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「フランチェスコの暗号」

イアン・コールドウェル&ダスティン・トマスン「フランチェスコの暗号」新潮社

古書を巡るミステリとして、「ダヴィンチコード」以後、大注目された本。
舞台は99年のプリンストン大学で、青春グラフィティとしても読みごたえがあります。
大学の卒論提出前夜に起きるバカ騒ぎから始まり、重要な書類の発見、研究を共にしていた先輩の謎の墜落死までが上巻。
学者肌のポールは取り憑かれたように研究を進め、親が学者だったトムは因縁を感じすぎて迷いつつ研究に距離を置き、上流の出のギルは肌合いが違うのですがつかず離れず時に援助し、気だての良い大男チャーリーはここぞという時に力になってくれます。
育ち方は違っても入学当初から仲の良かったルームメイトの男子学生4人が事件に巻き込まれていき、恋や友情にも変遷が…

この作者二人は8歳からの親友で、98年から8年がかりでこの本を共同執筆したとか。
どうりで、友情がリアルに描かれているわけです。
キャンパスライフの部分は主にプリンストン出身のコールドウェルが担当しているのでしょう。

ルネサンス時代の実在する古書「ヒュプネロトマキア・ポルフィリ」を巡って、トムの父親やそのライバルだった指導教官などと二世代に渡る謎の追究を描いています。
フランチェスコというのはその作者でダヴィンチとほぼ同時代人ですが、同名の異人がいるのでその実像も論議の的。
澁澤龍彦がポルフィルス狂恋夢として取り上げたことがあるとか…
当時の物としては異常に長くて、意味不明の所があるため、暗号が隠されているのでは、という話になってるわけですね。当時の人間がそこまでして残したかった秘密とは!?
ポールの解読は見事で迫力がありますが、どこまでが真実なのか…??

長い年月をかけて書かれた処女作にありがちな良い点と悪い点が見られます。
とても丁寧に細部まで愛情込めて作られているのですが、初めて読む読者が数時間で一気に読み飛ばすリズムにはなっていなくて、細部のニュアンスが煩いところもあります~。
恋よりも友情がメインなので、そういう好みの人には良いかも。
強烈な指導教官や研究に取り憑かれている人間を面白いと思うなら最高!?

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コメント

はじめまして。こんにちは。
海外ミステリが好きでいろいろ検索しているうちにこちらへたどりつきました。本の好みが似ているかもしれません。
まさにちょうどわたしも「フランチェスコの暗号」読み終わったところです! そうなんです、おっしゃるとおり、おもしろいんですが、どうもミステリとしてぐいぐい読むにはひっかかるんですよね。純文学っぽいのか。。。。

スイーツも大好きなので楽しく拝見しました。もしかして、住んでいるところがわりに近いような。。。わたしも立川あたり、出没します(笑)。

これからも、本もスイーツも、いろいろと参考にさせていただきたいです!

なおさん、
はじめまして。いらっしゃいませ~(^^)
海外ミステリがお好きとは嬉しいです。好みが似ているのかしら?
しかも「フランチェスコの暗号」を読み終わったところとは!?
かなり面白いと思うんですけど、強くオススメするには、う~ん…てところがありますよね。書き込んである本の方が好きな人向きでしょうか。

立川!でひょっとして~すれ違っているかも?
スイーツなどこれからもご紹介しますので、またいらしてくださいね~(^^)

人それぞれなんですねぇ。
わたしはこの小説、好きです。
わたしのツボに入っているといってもいいかも。
なんかねぇ、このリアルな学生生活とか、謎解きの生活観(笑)とか、
体育会系って感じだからかしら(うふふ)
そんなわけで、同じく体育会系の息子に『読めば!』と渡しました。
最近少しずつ読書しているので、気に入ってくれたらいいのだけれど。

そうそう、どなたにもお勧めするわけにはいかない小説ってありますよね。
今回わたしは、すぐそこに大学生の息子がいたから勧めたけれど。
そういう意味で、わたしはラッキーだったかもね。

smashさん、
お気に入りなんですね!
五つ星推薦て感じですか(^^)
研究生活~&体育会系がツボ!?~なるほど~。
現役学生の息子さんだとまた捉え方が違って面白いでしょうね。感想は如何に…!?

私もこの作品好きですよ!
歴史物がツボなので、こういう作品増えて欲しいし、読み応えがある物の方が私自身は好きなタイプなので。
特に半ばはすっごく面白いじゃな~い!と感動しながら読んでいました。その頃だと五つ星だったんですけど…4.8だったのが読み終わって少ししたら、人に勧めるには…4.5か4.4かなぁ~~って気分に。
謎解きが終わってしまうと半ば興奮が冷めるのと女性の描き方のせいかな~(@@;

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