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「陰日向に咲く」

劇団ひとり「陰日向に咲く」幻冬舎

お笑い芸人・劇団ひとりの小説デビュー作。
これが上手いんですねえ。
直木賞物だという爆笑問題の推薦を読んで、これは読まなくちゃと思いましたよ。
文章はものすごく上手いとは申しませんが、内容に合っていて過不足なくわかりやすいです。
話を転がしていくリズムが心地よくて、面白さのツボを心得ているんですね!

きちんとした職業に就いているのにホームレスにふっと憧れを抱いて、そういう格好をしてみるうちにはまってしまうサラリーマン。
売れないアイドルの追っかけをして、ネットにすごく良かったと何十人分も書き込む青年。
売れない芸人に惹かれて行方を捜し、発見したストリップ劇場に頼み込んで雑用係として住み込む少女。
そういった余り恵まれない、ちょっと変てこなところのある人間が登場し、どこかで絡み合う意外な展開で興味をひきつつ、少し哀しいけど人間らしい~何だかあり得そうなようでもある顛末が面白おかしく語られます。

わりのいい金儲けを夢見て多重債務者となり、オレオレ詐欺を試みた男の話など、呆れてしまっておかしくてしょうがないのに、最後にぐっと来ました。
売れなかった時代の見聞や自分のちょっと変な部分など、全て役に立っているんでしょうね。
一人でたくさんの役を演じるという芸だから、もともと小説家みたいなもの!?確かに小説家には向いている資質だったのでしょう。
読んで損はありませんよ。

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コメント

わたしも、はじめはお笑い芸人の書いた本なんて~と思っていたのですが、あんまりいろいろな所で誉められているので手を出したら、面白かった!
もともとユニークな人のようですが、出てくるキャラクターもこういうタイプははじめて~とうなる人物ばかり。笑わせてほろりと泣かせるテクニックもなかなかでした。本人は裕福な家庭の出身らしいのが意外なんですが。

marieさん、
あ、やっぱり~最初は手が出ませんよね?
でも脚本書いて人前で演じてみせる才能ってのはかなりのものだったんだなあと。
え、裕福な家庭の出身?それは知りませんでした~。
下積みがあっても、どこか余裕があるのはそのせいなのかもね(^^)

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