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2006年10月

「ガール」

奥田英朗「ガール」講談社

キャリアガールへの応援歌、といった感じの短編集。
直木賞を受賞した「空中ブランコ」と同時期に書かれた物だそうです。あれほど個性はありませんが、微妙な感情が的確に描かれていて実力は感じられますね。

ヒロイン達は30過ぎて仕事には慣れているけど、ちょっとしたストレスはつきもの。若い女の子としてちやほやされることはなくなってきて、環境の変化に戸惑ったり、これで良いのかと悩んだり。
最初の「ヒロくん」はそう呼んでいる夫がソフトな感じの人で、会社の頭の固いオッさん達とは違うわけですね。抜擢されて管理職になり、年上の男性の部下を持つことになって扱いに苦労する話。
他に親友がマンションを買うことを知って焦り出す話や、一回り年下の新入社員の男の子にときめく話など。

幼い子供を持つ「ワーキング・マザー」が子供を錦の御旗にしたくないと職場では口にしないでいたが、口にしたら途端に男性達に優遇されて上手くいくエピソードなど。会社勤めの経験がないので、なるほど、こんな感じか‥?と興味深く読みました。
本当に深刻な危機や転機は結局なかったんで、その分安心して読めるというか。地道な努力はそれなりに報われ、理解してくれる人もあり、嫌な奴にも色々な面があり、と。
全体に女性達が前向きなので感じは良く、わかりやすいです。
数字なども現実的~取材した事実を反映して、あまり特異化せずに書いたものなのかな?などと想像しています。
立場の違う女性どうしの違和感を取り上げても、理解を深める形で終わらせているのが好感度高いですね。

GPシリーズ開幕戦

フィギュアスケートのアメリカ杯がありました。
男子は織田くん、女子はミキちゃんが優勝という快挙にはびっくり。
先日の日米対抗試合でわりあい慣れた雰囲気だったかも知れないし、女子はアメリカで練習していて時差もないから有利ではありましたが(アメリカ人と同じだけど?)。
ばたばたしていて日米対抗も全員の録画を見終わってないんですけど~
織田くんは選曲と衣装はイメージが前と変わっていて、なかなかドラマチックだし、脚も長く見えて良いと思いました。

お姉さんの舞ちゃんも綺麗でしたね。
昔、日本選手は氷の上に立つだけで減点なんじゃ、という話もあったぐらいだったけど~彼女は立つだけでプラスありそう。
少しずつ全体的に上手くなっているので、ランクが上がって花開く日が楽しみです。

真央ちゃんはショートプログラム初披露。
花びらのような淡い色の衣装でイメチェン成功しましたね。
元気いっぱいの15歳の中学生の可愛さから、すんなり手足の伸びた16歳の少女の優美さへ…
氷の上にいるのがいとも自然な軽やかさ、全体にむらのない滑らかさが身上かな。
SPでトップに立ち、無意識に固くなったのかフリーは勢いがなく、まさかのジャンプミス。すっぽぬけたようなのって初めて見たなあ。
でも表情はそんなに暗くなかったのが彼女らしい?こういう事は誰にでもいずれ起きることだから、この経験も役に立つでしょう。

アメリカ期待のエミリー・ヒューズ、去年よりも綺麗になったかなと思ったけど…ジャンプの調子が良くなかったようです。
3月の世界選手権を征した17歳のキミー・マイズナーも本調子ではない様子。
フリーではスピードがあって、腕の動きなどもさすがと思わせました~いつベストの演技を出してくるか、楽しみなような怖いような。

みきちゃんはすっきり身体もつくり、安定したジャンプを仕上げてきて、とても気持ちの良い滑り。
SPはキャンベルで見たブルーの衣装も垢抜けた感じでよく似合ってました。
フリーがね、またまた素晴らしかった。
高いジャンプをばっちり決め、黒と白のゴージャスな衣装を着こなして、ドラマチックなプログラムをしっかり滑りきって上手くまとめ上げました。
モロゾフってば、まったく、個性を生かしたアピールの仕方を心得ているよねえ…
復調を見守ってきたので、嬉しい~。
しかし、オリンピックの転倒シーンを流すのはいい加減に止めてよね。あれもこれも過程で、栄養にもなったと思いますが~
世界選手権まで続くのかと思うとちょっとね。

「エムズワース卿の受難録」

P.G.ウッドハウス「エムズワース卿の受難録」文芸春秋

世界中にファンがいるというユーモア小説の大家ウッドハウス、代表作はジーヴス物ですが、その次に人気があるのがこのエムズワース卿物だとか。
ジーヴス物ほどではないのだろうと思ったら、これが何とも面白いんですねえ!
訳文が生き生きしていて素晴らしいんです~水を得た魚のように楽しみながら訳されたんじゃないかな?

主人公は第9代エムズワース伯爵クラレンス・スリープウッド。
脳みそは綿菓子のようで性格はおっとり、願いは美しいブランディングス城でのんびり平和に暮らすこと。
末っ子のフレディはトラブルメーカーですが、ほかの子供達は巣立ち、奥方は既になく、最強の妹レディ・コンスタンスに脅されながら貴族の義務を果たそうとしています。…というか、何とか逃げようとするのをコンスタンスにとっつかまるといった方が良いかな。
最大の関心事は品評会に出すカボチャや見事な豚のことで、弱いおつむはほとんどいっぱい、コンスタンスの小言も耳に入りません。美人のコンスタンスもアガサ伯母さんほどは怖くなくて、なかなか意外性があって面白いです。
「南瓜が人質」や「豚よほほほぉーい」などで、頑固者の庭師に気を遣う有様も面白おかしく語られます。
フレディはバーティにちょっと似ていますが、アメリカの富豪の娘と結婚後はセールスに才能を発揮するという展開に。この関係で老伯爵が生まれて初めてセールスを試みるエピソードも。
若い者達の結婚騒動はジーヴス物でお馴染みの調子、執事も出てきますが、ジーヴスほどは目立ちません。
妙に利口すぎるかっての秘書が甥の家庭教師になって舞い戻ったのを城から追い出そうという「ブランディングス城に吹き荒れる無法の嵐」も傑作でした~。

推理小説ではありませんが、古典的推理小説に影響を与えたことが巻末にまとめられていますので、カテゴリに「ミステリ」も加えました。
歴史小説として書かれた作品でもないのですが、イギリス貴族の伝統的な暮らしがうかがえるので「歴史もの」というカテゴリも。
厳密には「書籍・雑誌」というカテゴリしか当てはまらなかったので、ついに「海外小説」というカテゴリも新設しちゃいました。国内小説は少ないので前に作ってあったんですけどね~。

かぼちゃのパンでおやつ

ランチはVfsh2618緑黄色野菜のミックスサンド~人参サラダが美味しかったですよ。
主役はかぼちゃのマフィン~焼けたかぼちゃの種が美味しかったですね。
ハロウィンということで、かぼちゃを使ったパンが色々出ていました。
Vfsh2620お土産のパンは右のがかぼちゃ。かぼちゃを練り込んである黄色っぽいふわっとしたパンです。
左のがさつまいものパン。
手前のがマロンのマカロン。焼き菓子風の見た目だけど味はわりとあっさり。
奥のはメープルシロップのフレンチトースト(禁断の味っぽい甘さ)
ハロウィンて、いつなんでしょうか…年によって違うのかな。
キリスト教のお祭りというよりは、それ以前の由来がありそうですね。
みんなでやるほどの物かとも思いつつ、ちょっとした小物やパンぐらいならちょうど可愛くて楽しいかな?と。
日本には百鬼夜行の日とか、なかったんでしょうかね~。

海鮮釜飯でランチ

Vfsh2613釜飯の美味しいお店でのランチです~
注文受けてから炊き上げるみたいで(下ごしらえはしてあるんでしょうけど)15分ほど待ちます。
シンプルで塩辛くない、優しいお味。
量が多くなくて女性向き。ご飯はやや固め加減かな。
お新香も美味しい~一口ついているみつ豆も楽しいです。

「ライオンと魔女」

C.S.ルイス「ライオンと魔女」岩波書店

今年映画が公開されたナルニア国物語の第一作。
家にある古い本を読み返してみました。
検索したら「ライオンと魔女」ってすごくたくさん出ているんですね!表紙絵が同じなのを左サイドにアップしましたが、うちにあるのは改版でも新版でもない、既にリストには載っていない古い版です。初版(66年)ではなく第9刷(72年)でした。

やっぱり、面白いですね~。
イメージが豊かで、さすがに、三大ファンタジーと言われる世界の名作ですから!
中でも一番子供向けで、なんというのでしょうか、慈しむように語られるのが馥郁たる香り漂うような。
シリーズ全体を楽しみに読みましたが、何度も読んだのはほとんどこの一作だけ。
箪笥の中に入っていく所が好きなのと、アスランが大好きだったんですね。
ライオンというのは子供の頃は特別な存在でした。
「ジャングル大帝」のレオでもあり、「野性のエルザ」のエルザでもあって。
ただアスランが好きなだけに違和感を感じる部分もあって、大人になってからは記憶の中だけで大事にしておいて読み返すことのなかったシリーズでした。

今回読んでみたら、ビーバーの夫婦が好きだったことを思い出し、楽しかったです。家を自慢にしているだんなさんと荷物を作るのにたくさん入れたくて迷う奥さん。
挿絵もとても良いと思いましたね。
最後の方は急展開で、戦争にまでなるのが、児童書でこんな風にする必要があるだろうかと大人としてやや不思議な気分に。物語中ではすっかり成長した兄弟が急に戻ってきてしまうのが…
ちらっと大人の世界をかいま見て、そしてまた自分の部屋に戻る…そこが良いのかしら?

エドマンドは嫌な子で、実際にも時々いるよなあということをずっと覚えていたんですけど~読んでみて彼の目が覚めた時の様子や、アスランが二人だけで話しかけ、周りもそっと仲間に入れようとする気遣いをするところが良いと思いましたね。
大きな間違いをしても取り返しがつかないわけではなく、ちゃんとやり直せる、成長もするんだということ。
これは大事なポイントですね。

ターキッシュ・ディライトの誘惑も~ある意味では楽しいポイントでしたけどね!
本文ではプリンになっているけど後書きではターキッシュ・ディライトとあって、長いことどんな物だろうと想像を巡らしておりました。
これは版によっては違う書き方なのかなあ??

栗の山

Vfsh2605田舎(親の郷里)から栗が届きました。
煮上がった栗の写真です。もっとあります!
今年はどこからも来ないね~なんて言っていたら翌日。
母の姉とお婿さんが拾ってくれた山栗だそうです。
薬も何もかけてないので、すぐ火を通すようにとのこと。

ためしてガッテンで何やら栗を簡単に剥けるとか甘さが何倍になるとかいうのをやっていたんですが~うろ覚え。
皮と渋皮を一緒に剥いている映像があったねと母が言い出し、父が油で揚げるんじゃなかったか?と言い出すが早いか中華鍋に少量の油を入れて、栗を数個放り込み、蓋をしておいて隣室へ行っている…
そりゃ、危ないのでは~と思うそばからボンッと音!
火を弱くしに近づいたら蓋を押しのけて油が飛び、頬に火傷~まあ用心しながら近づいたし、すぐ冷やしたので大ジョブですけどね。
ネットで調べたら、油で炒めるのは鬼皮を剥いた後、渋皮を剥きやすくするため。その時も必ず、破裂しないように刻み目を入れるようにと注意書きがありました。
…ま、そうだろうねえ。
皮を剥きやすくするには圧力釜が良いとか(…今、家の壊れてるんだよねー)
目に焼き付いている映像は開発されたばかりの新品種なので、出回ってないし…

結局、ただの大鍋に水から栗を入れて、ゆっくり煮たのでした。
その方が甘くなるということだったんで…美味しいですけど、画期的というほどでも~??
チルドに入れて寒くしておくと甘さが増すというので、少しだけ別に入れてあります。どうなるかな~?

「まほろ駅前多田便利軒」

三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」文藝春秋

直木賞を受賞した作品。
すごく読みやすいです。上手くなったなあ…
何となくぬるそうなタイトルで~急いで読むほどでもないかと後回しにしていましたが、けっこう良いですね。
短編連作といった雰囲気で、ぬるくて暗めに始まり、今時らしい、それほど極端ではない人間模様が繰り広げられて行くけど、その現実味と奇妙さ、暖かさのバランスが良いんですよ。

東京郊外のまほろ市で育った多田はバツイチで独身、勤めを辞め、駅前で一人、便利屋を営む日々。
積極的な性格ではないが人は良く、依頼された雑務を淡々とこなすだけで受け身にだらだらと過ごしつつ、時には見過ごせないことも起きてくるわけです。
それほど変わった人間ではない多田が奥に抱えているもの…
ごく普通に生きてそこそこ上手くやり、ごく普通に幸せになっていくはずだった人間に何が起こったか、思いがけない出来事にどう対応していくか、崩壊した人生は再生するのか?これは普遍性のあるテーマだと思います。

高校の同級生だった行天春彦と偶然再会、行き場を失っていた彼がずるずる便利屋に居着いてしまいます。
預かったチワワが逃げたのを行天が見つけて抱いていたんですが、このチワワのエピソードは登場人物の個性がわかりやすく書けていて感情移入しやすい。預けておいて夜逃げした一家を捜す多田なりの論理、親でなく可愛がっていた女の子にどうしたいのか確認するんですね。
チワワっていうのも最近の話らしいし、いつも小さな身体を震わせているっていうあたりの描写が何とも言えない。そして次の飼い主を捜す展開で行天の性格とユニークな行動も鮮やかに。

一番極端な人間なのは行天(まあ名前からしてもね)
高校時代の行天は美形で成績も良かったが、一度しか口をきいたことがないという変わり者。そして、そのたった一度は、多田のせいだったということがトラウマのように横たわっていました。
大人になってみれば、口をきかない男の子というのも単なる性格ではない、余程のことがあると察しのつく部分がありますよね。「面倒くさかっただけ」と言われても、大人になった多田として思う所があって当然。

どういう点についても、それほど深く突っ込んではないんで、これが直木賞?とちらっと思わないでもなかったですけど~直木賞にはその方が良いのかも。色々な親子が出てきて、それが全体の風景を形作る、大勢の人に読んで貰うにはこういう方が良さそうです。

何しろ根底にあるテイストはBL…
恋愛物ではないし、私立探偵物のようにも読めて、おじ様方でもウッカリ身近に感じてしまうぐらいのこなれた仕上がりですけど。
なんか妙にお馴染みのモチーフや匂いがちらちらするんですわ。
イラストの多田はカッコ良すぎで、私は一見した所はもっと呑気な顔つきのイメージで読みました。ちょっとやさぐれているにしてもね。鋭い目つきじゃ怖くて雑用頼めないでしょう。
行天は顔は良いそうなんで、こんな感じかも~夢を見させて貰いましょう!?

「ヴェネツィアの恋文」

アンドレア・ディ・ロビラント「ヴェネツィアの恋文」早川書房

副題は「十八世紀、許されざる恋人たちの物語」
著者の父がご先祖の館で発見した物を含め、あちこちに残されていた恋文から二人の人生を追ったノンフィクションです。
ヴェネツィアの名門メンモ家のアンドレアとイギリス人の血をひくジュスティニアーナ・ウィン。
無名の人なのかと思ったら、当時はそれなりに有名で、カサノヴァの知人でもあるためにそちらからの記録もたどれるようです。

アンドレアの家柄は千年続いたヴェネツィア共和国の12の名門のうちの一つ。跡取りとして期待される前途有望な青年で、一族の命運をになっていました。
当時は身分違いの結婚などすれば社交界から締め出され、職も失うという厳しさ。貴族も楽じゃないんですね~。
母親はきつい女性のようで、カサノヴァがヴェネツィアを追放されたのは、何とこの母親が息子達に悪影響を及ぼすと告訴したのが元だったのでした。

一方、ジュスティニアーナは美しいイギリス娘として人気がありました。
下級貴族の庶子という曖昧な立場にある彼女は、社交界に引っかかってはいるけれど、本当に上流の世界には入ることが出来ません。
両家に反対された二人は暗号を交えた熱烈な手紙を交わしながら忍び逢い、お似合いの二人に同情してか協力する人もけっこういたようです。

当時の風習として、結婚前の娘は出歩くのもままならないので、アンドレアはジュスティニアーナに老人との結婚を勧めるようになります。
身分ある人間の結婚は家同士の契約という面が強く、それだけに結婚後は社交的な付き合いはかなり認められるみたいで。この辺は日本とは感覚が違うような…?
未亡人になればなおのこと、自由の身というわけですね。
しかし、この企てもそう簡単にいくわけがありません。結婚を勧めておきながら嫉妬もする彼…
彼女はヴェネツィア、パリ、ロンドンと社交界を流れ歩き、スキャンダルの渦中に。ドラマチックな展開は小説のように面白いですが、手紙に生々しい感情の溢れるジュスティニアーナの苦難の道のりに息詰まる思い。
それでも、どこに行っても人に好かれる溌剌とした個性を持った女性だったのがわかり、後にはサロンを持ち、文才を生かす機会もあって、幸せな時もあったんだな…と、ちょっとしみじみ。

二人の没後、ナポレオンの侵攻でヴェネツィアはあっけなく終焉します。
「干潟の光のなかで」とほぼ同じ時代背景なので、合わせて読まれると面白いかと思います。
小説好きな方にも十分面白いので、カテゴリーに「海外小説」も加えました。

新豆の季節

Vfsh2599落花生の殻は室内の有害物質を吸い込んでくれると知って、ここ4回ばかり買っています。
これは伊勢丹に出店が来ていた万葉という店の新豆~さすがに一番美味しかったです。食べ過ぎで、おでこに今夜はちょっとニキビならぬ吹き出物が…!?
お値段も一番良いので、次に買うのは控えめなやつになると思いますけど~ね。
中国産で一袋百円てのもあるんです!量も少ないし、香ばしくないけど…実はちゃんと大きいの(農薬は使ってるんでしょうけど)。
自分で炒ってみようかな?

ルネサンス風?新作チョコ

16世紀のフランスを織りこんだチョコレートという触れ込みの「アンシス」とルネッサンス期のイタリアを織りこんだチョコレート「ルネス」という2種類のチョコレートが並んでいました。
Vfsh2588んまあ私以外の誰が買うのかしら?いやそれほどのこともないっしょ!と自己突っ込みしつつ~新作と思って買ってきました。(アンシスは昨シーズンから出てるそうです)
中身が実際にその頃のお菓子を模した物のようで、「アンシス」はハーフビターチョコレートの中にフィヤンティーヌという焼き菓子が入ってるんですね。成分を見るとジャガイモが入ってる!?
Vfsh2598「ルネス」に入ってるアマレッティには、アーモンドパウダーや卵白が入っている模様。
16世紀のフランスといえば晩年のダヴィンチを呼んで大事にしてくれたフランソワ1世の時代から、その息子や孫達の代へ続く波乱の世紀…
息子にはメディチ家の出のカトリーヌを嫁にしたぐらいフランソワ1世ってイタリアルネサンスに憧れていたんですね。武力ではフランスの方が勝っていくんだけど、文化的にはイタリアの影響でお菓子なども美味しくなっていった時代というわけでしょう。
この味も大量生産にしては良い線行ってますよ~。

メンテナンスのお知らせ

左サイドにある通り、ココログは火曜日の16時から木曜日の16時まで、メンテナンスにはいるそうです。
その間、更新はお休みになります。
コメントも書き込めなくなりますので~ごめんなさいね。

「エンド・ゲーム 常野物語」

恩田陸「エンド・ゲーム 常野物語」集英社

常野物語3部作の最終作だそうです。
不思議な力を持つ常野(とこの)一族が登場するシリーズ。
しかし「光の帝国」「蒲公英(たんぽぽ)草子」どれをとってもかなり雰囲気が違うので~このシリーズの中では未来編ともいうべき硬質な感じが、いわば過去編に当たる「蒲公英草子」とは特に違うので、ちょっと戸惑いました。
作品毎に作風を変える作家・恩田陸の面目躍如といったところでしょうか。
「光の帝国」に入っている「オセロ・ゲーム」の続編。

主人公は拝島瑛子の娘・時子。
大勢の人の中に出ると、銀色のボーリングのピンが群衆の中に見えるという奇怪な現象が怖くて、広場恐怖症と友達には説明しています。
裏返さなければ裏返される、正体不明の「あれ」と戦い続ける一族で、強い力を持った時子の父が行方不明になって十数年。
キャリアウーマンの瑛子が旅先の辺鄙な土地で倒れたという知らせに時子が駆けつけると、眠ったままのような姿でまったく目覚めないのでした。
これは裏返されたのか…?
不安に駆られた時子は何年も前から冷蔵庫に貼られたままの電話番号についに電話します。

両親以外の一族と初めて出会う時子。
「洗濯屋」という謎めいた青年・火浦と、「洗って、畳んで、しまう」というおばあさんと、独特な言葉遣いが面白い。
血の近い結婚に反対されたために一族と疎遠になったという、両親に聞かされていた話も真実ではないらしく、食い違う話のどれを信じればいいのか…

前半はかなり怖いのでホラーとして良く出来ているのかな…二転三転するストーリーが面白くて中盤は目が離せません。
で結局~なんなのかというと、えっとぉ…裏返しまくった、というか。
こういう話のラストって難しいと思うんですが、よく理解出来てないのかも??
三部作の終幕というほどには、何となく釈然としない読後感です。

カスピ海チーズケーキ

Vfsh2583お取り寄せ人気ナンバーワンと雑誌にも紹介されているとか…
試食したら美味しかったので思わず(にっこり)
パブラータっていうお店なのかな?
綺麗な黒い箱に入って1050円。
カラフルなVfsh2587色んな種類のがありましたが~
たぶん、これが王道では…(一番お手頃?)
ナチュラルなチーズの香りと、ほっこりしっとりさっくりした口当たりがよろしかったです。

ちなみに今日の晩ご飯

写真は撮ってませんが~ほとんどは昨日と同じ物を少量ずつ盛りました。
おみそ汁の具は違って、蕪(葉も入れて)とシメジと若布と豆腐と、最後に手で揉んだ花かつおを落として。
ツルムラサキは食べ終わったので無し、かわりに煮ただけのブロッコリーと茗荷の甘酢漬け(これも前に作っておいた常備菜)。
カボチャを電子レンジで煮た物を親が新しく作ったので、お多福豆は出さずにお休み。

メインは鰻、スーパーで安く買って味直ししました。
これはソムリエの有名な人が前にテレビでやっていた赤ワインとたれ半々でフライパンで蒸す、というのの応用。
赤ワインがなかったので白ワインを裏にかけ、山椒とセージを振り、ひっくり返して、表にはみりん少々と山椒とオレガノを振っておいて、蓋をしてちょっと蒸した物。香料などは色々違うのを試してみてます。
こうすると塩分は控えめで済み、父親のいやがる臭みが無くなり、母親の好む柔らかい仕上がりになるのです~。

「竜の夜明け」

アン・マキャフリイ「竜の夜明け」ハヤカワ文庫

パーンの竜騎士シリーズの外伝。
入植時代を描いたもので、年代的には一番最初の話ということになります。
射手座ルクバト第三惑星パーンへ、地球から最先端の科学を駆使してはるばる入植希望者の団体が片道切符で到着、理想的な世界を作ろうとします。
巨大竜に乗って飛ぶ竜騎士が活躍するこのシリーズは中世的な雰囲気なので、ファンタジーがお好きな人が読んだ方がむしろ良いかと思うんですが、ジャンル的には本来SF。
この作品だけは名実共にSFと言えるでしょう。
この作品から読んでも良いし、この作品だけ読んでもオッケー。
スターウォーズやスタートレックといった映画やドラマがお好きな人にもお薦めです。

宇宙船の提督はポール・ベンデン。
この名を聞いただけでも、ファンならにやりとしてしまいますね。
ヒロインは一人だけではありませんが、メインは獣医の娘のソルカでしょう。幼い日に火蜥蜴(最初はまだこの名もありませんが)と出会ってからずっと初期の全てを見て大人になっていく年月の物語。
ショーンという馬の扱いの上手い非定住民の少年と共に、現地の生き物と交流を続けます。
巨大な竜は交配によって作られた物だったとは…!
人々は空から降ってきて全てを焼き尽くす糸胞と戦い、地域にあった暮らしが固まっていく年月は、進んだ科学がいやおうなく失われていく過程でもありました。

登場人物は多く、複数の内面が語られるために最初はちょっとややこしいですが、しだいにダイナミックに連動して盛り上がっていきます。
感情が描かれるのは、ここで出会った異質な男性に恋をした女性が多いかな。
悪役の美女エイヴリルの臆面のない活躍もけっこうすごい。多くの目がエイヴリルを警戒しながらも結局食い止めたのは……!?
後に伝説となって残る出来事です。
読んでいて元気の出る小説ですよ。面白かった~!

凄腕の宇宙パイロットがケンジョウという日系人なのもちょっと楽しい所。
内心飛べなくなることに恐怖感を抱き、燃料を超人的に節約して飛行を続けるのです。
その妻は無口な働き者で文句一つ言わず夫の仕事を進んで手伝い「とても真似が出来ない」と周りの女性に思わせる、これがマキャフリイの日本女性のイメージみたいなので、ちょっと面映ゆい。
そんな日本女性って、未来には絶滅しているのでは…!?

bk1ではお取り扱いが出来ないということで寂しい~けど、画像は出るので、左サイドの宇宙船(上巻)と竜(下巻)の絵を見て下さいね。
右サイドにリンクしてあるWEB本棚ブクログのほうの「sanaの本棚」では画像が出ません~
Amazonでは取り扱っているんですけど、ユーズドのみでこれが1100円と定価より高値!珍しいけど、わかる気もします。
面白く読める内容だし、入植時代を書いたのはこれだけだから貴重ですもんね。
ハヤカワさん、また発行して下さいよーっ!

たとえば今日の晩ご飯

やたら品数(というか材料の数)だけは多い、野菜中心メニューです。
Vfsh2582たまに写真撮ってみました~今日作った物はおみそ汁とご飯ぐらい。
みそ汁の具は茄子と春菊と舞茸と豆腐(この順に入れます)
ご飯は玄米3合にヨーグルトを大さじ2杯入れておいて炊くという方式。こうすると殻が破れて口当たりが柔らかくなり、栄養価も上がるそうなんです。

メインのおかずは真ん中のお皿の手前(テーブル中央にもあります)
中華風炒め物~豚フィレの薄切りと蒸し帆立と玉ねぎとエリンギとニンニクの芽とピーマン。ある物で作ったんで初めての取り合わせ。
味付けは肉に塩胡椒をしておき、あとは帆立の出しと中華甘みそがメイン、片栗粉でとろみつけてあります。
お皿の左端にはヒジキの煮物、次が人参を電子レンジにかけた物(マヨネーズがけ)。
真ん中がツルムラサキをただ茹でたのに、鰯のトマト味そぼろをのせた物。
このそぼろはアルツハイマー予防に良いというメニュー。
右端が酢の物。胡瓜とワカメとしらすとサラダ蟹かまと干しエビと胡麻。味付けは胡瓜の薄切りを塩もみしたのと、米酢と、蟹かまなどの味だけ~よく作る酢の物の一種です。

左上の小皿はお多福豆(買ったもの)
右は納豆。
これでもか!?っていうような健康メニューでしょ…
これだけで25品目はあるはず。
一度で食べ終わらないものが多いので、似たようなのを食べ続けることになんですけどね~。

栗大福やおいもさん~

Vfsh2575本日のお土産はおいもさん、くり大福、抹茶大福の3種。
色々並んでいるので目移りしてしまう笹屋伊織です。
おいもさんは肉桂の香り、中は餅?みたいのが入っていて面白い口当たり。
Vfsh2578くり大福は栗が上に載っているのがお月様っぽくも見えます。切ってみると面白い色合いで、なぜか舞の海を連想(!)
大福のお餅部分はちょっと塩味。
自然な緑色がすごく美味しそう~柔らかく控えめな抹茶の餡が懐かしいような風味でなかなかいけます。
既にうさぎ万頭はどこにも見あたりませんでした。火曜日の新宿では大人気だったのに(売り切れだったけど)まだ半月ごとの改変期ではないのに~切れ目ってあるのかしら?

BLTサンドにヨーグルト

違う物にしようかと、数カ所回ってみたのに結局サンドイッチになってしまいました~。はんぱな時間帯なもんでお腹にちょうど良いのよね。
Vfsh2573かりかりのベーコンがレタス、トマト、チーズと合って美味しかった~やっぱりアンデルセンだからパンがまず美味しい。うちでは余り食べないこの色のチーズがベーコン(うちでは全然食べない)に合うのね。
デトックスを気にしてヨーグルト添え。山のヨーグルトというの、ナチュラルな感じで柔らかく~美味しかったです。

「いとしさの王国へ」

角田光代ほか「いとしさの王国へ」マーブルトロン(中央公論新社)

文学的少女漫画讀本というのが副題。
角田光代の著作リストから選んで図書館で借りたんですが~若手女性小説家8人プラス2人の執筆陣による少女漫画論というか、それぞれの立場による漫画の思い出談義。
最近は本屋に行っても知らない漫画がどっと増えているので、わからない話が多いかと思いましたが、特にエポックメーキングな作品や少女時代に愛読した作家についての話なので、けっこう知っていて懐かしく読めました。
夢中になって読んだあの頃を思い出す本です。

文学的というぐらいだから、私のお気に入りだった大島弓子や萩尾望都の話は多いしね~。全盛期のことならこっちが本を書けるかも!?
岡崎京子はあまり読んでないし、逆に?「キャンディキャンディ」も愛読してはいませんでしたが、どちらももちろん知ってはいます。
「キャンディキャンディ症候群」という題で横森理香が書いている内容は、当時の少女の憧れが一杯詰まった物語だったのだが、結末でキャンディはお金持ちの王子様とは結ばれず、孤児院で献身的に生きる。こういう日本的なストーリーを読んで影響を受けた少女が大人になってけなげに一生懸命頑張ってる。それは下手すると単なる不幸症の女になりかねないと…
ど、どうでしょうかね!?

むしろ書いている小説家をよく知らない。三浦しをんは読んでいるけど、角田光代、嶽本野ばらは1冊ずつ。他はたぶん読んでない…
このリストを参考にぼちぼち読んでいこうかなと思っています。
三浦しをんはいつも何かを求めて気合いを入れて漫画を読んでいる由。短い文章でもいつもながらオタク爆裂です~。
嶽本野ばらの「鱗姫」はポーの一族を読まなければ書かなかった作品だとか。異常に美しい兄妹の話で…それは確かにそうでしょう~。

驚いたのは樹村みのりのデビューが64年で「ピクニック」という作品が初めての内面的な少女漫画作品だということ。
うっすらとどこかで知っている気がするんですけど~そ、そんなに古かったんでしたっけ…?(き、記憶力がぁ…)萩尾さんのコメントか何かで後から知ったのかな?
巻末に年表みたいな図が入っていて面白いですが、もう少し資料的な部分も完備していた方が~買う価値があったかなと思います。

「1分間リンパマッサージダイエット」

渡辺佳子「1分間リンパマッサージダイエット」アスコム

気になる部分を自分でさするだけで、むくみが取れてスッキリ、1ヶ所につき1分で効果ありという本。
去年の春先、人生最高体重からは多少ウエイトを落とすことには成功していた段階で、出先で鏡に映った姿を見た感じが丸っこくむっくりしているのに愕然~他に方法はないかと探していた時に見つけました。
1分というのに惹かれて!

1分というのは1ヶ所につき、なので~効果がわかるほどやるには繋がっている部分を少なくとも数カ所、10分ぐらいはやらなければダメのようですよ。
それでも何十分も筋トレというのよりはよほどお手軽。
リンパの働きやどう流れているかというのがお勉強になるし、マッサージにも色んなやり方があるのが具体的にわかって面白いです。
撫でたりさすったりするのは力もいらないし、気持ちが良いものなので、これがけっこう良いですよ~。
速効「部分やせ」プログラムと、7日間「脂肪燃焼」プログラム、太りタイプ別「体質改善」プログラムがあります。

私の場合、まず首や肩のあたりをマッサージしたら、2週間ほどの間に何人もの人から「痩せた?」と聞かれ、「ちょっとだけ~」と答えると「この辺がスッキリした!」と首のラインを指して納得した顔をされました。
顔や首はちょっと細くなっても目立つので~効果がわかりやすくて良いみたいです!
触ってみることで今日はどの辺が固いかとかむくんでいるかとかチェックすることも出来ますし。毎晩お風呂の中で簡単に一通りさすってみるのが習慣になっています。
いちおう、その頃から3キロぐらいは痩せているかな~。

その後、介護疲れで身体に変調が起きたので、今年前半は治療に専念、肩を痛めたのでマッサージも自分では余り出来ませんでした。今は特に痩せようとはしていませんが筋肉をもう少しつけないとね。
最近は脚のむくみ解消のためにチェックしています。
症状も変わるし、細かいやり方が色々あるのを忘れているので、また参考になってますよ。

ゆばうどんでランチ

Vfsh2566ゆばうどんという新メニューがあったので食べてみました。
蕎麦やパスタは冷え性に良いというので、うどんも良いだろうと~葱も入ってるし、唐辛子をたっぷりかけて。
どことなく京都風?味は悪くないんですが、湯葉が少ない…
紅葉麩に細い浅葱を散らした色合いも綺麗なんですけど~
炭水化物に偏りすぎはダイエット向きじゃないですねぇ。
栄養が足りないわ~これは誰のためにメニューなのかしら!?
……菜食主義? または消化力が弱い高齢のおばさまのため、かな‥
Vfsh2568しかし一人前のお値段するので追加は家に帰ってからのことにし、試食で少し栄養素を補給(苦笑)~買い物を済ませた後でちょうど持っていたサービス券を利用、コーヒーを飲みました。久しぶりのコーヒーも美味しかったです。

ストレス太りにご注意!?

MSNのビューティスタイルで「お腹にくびれを作る!」というチェックを見つけ、思わずクリック(…仕事中です…)
下腹ぽっこり、ずん胴、たるたる腹のどのタイプかでタイプ別の体操を行うと効果的、というもの。
…ぎゃー、三つとも当たってるわ!?
しかも、対応する運動がちゃんとは出来ないよ、これ…肩と膝を痛めてるから。とほほ。
でも簡単そうなのを足してみようっと。
これより弱い運動なら既にやってるし~でもたまにさぼるとてきめんに結果出ちゃうから、確かにね、やらないとね、うんうん。

ついでに「ストレス太り危険性度チェック」もしてみました。
そしたら「落石注意レベル」もともとストレスを溜めやすいたちなので、気分転換が大事とか。カラオケがオススメだそうで。女の情念を歌い上げるようなのは止めた方が良いってのが笑えました。
これは前にもやったことがあって…「火のついた導火線レベル」だったんですよ!
答えが一つか二つ、その時とは変わったような気がしますね~。
どちらともいえないようなのって、あるじゃないですか?
気分でどっちへ転ぶか、そこが決め手なんだろうな…ちょっとは元気になったのかもね、ってことで。

チェックはこちら↓(hを足して下さい。よくわかんないけど、念のため)
ttp://beautystyle.msn.co.jp/check/index.html?

「宮尾本平家物語4」

宮尾登美子「宮尾本 平家物語4 玄武之巻」朝日新聞社

突然ですが~平家物語の最終巻を借りて読みました。
3巻までは「義経」放映中に読んだんです。
終わりの方は辛い話だし、放映前に早く読んでしまうのも何だか…と後に延ばしたら読む機会を失っておりました。

流れるように美しい日本語で歌うように語られる、華やかなりし平家の哀れな末路の物語。
義仲の迫る京都を捨てて落ちのびるにあたり、妻を泣く泣く置いていったり、行くと見せかけて引き返す裏切り者もあったりと人間模様が繰り広げられます。
安徳天皇と三種神器を誇らしげに抱えてはいるものの、女子供連れで船に乗り込んで、雨に打たれたりしながら流浪する様は何とも大変そう。あの時代の長い髪と重い衣装で貴族のお姫様方が移動するというのはものすごい異常事態ですねえ。ある意味、没落するにも派手~。
維盛や宗盛など、優雅な公達ではあっても、武士とは言い難かった人間の危機に際しての情けないこと…今の世の中ではこちらの方が正直に見えて理解しやすいのではありますが。

知盛、重衡はカッコイイです。知盛は阿部ちゃんで読んでしまい、あの役はまともだったなというのと、史実では周りに恵まれなかったというか平家では浮いていたのかもという思いがします。
生け捕りにされた重衡は「平家公達花揃え」というものが出回った際に「牡丹の咲き乱れた朝ぼらけ、訪れた 初ほととぎすの一声」とたとえられたというのですから若い頃から人気があったのですねえ。

描写は詳しいのですが、登場人物が余りにも多く、特に平家は脇役端役?に至るまで似た名前が多いのが面倒。その官職などがいちいち書いてるのが良いのか悪いのか?わかりやすいとは言えません~。
しかし清盛は子沢山で孫にも恵まれていたんですね。だからこそ貴族社会で繁栄できたのでしょうが、多すぎたので独占体制になり、妬まれたという面も!?
妻の時子も平氏一門の出で、異母妹が後白河の寵愛を受けて高倉天皇を生んでいるんですね。この事も平家の運命を大きく変えたのでしょう。時子は清盛があちこちで作った子の面倒もみたしっかり者。実の娘を高倉天皇に嫁がせて栄華を極めたわけで。
尼になっている祖母が孫の天皇を抱いて入水というのは、子供の頃から印象に残っていましたが、前代未聞のこと。時子はそれだけ大きな存在だったのだと改めて感じました。

平家のお嫁さんに当たる女性たちは、小説の方がわかりやすいです。もともと名前さえ(天皇の子を産んだ人以外は)ろくにわかっていないので、宮尾さんが付けてあげたとのこと。
大河ドラマでは、女優さんの個性で自ずとわかるでしょ?といった程度の扱いで、まとめて綺麗どころとして出てくるだけでした。
源氏の方が主役とはいえ、義経の家来などのまったく架空の話が多くて、ちょっと不満だったのを思い出します。

この巻に義経はかなり出てきます。静御前はまだ15と若いのにきりっと気丈な女性で、いきなり義経に恋をして押しかけて来るという設定。他にも女性はたくさんいて、義経は来る者拒まずだったんだなー。静が一番だったらしいのは事実でしょう。
頼朝については元々私でも知っているようなことがあっさり書かれていますが、奥さんに詰め寄られると態度を変えるのが印象に残りました。

最後の方の天皇すり替えは作者の創作とわかっています。では他のことはどうなのか…??元の平家物語を読んでみたい気もしますが、う~ん。
この作品の後に書かれた「義経」という本もあるのですが…そこまで読めるかどうか?

お月見のお菓子

Vfsh2534花園万頭のお菓子です。(表記が前は花薗饅頭だったと思うんだけど変わってました)
十五夜のはずが、今日は雨…
お皿の上でお月様を忍んでおります?
柿のお菓子も面白いでしょう~柿と白餡を混ぜて外側を作ってあるそうです。こういうの、好き。内側にはささげ?の餡。
Vfsh2538お月見といえば本当はお団子ですよね?
子供の頃は積み上げておいて食べたこともありましたが…
普通の家庭では廃れてしまったような気がするんですが。
そんなに美味しい物ではなかったせいかしら。
丸いウサギのおまんじゅうを最近はよく見かけますが、昨日は売り切れでした。人気あるんですね~。
可愛い!と思うんだけど、何だかお月見というより雪ウサギみたいな?

チキンサンドと童話のクッキー

Vfsh2533ランチはメアコンブロートという穀物たっぷりのパンで作ったチキンミックスサンド。
前にもご紹介したかも知れません。ゆで卵だから~親子サンドみたいな感じ?
Vfsh2543童話のクッキーは初めて見て初めて買いました。
「はだかの王様」のとぼけた顔が可愛くて~
「みにくいアヒルの子」は成長した姿だと普通になっちゃいますね…しかし白鳥の雛っていうのも~何だかわからないかもね?

「イルカの家」

ローズマリー・サトクリフ「イルカの家」

サトクリフにしては珍しく、少女が主人公。時代も16世紀っていうのはこれだけかな?
自伝的要素が含まれる初期の作品で、愛らしい佳作です。

両親のいない少女タムシンは育ててくれた祖母も亡くなったため、9歳まで慣れ親しんだふるさとデヴォンを離れ、一週間も馬に乗ってロンドンへ行くことになります。
引き取ってくれた伯父は鎧作りの親方。1階よりも張り出した2階を支えるのが青く塗られた木のイルカという綺麗な家に住んでいます。
明るい伯母も元気な従兄姉達も優しくしてくれますが、ふるさとから引き離されたタムシンはひそかな孤独感から逃れられません。
サトクリフ自身は孤児というわけではないのですが子供の頃から難病で孤独だったため、そういった所が反映しているようです。

ロンドンは今よりも小さく居心地の良い街だったそうで、国王ヘンリー8世が若かった頃、人々は明るい色を好み、祭りなどの催しを楽しんでいました。テムズ河を王とアン・ブリン一行が華やかな屋形船に乗って行くのを見るシーンも出てきます。
ファッションや料理などの文化が発展した、希望に満ちた時代だったんですね。
セイヨウイヌハッカとかキンセンカとかサンザシとか、全編にたくさんの植物が出てきて、香料にしたりお菓子に入れたりお祭りの飾りにしたりと何とも楽しそう。
ピクニックの時に魔法使い?のお婆さんの家に迷い込んでプレゼントを貰い、鉢植えがクリスマスに咲くと言われて楽しみに待つのです。
当時の風習もよく調べて、タムシンが目をみはるように見つめる日々の暮らしが慈しむように丁寧に描かれて、小さな喜びを大切にする作者の愛情も感じられ、心地よく頁を繰っていけます。

ふるさとの港で海を見て暮らし、船に乗って海へ出て行くことを夢見ていたタムシンは、女の子には無理とわかっていても夢を捨てきれずにいました。
思いがけずに理解者を得て、孤独から救われることになります。
当時の色鮮やかな地図を見ながら自分の船を走らせる冒険を想像して夢を膨らませる少女たちの姿が楽しい。
大航海時代だったんですねえ…
従兄の一番上のキットは家の跡を継ぐ前に一度だけと海へ出て、遭難してしまい、次男のピアズが徒弟となって修行しているのですが、実は…

「聖なる暗号」の中にある16世紀の少年の手記と近い時代です。あちらはもうエリザベス女王の時代だったので、こちらの方が早いですが。
16世紀を舞台に少女が主人公の作品というのも、そもそも、これしかないかも知れませんね?

栗きんとんと胡桃まんじゅう

Vfsh2524笹屋伊織の秋のお菓子です。
きんとんと言ってもお正月に食べるあれではないって知ったのは何年前かなぁ…そんなに前じゃないですよ。
写真、ちょっと上がつぶれてます~。
右の胡桃まんじゅうは大福タイプ。外側はちょっと塩味。ほんの少し肉桂の香りがするような?
胡桃の歯ごたえも美味しかったです~。
Vfsh2526中はこんなふうになってます。
きんとんの中には大きな栗。
外側が甘いんです~。

「ダイブ!!」

森絵都「ダイブ!!」角川文庫

飛び込みがテーマの、森絵都のスポ根小説。
ほとんどスポーツ漫画のようで、登場人物も活気に満ちてさわやか、すっきりした文体でとにかくわかりやすく、一気に引き込まれました。引き込むテクニックは小説ならではの書き方にあるんでしょう。
飛び込みはマイナースポーツで日本の競技人口は600人しかいないそうです。オリンピックなどでも確かに放映時間が短いんですよね。でも一瞬の見事な回転や引き締まった体型は目に焼き付いているので、楽しく読めました。
この作品で少し人気が増したんじゃないでしょうか?

中学生の知季が台に乗るたびに後悔する、という出だし…
ごく普通の家庭で育った少年が飛び込みに魅せられ、3月生まれで同じ学年にいる双子のような弟のごく普通の青春を羨みつつ、大した欲もなかったのが、アメリカ帰りの若い女性コーチに才能を見い出されます。
ダイビングクラブMDCは存続の危機にあり、新コーチの夏陽子は実は創設者の孫娘。親会社を説得するために、所属選手の中から誰かをオリンピックに出場させるという条件を出します。
一番有望な選手は高校生の要一。
もともと知季の憧れだった要一は、親も飛び込みの選手だったエリート。
知季以上に他の全てを犠牲にして飛び込み一筋に生きてきました。ちょっと、岡ひろみとお蝶夫人みたいで楽しい~。

もう一人、夏陽子が地方から連れてきたのが沖津飛沫。
祖父に仕込まれて伝統的な行事として崖から海に飛び込んでいた彼は、体格の良い野性派で、年上の彼女がいる大人っぽい奴。
実はプールが初めてという彼がどんな飛び込みをするのか…これも面白いです。
この3人のライバルの成長と葛藤、それぞれの個性を生かした技の追求、しだいにはぐくまれる友情が描かれます。

オリンピックを目指すとなったらいよいよ他のことをする暇がないので友達も出来ず恋も上手くいかない、ライバルしか身近にいないわけですね。飛び込みにかける気持ちを理解し合える貴重な存在が、どうしても敵でもある難しさ。
大人の世界の思惑も絡んで、選手は予想外の試練に立たされます。
いったんトップになった要一がスランプに陥り…さてどうなるか?
 
後半は、重要な試合の経過を演技のたびに変わる順位を示しながら描き、まわりを囲む大人達や脇役の思いも明らかにしていくという憎い構成で盛り上げていきます。
スポーツ漫画やスポーツ鑑賞が好きな人にはゼッタイお薦め。
大人でも十分、味わい深いものがありますよ~。

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