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新作歌舞伎、見てきました

国立劇場で玉三郎主演の新作歌舞伎「蓮糸恋慕曼荼羅」(はちすいとこいのまんだら・糸が本当は二つ並びます)見て参りました。
観劇は2年ぶり、玉様も2年ぶり。
平安朝の衣装を着た写真を見て一目惚れに近い気分でいきなり予約したんですよ…
綺麗でした~。

国立劇場は行ったことがあるのかどうか記憶が全然なく、行ってみてもわかりませんでした!が良い所みたいでした。
前の広場で桜祭りをやっていて、何本も違う桜があって面白そうなんですよ…咲いていれば!?
いかにも都心らしく、枝のてっぺんに4つ5つだけ咲いているという樹もありました!
駿河桜という白いのがかなり咲いていて綺麗でしたよ。

お話は琴の名手で中将という位を宮廷で賜ったほどの女性、初瀬の物語。
身分ある家の長女・初瀬はなかなか子供が出来なかった夫婦が祈願して儲けた娘。
帝の後宮にと望まれるほどでしたが、実は異母弟の豊寿丸に熱烈に恋されて困惑を募らせていました。
義理の母・照夜の前は初瀬を疎み、豊寿丸が初瀬に迫る現場を見て、初瀬を追い出しにかかります。心弱くも初瀬に罪を着せる豊寿丸…サイテー?
さらに追っ手をかけて初瀬を殺そうとする照夜の前。それは最愛の息子の不毛な思いを断ち切ってやり、破滅を止めるためでもありました。
姉を追う弟は身代わりを見つけますが、事態は二転三転して、悲劇が…
嘆きに沈む初瀬は亡き母のお告げを受けて救われた心地になり、曼荼羅を織ることになります。

玉様は淡い色の品の良い衣装がよく似合って、正面を向いてこちらを見上げた時など、ドキッとするほど綺麗。
柔和で志の高い、周りに比べて出来すぎた娘という設定も合っていました。
重ねの色目は初夏かな…
一本調子な弟(段治郎)は甘やかされた貴公子という風情で線が細く、とんでもない奴なんですが、最後はまあまあ。
これほど恋する理由がわからないと新聞評にありましたが~確かにもう少し言い訳つけてやった方が感情移入しやすいかも。
初瀬はこのお馬鹿な弟をけっこう好きで、それは姉としてなんだけど、憎めなかったから罪悪感も覚えたんだろうなという感じでした。

たくましい継母は女形をやってるの初めて見た市川右近~これが案外はまっていました。
初瀬を守ろうとする乳母役に一門の芝居で見慣れた笑三郎~ぴったりで生きていました。

中将姫が蓮の糸を集めて曼荼羅を織ったという伝説は当麻寺の仏教説話として有名だったらしいです。
他の芝居で継母にいじめられて追い出されるというのもあるらしい。
異母弟の横恋慕というのは新説なのか?そこを強調したのか?公募で入選した脚本だそうです。

数枚の幕とライティングだけで場を変えるシンプルな舞台装置もけっこう良かったです。幕の色などはもう少し変化をつけた方が素人には親切だと思うけど。
演出は役柄がハッキリしていて、役者の個性にも合い、わかりやすかったです。演出も玉三郎。
脚本は少し真面目すぎるかな…真面目なシーンばかりで息が抜けないから、何気ない所で一度失笑が沸いていました。見る方が勝手に気を抜いてしまうのだと思います。
お玉の清らかさは生かされていて、精神的にも美しい女性の具現にはうっとりでした。
新作というのは新鮮で良いですね。ああ面白かった~というのが終わった時の気持ちです。

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コメント

中将姫の絵本を読んだことがあります。
蓮の糸を織る場面がきれいでした~ たしか、仏教のお話だったと思うのですが。
それがまあ、ドロドロのお話になっちゃうものですね。
清らかさ! そうですね。玉様がほかの役者さんと決定的に違うのはそこかな? この世のものとは思えぬ清らかな美しさ~ 

marieさん、
中将姫ってご存じでしたか。何となく聞き覚えはあるんですけど…
お告げを受けて織ったというのは曼荼羅縁起として古くからあったそうで、仏教を広めるために中将姫の名前は後から作られたようです。

そうなんです、清らかなんですよ~。
天井から降り注ぐ光を受けている雰囲気なので、こういう話も説得力があります!
清らかじゃない役もそれはそれで出来るけれど(^^)

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