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「エンド・ゲーム 常野物語」

恩田陸「エンド・ゲーム 常野物語」集英社

常野物語3部作の最終作だそうです。
不思議な力を持つ常野(とこの)一族が登場するシリーズ。
しかし「光の帝国」「蒲公英(たんぽぽ)草子」どれをとってもかなり雰囲気が違うので~このシリーズの中では未来編ともいうべき硬質な感じが、いわば過去編に当たる「蒲公英草子」とは特に違うので、ちょっと戸惑いました。
作品毎に作風を変える作家・恩田陸の面目躍如といったところでしょうか。
「光の帝国」に入っている「オセロ・ゲーム」の続編。

主人公は拝島瑛子の娘・時子。
大勢の人の中に出ると、銀色のボーリングのピンが群衆の中に見えるという奇怪な現象が怖くて、広場恐怖症と友達には説明しています。
裏返さなければ裏返される、正体不明の「あれ」と戦い続ける一族で、強い力を持った時子の父が行方不明になって十数年。
キャリアウーマンの瑛子が旅先の辺鄙な土地で倒れたという知らせに時子が駆けつけると、眠ったままのような姿でまったく目覚めないのでした。
これは裏返されたのか…?
不安に駆られた時子は何年も前から冷蔵庫に貼られたままの電話番号についに電話します。

両親以外の一族と初めて出会う時子。
「洗濯屋」という謎めいた青年・火浦と、「洗って、畳んで、しまう」というおばあさんと、独特な言葉遣いが面白い。
血の近い結婚に反対されたために一族と疎遠になったという、両親に聞かされていた話も真実ではないらしく、食い違う話のどれを信じればいいのか…

前半はかなり怖いのでホラーとして良く出来ているのかな…二転三転するストーリーが面白くて中盤は目が離せません。
で結局~なんなのかというと、えっとぉ…裏返しまくった、というか。
こういう話のラストって難しいと思うんですが、よく理解出来てないのかも??
三部作の終幕というほどには、何となく釈然としない読後感です。

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