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「ゴミと罰」

ジル・チャーチル「ゴミと罰」創元推理文庫

ジル・チャーチルの第1作を改めて読んでみました。
91年発行、原著は89年。
アガサ賞、マカヴィティ賞(どちらも女性作家が対象)を受賞しています。
3人の子を持つ平凡な主婦ジェーンが探偵役。思春期の子供を育てる母親の苦労がミステリでありありと書かれたのってこれが初めてだったような気がしますね。

ジェーンの親友であるお隣のシェリイの家で、PTAの持ち寄りパーティが予定されていた日、通いの掃除婦が中で殺されていた…!
容疑者は次々に料理を届けに来たご近所の主婦達。
夫を亡くして半年、3人の子育てに追われ、やっかいな姑をやり過ごし、送り迎えやボランティアに必死だったジェーンだが、わが家を守るために立ち上がる!?

ヒロインはお喋りでさばさばして感じが良いけれど、ミステリの愛読者というだけで特に能力はない、むしろ家事は苦手なぐらいの主婦。
美人でお金持ちで有能な親友が隣に住んでいるのって、ご都合主義だなと思っていたんですが、今回読んだらけっこう怖がっているみたいな…
厳しく突っ込まれたくなくて、レシピは他の人に教わったり、足りない物をこっそり買いに行ったりとごまかそうとしたりしてるのがおかしい~これでも親友なのか?女同士って案外こんなとこもありますかねえ?
親友の証明は半年前に夫が交通事故死した日、じつは夫は自分を捨てて出ていった後だったという事実を彼女にだけはすぐ打ち明けた、ということでしょうか。
平凡な主婦に起こる一大転機の話だったんですねー。
ハンサムな刑事との出会いもあり、ケンカするほど仲が良いというほのめかしも。

コージー・ミステリの代表的なシリーズの一つだと思うんですが、本格に分類されていたことも。
訳者後書きにはドメスティック・ミステリ、裏表紙には本格ミステリと書いてありました。
トリックや構成はそれなりに練られているし、ミステリファンにお薦め出来る作品とは言えますが、探偵方法が「ゆすられてたって知ってるわよ」と面と向かって言って歩くのが主だからなぁ?

原題はもちろんドストエフスキーの「罪と罰」のもじり、「GRIME&PUNISHMENT」とは良くもつけたものですね。邦訳も良い線行ってると思います~。
翻訳は浅羽莢子さん。これもだったんですねえ…

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コメント

このシリーズを読んで、アメリカの普通の専業主婦がミステリのヒロインになれるんだ!ってちょっと驚いた記憶が(笑)。
だって、それまで読んだミステリに出てきたアメリカ女性と、ジェーンって、まるで生活ぶりが違う。
子供たちの学校の送り迎えの順番とか、ホームパーティに持っていく得意料理とか、お姑さんが何かと口を出してくるとか、私たちの生活と重なり合うことが多くて、妙に共感して読みました。
浅羽莢子さんの翻訳が、気が効いてて読みやすくて、大好きでした・・・

なぎさん、
ジェーンは生き生きしていて、親しみやすかったですよねえ。
なぎさんは子育て中で具体的に共感する所も多かったんでしょうね!
浅羽さんの翻訳も良かったんだと思うんですよ…

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