「海より生まれし娘」

ダイアナ・マーセラス「海より生まれし娘 - シャーリアの魔女1」早川文庫

綺麗な表紙イラストに目をひかれて読んでみました。「シャーリアの魔女」シリーズの一作目。
中世風の異世界が舞台で、実は未来の異星のようです。

ヒロインのブライアリーは海辺の村の治療師。
支配層アレマニ人による長い年月の魔女狩りで、最後の魔女になったかも知れないと思いながら海辺の洞窟に住み、孤独な暮らしをしていましたが、しだいに治療した村人との間に信頼関係が出来ていきます。
まだ19歳の娘ですが、感応力によって患者を見つけ、その痛みを引き受けることで治療するという~果敢で有能な治療師ぶりが良いですね。

伯爵の妻の難産を救い、敵であるはずの伯爵の意外な理解を得るのですが…
魔女の疑いをかけられてしまい(事実なんですが~大抵の人はそんな存在を信じない時代になっていて)、裁判を受けるために公爵領へ出頭し、非道な公爵とその部下に尋問されることに。それは彼女をかばう伯爵にとっても余りに危険な賭だった…!

描写はわかりやすく丁寧ですが、時々訳語が固い。
魔女の歴史の真実や、素質を持った幼女との出会いなどもあり、展開はスリリング。やや甘めですが十分楽しめました。
2003年発行、原著は2001年。

七緒vol.10

「七緒 - 着物からはじまる暮らし(10)」プレジデント社

主に30代以上で着物を着始めた人のための本。季刊のムック誌です。
着物文化だけで育ったオバサマではない~今の感覚で、でも若い子のぴらぴらした着方はちょっと合わない、もう少し着物本来の良さを生かして、楽しみながらスッキリ着たい、という人向けかな。
今回は夏着物や浴衣の特集です。
出来るだけ涼しく着たいのと、工夫すると言ってもどこまでやって良いのか?という目安に。
去年もこの時期にあったけど、それは買わなかったので~今回は買ってみました。

洋服の雑誌というか普通のファッション雑誌に、どうも合うのがなくなってしまったため、この方が余程ピンと来る今日この頃。
といっても着つけ教室を休んでからは、久々にどっと洋服買っちゃったんですが~(爆)
和風の色柄はまだまだ新鮮だしね~着物は奥が深いですから!何となくめくるだけでも、楽しいです。

「バビロンまでは何マイル」

ダイアナ・ウィン=ジョーンズ「バビロンまでは何マイル」東京創元社

英国ファンタジーの女王、ダイアナ・ウィン=ジョーンズ97年の作品です。
日本では「ハウルの動く城」の原作者というのが通りが良いでしょうか。

魔法管理官マジドのいる多元的な世界が舞台になっています。
マジドになってまだ2年目の真面目な青年ルパートが、欠員の出たマジドを選抜する仕事を任され、魔法が公認されていない地球のイギリスと、マジドは公認されているがとんでもない紛争中の帝国とを行き来しながら~悪戦苦闘します。
一方、ヒロインのマリーは小柄で気の強い、最近ふられたばかりで何かとついてない獣医学生。
事情もわからずにいきなり大混乱の中に巻き込まれますが、実は…!?

ルパートが魔法を駆使してマジド候補者を集めたのは、何とファンタジー大会の会場。
これは作者の実体験を交えたものらしく、作家と愛読者(つまりは変人の集まり?)のコスプレ含めたはじけっぷりが笑えます。

ルパートの兄達や謎の隣人、クワックの雛やケンタウロスも良い味出してます。従弟のニックの寝ぼけぶりや魔女祓いの踊りには大笑い。この辺がかなり気に入りました。
敵役はホントに嫌な感じ!でもあくまで役割というか~どこか罪を憎んで人を憎まず、みたいな視線を感じます。見て気分が悪くなるようなとこまでは行かないのね。

ダイアナ・ウィン=ジョーンズならではの多層的でちょっぴりビター、ホットでものすごくにぎやかなファンタジー。
最初は反発し合うルパートとマリーが互いにだんだんと違う風に見えてくる様子が面白い~つまりロマンス有り。
個性豊かな若者達それぞれの相当すごい未熟さが、上手いこと成長してくるあたり、これも鋭い!ツボついてます~。

06年3月発行。「花の魔法、白のドラゴン」の前日譚だそうですが独立して読めます。

蟻の行列

朝からいきなり自分の部屋の床掃除!
というのは、床に落ちていた夏スカートに猫がちょろっとマーキングしてしまったから…トホホ。
「ちょっと!何やったのよぉー!」と叫ぶと「うにゃんうにゃん」(だってぇボクの匂いより他の匂いが濃くなってるんだもん、みたいな)と後ろめたそうに言い訳して逃げていきました…(苦笑)
すぐ洗ったので匂いも残らず、事なきを得ましたが。
外に出る猫は室内にマーキングなんかしないんですけど、室内飼いの子は縄張り意識が強いみたいで。

土日は雨で窓を大きく開けることがなかったせいか~
室内の空気がこもってましたからね…
出来るだけ窓を開け放ち、クイックルと掃除機と雑巾でがーっと掃除を済ませたと思ったら、台所の調理台の上が点々と茶色っぽくなっている。良く見たら百匹を越える小さな蟻が……
お醤油の瓶にもみりんの瓶にも紫蘇を差した水入れにもびっしり!
瓶を並べたプレートをひっくり返したらそこにもびっしり!
砂糖がこぼれていたのかも知れないけど、目に見えるほどはありませんでした。
台風で巣が水に埋まるとか何か異変が起きたのかも?

そこで、お掃除第二弾となりました。
どこが震源地なのかわからないので、とにかくまず全部(蟻ごと)じゃーっと水で流し、調理台を洗剤つけたスポンジでこすり、隅にこびりついている何かの物質を割り箸でこそげ取り、念のため瓶を一つ一つお湯で洗い、出入りしていそうなあたりには中性洗剤をかけました。
どうもね、蟻は台所に好き勝手に出入り出来るみたいなんですよ。
むやみに殺生したくはないけれど、庭の隅じゃなく調理台にびっしりは許すわけにいきません~場所が悪かったわね~。

いぜん父の入院中に、同じような小さな蟻がえんえんと台所から親の寝室まで列をなしていたことがあったんですよ。
床の色と同じなのですぐには気づかなかったんですが、目を疑うような光景でした。辿っていったら、父のベッドの後ろに黒飴が一個落ちてたんです!
台所の窓から、ざっと10メートルはあるかな…
10メートル続くだけいる蟻の人口(?)ってのもすごいと思いました。
蟻にとっては、この先に黄金の都があるぞ!みたいな~夢のような出来事だったのかしらね!?

サマーサンタの到来

お中元に頂いたお菓子のセットです。
Vfsh4001_1今回はパリ特集らしく?
凱旋門の形の箱にクッキーとキャラメル、
エッフェル塔の形の箱にはキャンデーが入ってました。
冬のは赤い缶で、もっとクリスマスらしいお菓子になりますが、夏は水色の缶なのも可愛い。

「帰れぬ人びと」

鷺沢萠「帰れぬ人びと」文藝春秋

高校生の時に書いたデビュー作の「川べりの道」や芥川賞か何かの候補に上った「帰れぬ人々」を収録した初期短編集。
すべて十代で書いたとは驚きです。
とてもしっかりした構成で厚みがあり、早熟というのか、素直に文学作品を吸収していたのが窺われます。
特に「帰れぬ人びと」になると、かなり大人っぽい。
若くして既に亡くなってしまったのですが、どういう事情があったのか…
才能のほとばしるまま、駆け抜けていってしまったのでしょうか。真面目な人だったんだろうなあ…

デビュー作について、吉田秋生の作品との類似性が指摘されていたということをふと思い出したという~私的には村上龍を読んだのと似たようなきっかけで読んでみました。
家を出て行った父の元へ川べりの道を歩いて行く少年、その姉の気持ちなど、確かに何となく吉田秋生的世界ですが~もちろん、そのままというわけじゃなし、影響がプラスに働いているのなら良いじゃないですか。
少女漫画ってそれだけレベルが高いものなんだから!?

あんみつのパン

あんみつ始めました~という遊び心が気に入って、買ってみました。
Vfsh4008パッケージが可愛い。
黒蜜の味がきいていて、ぎゅうひもしっかり!
他は気をつけないとわかりにくいですが、「杏も入ってる~!」とか、楽しめます。
黒蜜がかかったあんこが好きならオッケーですね。
あ、寒天が入ってないんだな…
入れにくいのかしら~それとも寒天が食べたい人は本物の方が良いのかな?
(写真はちょっと前に撮ったものですが)

「不倫と南米」

吉本ばなな「不倫と南米」幻冬舎

私にとっては、ちょっと久しぶりの吉本ばなな。
妙なタイトルだなと思って、すぐ手は出なかったものの~印象には残ってました。
スタッフと共に旅行して取材した成果を生かした短編集。妙なタイトルは共通テーマに近いんですね。旅行中の南米を舞台に幾組かのカップルの話が繰り広げられます。
この作家に不倫はあまり似合わないんじゃ、という感も少々ありましたが、「都会は人が多すぎるので、どうしても恋愛してしまう」というさらっとした肯定的な現実感がさすがのばなな節?

現地での経験をその場で書いた物を取り入れているから、こちらも旅行したような気分になる描写~満載です。
南米まではなかなか行くチャンスはなさそうだけど…
世界観・人生観が変わる、と言われれば確かにそうかも知れない!?
世界の旅シリーズの3、平成15年発行。
私が前に読んだのはこのシリーズの1が最後というか最新だったのだな。

天ぷら蕎麦でランチ

エビ天とお蕎麦が食べたい!
でも天ざるは1400円ぐらいでちょっと予算オーバーかな…
というわけで、じかに載っているタイプにしてみました。
Vfsh3980これって、つゆをお皿にかけるわけ?
ちょっと食べにくいかも~合理的かもしれないが。
家で食べる時にはこうやる手もあり、ですね。
あと100円出すと1260円で色んな物がつくメニューがあって、
その方が栄養的にもお得かもですね~。
今回は100円でも節約、という方針でね。
次の機会には、100円は他で節約しようかな。

今年の前半に紹介した本

07年、これまでにアップした本の紹介をずらっと並べておきます。
「新・自分で治す冷え性」
「わたしの名は紅」
「アイルランド幻想」
「ぼくは勉強ができない」
「ゲド戦記外伝」
「わたしを離さないで」これが今年初めて読んだ本でした。
「風に舞いあがるビニールシート」
「剣嵐の大地」
「風が強く吹いている」
「蜘蛛の巣」
「東京タワー」
「茶席のきもの入門」
「このミス2007年」
「きもの入門」
「海辺のカフカ」
「クリスマス・プレゼント」
「天使の卵」
「ベラスケスの十字の謎」
「チョコレート・コスモス」
「天使と罪の街」
「誰か」
「シャルビューク夫人の肖像」
「生首に聞いてみろ」
「12番目のカード」
「葉桜の季節に君を想うということ」
「人生は廻る輪のように」
「安徳天皇漂海記」
「葬儀を終えて」
「窓の灯」
「チャリオンの影」
「三四郎はそれから門を出た」
「クライム・マシン」
「風の影」
「となり町戦争」
「漢方小説」
「着物と日本の色」
「キングとジョーカー」
「そろそろくる」
「シェイクスピアを代筆せよ」
「ゆめつげ」
「青い鷹」
「ねむり姫」
「歳時記を生きる」
「限りなく透明に近いブルー」
「太陽の王と月の妖獣」
「憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談」
「13歳のハローワーク」
「最後のウィネベーゴ」6月21日読了。アップは7月。

後で作者名は書き足しておきます~たぶん。
ベスト本を選ぼうかと思ったけど、む、難しい…
「わたしを離さないで」が今年だったんだ!「最後のウィネベーゴ」とどっちかしら~。
「剣嵐の大地」「風の影」「キングとジョーカー」「シャルビューク夫人の肖像」といったあたりが続きますね。
あ、「ゲド戦記外伝」はどうしよう。この方が好みかな…

国内だと「風が強く吹いている」「東京タワー」「チョコレートコスモス」「風に舞いあがるビニールシート」といったあたりかな~。
あれ、宮部さんのって全部、去年だっけ?(「誰か」があります)
「海辺のカフカ」も悪くはないんですが、順位って…
「ねむり姫」「安徳天皇漂海記」の二つの順位はつけられても~で、「13歳のハローワーク」をどこへ入れるか?なんてのは決めようがない~~っ!?

読んだ順番はほぼこの通り(アップしなかったのもありますけど)
カテゴリ欄の「書籍・雑誌」をクリックしていただけば、すべて出てきます。ただし、2年前から全部なので、長いです~。
アマゾンの紹介を読むには右サイドのHP欄の「sanaの本棚」から行って貰うと早いです。

日持ちする和菓子

お客さん用に早めに買って置いておけるので、助かっている紀の国屋のお菓子です~。
Vfsh4004左が「ふらここ」、上というか奥が「涼味」のわらび餅、右が「かんなび」という梅の入ったお菓子。
「ふらここ」は黄身の入った粉の焼き菓子の中に大納言小豆の餡が少し入っているんです。とても品の良い甘さで、柔らかいらくがんみたいな不思議な食感。
Vfsh4007「涼味」はおひねりした水羊羹みたいなので、3種類あります~甘党には一個じゃ小さいかな。
「かんなび」は梅酒に漬けたみたいな梅が丸ごと入っていて、そのまわりは梅味のもろもろっとした‥なんていうのかな~桃山っていうお菓子にちょっと似てる?
日持ちする日数はそれぞれ違います~。

「最後のウィネベーゴ」

コニー・ウィリス「最後のウィネベーゴ」河出書房新社

コニー・ウィリスはすごい!
SFの女王と言われる作家ですが、何よりもまず、面白い小説を書く人なんです。
身近な題材を含めた取っつきやすい内容で、おかしくて、しまいに切なくなる…各賞総なめだけのことはあります。
大長編「ドゥームズデイ・ブック」「航路」「犬は勘定に入れません」が有名ですが、これは短編集なので、初めての人にもおすすめ。
6月末に読了した本ですが、07年上半期ベストワンですね。

三つの短編はどちらかというとコメディーライン。
近未来の設定でやや皮肉な展開ですが、にぎやかな女達のお喋りで描かれる「女王様でも。」は2人の娘を育て上げた母親の実体験を彷彿とさせます。
2作目は時間旅行の研究段階に起こる奇妙な出来事を、これまた実感こもったPTAの立場から~ユーモアたっぷりです。
3作目は日本製の宇宙ステーションが舞台。異星人を接待しなければならないカップルが狭い部屋で右往左往します。往年の映画のようにロマンチックな所もあり、「古き佳きSF」といった趣。

そして、表題作の最後の中編が何とも…
取材に忙しいカメラマンの仕事が意外な展開に…地味な要素がぴたっとはまり、小さな奇跡を呼び起こすのです。
喪われていく物への哀切な気持ち、一瞬のきらめき、希望、そのはかなさ。
読んで下さい!

「13歳のハローワーク」

村上龍「13歳のハローワーク」幻冬舎

なかなか良い仕事していると思います。
どんなことが好きな子供はそれをどんな方向へ生かせそうか、職業の紹介が大量に載っています。
その仕事に就くには何が必要か、ものすごく大変かどうかといったピンポイントの評が面白い。
特に好きなことがない子や、妙な物が好きな子へのアドヴァイスも新味があってなかなか有効なのでは。
小説家とは最後になるもので、最初から目指さない方が良いというあたりも、さすがの説得力。
画家というのは、自分が描きたくて描かずにいられないのなら、誰も認めなくても画家だそうです。

好きなことを生かして満足感を得るという方向なので、我慢して地道に暮らすとか、嫌なことをしてその分お金を貰うものだ、という視点はやや弱いかも。
どっちにしても辛いことはあるのだから、好きなことで辛い思いをした方が良いと書いてありますが。
…趣味だけにしておいた方が良い、という物もあるし…
それはもっと先に考えることでしょうか?

確かに~中学生ぐらいで、こういう本、読みたかったよな…
いや、19歳ぐらいでも良いな。
仕事についての本は当時何か読んだとは思うのですが…
今思うとスッゴイ極楽とんぼ!?まあ個人的な事情は多々あって、それは現在もそうですが(爆)
これだけ世の中にはたくさんの仕事があるのに、自分に出来るかも知れない物はごく僅か。ほとんどが縁もゆかりもないハナも引っかけて貰えない感じ。
そりゃ年齢的には可能性が閉ざされていても当然なのかも知れませんけど~13歳でも20歳でもそう広くはなかったよな…
…イラストレーターに画家に小説家に人形作家って~あなたね。(いえ自分に)もしかしてばかなんじゃ…
今やほとんど終わってる現実…頭が痛い~!?

「憑かれた鏡」

「憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが選んだ12の怪談」河出書房新社

挿絵画家・作家・編集者でもあったエドワード・ゴーリーが目利きのところを生かして選んだ短編に、一枚ずつ挿絵をつけて、まとめた本。
挿絵はオーソドックスなペン画で、古風な味わい。
翻訳も端正で内容に合っていて、わかりやすいです。

怪談というだけあって、かなり怖い話も載っていますが、怖さより古典としての風格の方が印象に残りました。
名作揃いなのでどこかで読んだ物もあるし、何しろディケンズやスティーブンスンも入っているのですから~19世紀風なイメージが強いのです。
でもゴーリー氏は長生きなので、意外と最近まで生きていた感じなんですが!?

夏は冷製スープ

Vfsh3999サマーブリオシュというパンに、冷製コーンスープを添えて。
パンはクリームチーズとラズベリーで、口当たりはまろやか、お味は酸味があってさっぱり。
冷製スープは、夏の楽しみの一つです~
自分では作りませんけどね。
これはコーンスープです~
ガラスの器にこんな風に入れるのも涼しげで良いですね。

昼下がりの猫じゃらし

Vfsh3960後ろ頭の撮影をしようとしていたら、
撫でて欲しそうに足元に来ました。
でも撫でると、その手の動きにつられてじゃれかかってきます~
Vfsh3961元気が余ってるのね。
「やる気あんのか~」って顔つき。

Vfsh3964ぐぁっしぐゎし~けりけりーっ

毎日だと足に飛びかかってくるのが癖になるから、しょっちゅうはしないけど~
時々は遊んでやらないと発散出来ませんからね。
Vfsh3965「…あ、でも動くと暑いわ…」
ちょっと一休み?
後ろ足がまだスリッパにかかったまま。

Vfsh3966そーっとスリッパを外してみます~

Vfsh3967そのまんまの格好で、満足そうにゴロゴロ喉を鳴らしています。
遊んで貰って嬉しいのでしょう~
このまま、眠り込みました。
この子は午前中は気が立っていて活発なの。
夜は大人しく甘えんぼになるので、午後はその間ぐらい。

7月の玄関

Vfsh3974雨がちで暗い玄関を明るくしたくて~
夏のイメージの花を生けてみました。
夏場はもちが悪いので、あまり生けないんですけどね。
小さなヒマワリとアルストロメリアで黄色づくし。
緑濃いアスパラガスの葉を添えて~父の作った水色の花瓶で。
Vfsh3978生けている間、何となく付き合って側に来ていた猫です。
「雨だなぁ…」
窓の外を見る後ろ姿に哀愁が…
Vfsh3977「なんじゃっ」
シャッター音に振り返りました~。

「太陽の王と月の妖獣」

ヴォンダ・N.マッキンタイア「太陽の王と月の妖獣」ハヤカワ文庫

ネビュラ賞を受賞した作品なので、SFに分類されていますが、内容的には歴史ファンタジーといった感じ。
17世紀フランス、ルイ14世の晩年の宮廷の様子をよく調べてリアルに描いてあります。
史実と違うのは、ヒロインに近い人物と、海の妖獣という人魚に似た生物が存在したという設定のみ。

神父で科学者でもある青年イブ・ドラクロワが大海原に妖獣が集まる場所を推測して、王のために本物を捕らえる勇ましいシーンから始まり、妖獣一体をはるばる宮廷に持ち込んで、巻き起こる事件を描きます。
主人公はイブよりも、その妹マリー=ジョゼフの方。
頭は良いが田舎育ちで修道院から出たばかり。本来は活発でのびのびした個性の持ち主のようだけど、宮廷ではそれがいささか悪目立ち。いきなり王弟妃の侍女となったため、まごまごしながらも宮廷の華やかさに魅せられています。
妖獣の世話を任されたことから、その知性に気づき、不死の霊薬を取り出すために殺される予定の妖獣を何とか助けようと尽力することになります。

実在した王弟妃やマントノン夫人が目の前にいるような描写、当時の科学と宗教の関係や、瀉血をメインとする医学治療の乱暴さ、優雅なようで奇怪な宮廷の慣習など、興味は尽きません。
豪華な衣装や髪飾りの描写はゴロン夫妻の大長編「アンジェリク」を思い出しました。  

取っつきはあまり良くないように思いますが~そこがネビュラ賞なのかも?
ヒロインの正直な感情を視点に描いていったら、ライトノベルになりそうなストーリーなんですよ。前半、ヒロインがおぼこで鈍すぎるんですが~宮廷ロマンス物としても後味は悪くありません。
登場人物との距離感の取り方がライトノベルと違うのかな、と思いましたね。

「限りなく透明に近いブルー」

村上龍「限りなく透明に近いブルー」講談社

「13歳のハローワーク」を読もうと思い立ち、そのついでに著作リストを見ていたら、読んだかどうか思い出せなくなって、読んでみました。
吉田秋生がいぜん、先を越されたと思ったとどこかで書いていたのってこれじゃなかったっけ?
いや、こんな凄い話を書きたいと思うかな…(勘違い?)基地周辺の青春という共通項はある気がするけれど。そのへんの真偽は定かではありません~!?

若者達は異常にテンションの高い行動をとっているようで、筆致は冷静なのがなかなか読ませます。
リュウが外を通る人を見ている描写が秀逸。
あまりにも破滅的なので、やめろよ~という気になってきますが。

読んでいても思い出せず、読んでなかったんだと感じてましたが。
2日ぐらいかかってジワジワと思い出しました…
やっぱ、読んでるわ~とんでもないパーティやラリっている!?描写もややありきたりのように感じたのは、同じ物をずっと前に読んでいるからなのだ!
しかし、若い頃に感じたのとは相当に印象が違います。
昔の方が生々しく感じて読むのがしんどかったような。
私の人生とはかけ離れているなぁという印象はより強くなりました。
でもあまりにも前なので、以前の感想を正確には思い出せない~結局…?

すずの兵隊

童話にちなんだ今月のパンです~。
いかにもな形ですが、このお話どういうんでしたっけ…
Vfsh3958_1の前にした場合、どこから食べるか!?が問題~
持ち上げると自然に帽子が口に入り、一気に顔を食べ終わってました。
この上の部分が普通の菓子パンで、下がパイ。
丸い穴にカスタードクリームと杏が詰まっています。
アプリコットジャムじゃなくて、干し杏の甘煮かな?
味はよろしかったですよ。

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