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「風に舞いあがるビニールシート」

森絵都「風に舞いあがるビニールシート」文藝春秋

それぞれに何かに一所懸命になる6人を描いた6つの短編を集めたもの。直木賞受賞作です。
大人向きに書かれるとこうなるのかという森絵都の世界です。

以前の作品に比べて描写が細かく情報量が多いので、大人って色んな細かな事実を知っていて気がついちゃう、更に知らない世界を知りたいとも思う、情報の渦の中にいるんだねえ…と改めて感じました。役に立つ物ばかりではないんだけど!
最初のうちは大人向けの普通の中間小説になっている分、森絵都らしさが薄いかなとも思いましたが、そんなことはありませんでした。
大切な物にこだわって生きる大人達。子供と同じように迷いもするし、子供よりも長い年月こだわり続けることもあるから奇妙に逸脱してしまうこともあるのですね。
それでも新たな方向へ向かっていく勇気を描いています。この暖かさと強さ。
痛む傷口を洗って風に当てて自然に乾かすような穏やかな視線。さすがです。

今年2番目に読んだ本です。
こちらはさくさくと読みました。一日ではなかったですが~内容的に全く別な人生を描いた短編集なので、一気読みはちょっともったいないかなと。
「わたしを離さないで」とこの2冊で、昨年の海外・国内を代表する作品としても良いほどです。
私の好み!としてオススメするには~もっと楽しいウッドハウスか歴史ミステリの方が合うかなと思いますけどね。

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