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「アイルランド幻想」

ピーター・トレメイン「アイルランド幻想」光文社

作者はもともと著名なケルト学者。
ジャンル分類のような大ざっぱなタイトルですが、ゴシック・ホラー短編集です。
バンシイやプーカ、古代遺跡の石柱など、すべてアイルランドに伝わる伝説をモチーフにしてあり、陰影豊かで悲哀の漂う独特なムードがありますが、ホラーの定型でキッチリまとめたエンタテインメントです。
山岸さんの短編集のよう…漫画化出来そうですが、文章の方がじわじわ来るかも知れませんね。
読みやすいので、アイルランド入門の本として使えそうです。

一番怖いのは、妖精よりもイギリスによる歴史上の圧政の苛烈さかも知れません。
イギリスとアイルランドに限らず、どこの国でも起こりうることでしょうが…いったん支配した国の人間に対しては、人間以下の物のように扱ってしまえるのが不思議です。
異なる伝承をもった文化を単に異教徒として捉えたのか…
こちらから見ると、ごく近い民族で同じキリスト教圏なのに。
あちらから見れば、アジア圏の不協和音もそう見えるのでしょうか。

7世紀のアイルランドを舞台にした尼僧フェデルマのシリーズも書いているそうです。既に16作とか。
7世紀!カドフェルよりも古いですねえ、ちょっと例がないかも?
こっちの方が好みかも…読んでみたいです~。

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コメント

「フェデルマ」の方、Kさまのご推薦でいま読んでいます。上巻終了。昨年秋の新刊なのに下巻が近所の書店になく、ちかぢか大きなところへ行かなければ。創元推理文庫です。

 当時の風俗習慣が丹念に描写されているため、作者は研究者の方かと思っていましたが、やはり学者さんなのですね。カトリックは入っているけれど英国侵入以前のアイルランドなので、古来の族長制や相続制度などアイルランド独特と思われるものが残っており、本筋とは別にそのようなところを見ていくのも面白いです。

由比さん、
読んでらっしゃる所でしたか~(^^)
おなじみ、創元推理文庫なのですね!

7世紀って珍しいですよね。
イギリス侵入以前というのがある意味心安らかに読めそうな。
アーサー王的?な伝承の背景としても興味あります~(^^)

おもしろそうなんだけど
この作家さん
でも現在つん読がやまのようにあって・・・・
買うことはむりだああああ(涙)

むぎこさん、
こんばんは☆コメントありがとうございます
この作家さん、面白いですよ~!
うわ、積ん読山のようにですか!嬉しい悲鳴?
そういう時期ありますよねえぇ…
私は図書館本が一段落して、買うのを延ばしていた本をそろそろ買う時期…
トレメイン逃げませんから、一段落してからでもぜひどうぞ

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