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「人生は廻る輪のように」

エリザベス・キューブラー・ロス「人生は廻る輪のように」角川書店

終末医療の先端を開いた高名な医師の自伝です。
「死の瞬間」は世界的ロングセラー。
裕福な家の三つ子として生まれ、スイスで育った少女時代は金髪の巻き毛で同じ可愛らしい服を着た三人の女の子のモノクロの写真で昔懐かしいような…
これが本人にとっては自分の個性を封じられているようで辛かったとのこと。
親の反対を押し切って医大を卒業したらすぐに、第二次大戦戦後のポーランドに(何とヒッチハイクしてまで)渡って困窮する患者を救おうとした大胆な女性で、勇気と行動力はものすごいです。

精神病院に研修で配属されれば、重い分裂病と診断されてただ閉じこめられていた何十人もの患者に根気よく話しかけ、ほとんどを退院させる所まで持って行ったというのですから~。
天性の医師ですね!
何ともストレートな生き方で、時にはひるむ気持ちも正直に書かれています。
騙されたり脅されたりもしつつ、エイズが偏見を持たれていた時代から患者のために尽力した事には感服。
後半スピリチュアルになっていきますが、科学者の言うことなので他とは違う説得力があります。
自らの臨死体験も含めて、これほど深く生死の極限に接して暮らした人も少ないでしょう。

生きるとは何か?
命は愛と成長のためにある…力強い言葉です。
死ぬとは何か?
普通に考えるような死というもの(全てが無に帰す絶望)は存在しない!
つまり~肉体は失われて魂もこの世を去っても、魂は存在する。
生涯を通じて悟ったというのです。
準備の出来た人にはわかることだそうです…
考えてみれば、人類のほとんどは長い年月そう感じて生きてきたのではないでしょうか?

重いテーマで、凡人はなかなかこの境地にまでなれないと思いつつも、生きるヒントと勇気を与えてくれる書だと思います。
読了は3月末だったかな。

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