フォト

おすすめ本

« GPシリーズ開幕戦 | トップページ | 「ゴミと罰」 »

「ガール」

奥田英朗「ガール」講談社

キャリアガールへの応援歌、といった感じの短編集。
直木賞を受賞した「空中ブランコ」と同時期に書かれた物だそうです。あれほど個性はありませんが、微妙な感情が的確に描かれていて実力は感じられますね。

ヒロイン達は30過ぎて仕事には慣れているけど、ちょっとしたストレスはつきもの。若い女の子としてちやほやされることはなくなってきて、環境の変化に戸惑ったり、これで良いのかと悩んだり。
最初の「ヒロくん」はそう呼んでいる夫がソフトな感じの人で、会社の頭の固いオッさん達とは違うわけですね。抜擢されて管理職になり、年上の男性の部下を持つことになって扱いに苦労する話。
他に親友がマンションを買うことを知って焦り出す話や、一回り年下の新入社員の男の子にときめく話など。

幼い子供を持つ「ワーキング・マザー」が子供を錦の御旗にしたくないと職場では口にしないでいたが、口にしたら途端に男性達に優遇されて上手くいくエピソードなど。会社勤めの経験がないので、なるほど、こんな感じか‥?と興味深く読みました。
本当に深刻な危機や転機は結局なかったんで、その分安心して読めるというか。地道な努力はそれなりに報われ、理解してくれる人もあり、嫌な奴にも色々な面があり、と。
全体に女性達が前向きなので感じは良く、わかりやすいです。
数字なども現実的~取材した事実を反映して、あまり特異化せずに書いたものなのかな?などと想像しています。
立場の違う女性どうしの違和感を取り上げても、理解を深める形で終わらせているのが好感度高いですね。

« GPシリーズ開幕戦 | トップページ | 「ゴミと罰」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ガール」:

« GPシリーズ開幕戦 | トップページ | 「ゴミと罰」 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

無料ブログはココログ

最近のトラックバック