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「ダークホルムの闇の君」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「ダークホルムの闇の君」創元推理文庫

続編「グリフィンの年」をご紹介したので、前に読んだこちらもアップしておきます。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズは、アニメ「ハウルの動く城」の原作者でもあります(本の題は「魔法使いハウルと火の悪魔」)。
「ダークホルムの闇の君」は代表作の一つと言えるでしょう。

ダークホルムは魔法使いの住む世界。
ここ40年もの間、人間界のチェズニー氏との契約に縛られ、半ば乗っ取られたような状態となっています。
チェズニー氏の主催する観光旅行のために、魔法のアミューズメントパークとして、人間の目の前でRPGのような色々な危機を演じて楽しませなければならないのです。

闇の君とは、その旅行のために毎年選ばれる目玉のような存在。
魔法大学の総長ケリーダは、落ちこぼれ魔術師のダークに白羽の矢を立てます。
新種の生き物を作ることにかけては天才だが、ミスも多く、田舎暮らしが性に合っているダークは大困惑。観光客が期待する大魔王という柄ではないのです。
ダークの妻は美人で有能ですが仕事で出張しがち、夫婦仲に距離が出来はじめて、そんな心配も抱えている子供達ですが、息子のブレイド少年は観光客の添乗員を任され、大奮闘します。
詩人の才能ある姉はちょっと成長したハーマイオニみたい?
半ばまではこの観光旅行を準備する騒動が話の中心。
ダーク一家のグリフィン5匹もそれぞれの個性を生かして楽しく活躍します。
じつはケリーダ総長の思惑とチェズニー氏との契約にはある秘密が…

ハリー・ポッターを読み終わってしまった10代の人や、ハリー・ポッターにはすぐ入れないと感じている大人の人にもオススメ。
苦難にさらされる大勢の登場人物が終盤一気に大団円へと向かう力業はさすが~。
あまりにもにぎやかでモチーフが多すぎて、一つ一つについてはゆっくり描写している暇がない、という所はありますが。
風刺の効いた設定と読んでいて元気が出るような活力に満ちた大人っぽさは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズならではです。

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コメント

ダイアナ・ウィン・ジョーンズはずっと浅羽莢子さんが訳されてますよね。
ジョーンズは読んだことがないのですが、ジョナサン・キャロルの初期作品の独特の訳(キャロルは彼自身の造語がたくさん出てくるのでこれを訳すのは至難の業)はほんとにステキでした。
きっとジョーンズもうまいんだろうなぁ。

しあんさん、
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの文章はとても教養のある人の英語なんだそうです。含みがあるのを訳すのが大変らしいですよ~。
しあんさんなら「九年目の魔法」なんか良いのでは?

浅羽莢子さんて、良くお見かけする名前ですよね…どの作家のどの作品かまでは覚えておりませんが。
ジョナサン・キャロルがそうでしたか~(^^)

浅羽さんといえば、創元推理文庫のセイヤーズですね~。

Kさん、
セイヤーズですか!
なるほど…教養あるイギリス女性作家、そのものですね(^^)

人間ドックの順番待ちの間に「わたしが幽霊だった時」を読みました。
へんてこな四姉妹に、自分が誰だか分からない主人公の幽霊、ストーリーのひねりかたも半端じゃなくて面白かったです。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズって、面白い作家なんですね。また、ご紹介の本もぜひ読んでみたいと思います。

marieさん、
「わたしが幽霊だった時」も面白いんですね!
それは私まだなんです~次、読もうかな?

イギリスでは国の宝とまで言われているそうですし、大人の女性の視点と楽しんで書いている姿勢があって、読みやすいと思いますよ~(^^)

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