「シェイクスピアを代筆せよ」
ゲアリー・ブラックウッド「シェイクスピアを代筆せよ!」白水社
何かあまり重くない物で面白い新作(新しくなくても私が読んでないという意味)ないかなあ~と探していて、このブログを始めて間もない頃にbk1書評で発見して読んだこのシリーズを思い出しました。
「シェイクスピアを盗め!」というのが一作目で、なかなか面白かったのです。
ちょうど映画「恋に落ちたシェイクスピア」の時代で、視覚的には想像しやすいし~児童書なので書き込みは少なめですが、実在の人物が出てくるので歴史好きには楽しめました。
この点は2作目の本書も同様です。
シェイクスピアのいる一座に、ひょんなことから少年俳優(おもに女形ですね)として加わることになった孤児の少年ウィッジ。
それなりに役をこなしていますが、もう一つパッとしない。
そんな所へ他の劇団で光っていた気の強い美少年が移ってきて、ウィッジの持ち役を奪ってしまいます。
一方、ロンドンはペストに襲われ、劇場は閉鎖、一座は地方へ巡業へ出ますが、これまた厳しい道のりなのでした。
(ポール・ドハティの歴史ミステリを思い出す猥雑さ…書き込みが多いのがお好きならこちらもオススメ)
こちらのよく知らない史実を生かして~波乱の出来事がありありと描かれているので、どんどん読めてしまいます。
名字すらつけて貰えなかった寄る辺ないウィッジが、仲間や友達を得て、しだいに人として形をなしていくような成長ぶりにほろっとしましたよ。
ペストや飢えで死ぬかも知れないという危機感は、すごいと思うと同時に、今の日本からは遠くもあり、現代に生きていて良かったとほっとしたりします。が~今も様々な危険があることはありますね~。
乗り越えていくのが人生の醍醐味でしょうか…!?
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